ハルク大城が粘る鬼神光司と熱闘防衛「プロが少ないなか、ジムの会員さんとの練習のおかげ」
▼第9試合 MMA PARTトリプルメインイベント2nd KROSS×OVER PRO-MMA バンタム級(-61.2kg)タイトルマッチ 5分3R
〇ハルク大城(ボスジム)王者
[判定2-1] ※30-27, 29-28, 28-29
×鬼神光司(CAVE)挑戦者
※ハルクがMMAバンタム級王座防衛
ハルク大城は、9月28日の『KROSS×OVER.32』でキックボクシングルールにて防衛戦を終えたばかりだが、続けてMMA防衛戦を行う。鬼神光司はKROSS×OVER参戦から引き分け挟む3連勝を重ね、今回挑戦者として挑む。
ハルク大城がキック部門と同じく防衛を果たすのか、それとも鬼神がハルクの牙城を崩すか。打撃のハルクか、テイクダウンの鬼神か。注目のKROSS×OVER MMAバンタム級タイトルマッチ。
1R、リング中央を取るハルクはじりじりと打撃で攻める。鬼神はパンチを散らしてから得意のケージレスリングに持ち込みたいか。オーソから右を突くハルクに、鬼神は先に右から組んで放し際に左右を突く。ハルクは右カーフ。詰めて組む鬼神を突き放す。
サウスポー構えになるハルクに右インローを当てる鬼神は右ストレートも、ハルクはショートで左右をまとめて、離れた鬼神に左ジャブ、右カーフをヒットさせる。鬼神も飛び込んでの右をダブル。ハルクはブロッキングで凌ぐと、圧力をかけ直して左ジャブを巧みにヒット。
右の入りをストレート、アッパーと打ち分けて飛び込む鬼神にハルクは右にサークリングしてさばく。左ジャブを刺すハルクに、鬼神のパンチは左右外からのフック系で、ハルクはガード。ボクシングの攻防が続くもディフェンスが巧みな両者は決定打を許さない。
ハルクの右カーフキックを掴みながらニータップで右を当てる鬼神。さらに左右連打でケージに押し込むと組み際の細かい左右。ハルクも首相撲ヒザで応戦。ジャブ&ローで鬼神を削っていく。
2R、互いに右ロー、ワンツースリーで飛び込む鬼神。バックステップでさばくハルクに鬼神は胴タックルからケージに押し込む。鬼神は右で脇を差し肩パンチの得意パターンで攻めるがハルクは引き剥がすことに成功。右カーフを当てたハルクは鬼神の右に、右クロスを狙い、圧力を強めると、鬼神が下がったところにダブルレッグテイクダウン。
ケージ背に座る鬼神の右手首を掴み、鬼神の右足を自身の左ヒザ上に乗せてマットから離させて、横に寝かせる。再びケージを背に座るところまで戻す鬼神だが、ハルクは同じ手順で再び鬼神を横に寝かせるが、鬼神も左小手に巻いてケージ背に立ち上がり。押し込むハルクもブレーク。
右オーバーハンドを振ってダブルレッグは鬼神。互いに右で差して押し込むのは鬼神だが四つから右に崩したのはハルク。戻り際にがぶりも鬼神が頭抜き立ってハルクが押し込みゴング。ハルクのコントロールが上回ったか。
3R、先に右を振る鬼神。ハルクは右クロス。右から飛び上がるように左フックに繋げて、回るハルクを詰める鬼神が右を差してケージに押し込むとシングルレッグに移行。差し上げるハルクに右小外で崩しを狙う鬼神に、またもハルクは右で差した腕で鬼神を掴んで下に下げ、オーバーフックした左手で脇を押してハンドルのように回して鬼神を投げ!
すぐに立つ鬼神を右で差してケージに押し込むハルク。ブレーク。すぐに詰めた鬼神がダブルレッグテイクダウン。すぐに立つハルクは体を入れ替えがぶる。首抜く鬼神が押し込みダブルレッグも両足を広げて切るハルク。右で差してなおも押し込む鬼神はシングルレッグに移行し、引き出してテイクダウン。尻まで着くハルクは、ここもすぐに立ち上がり、体を入れ替えてダブルからシングルレッグでバック狙いも後ろには回させない鬼神。
体を入れ替えシングルレッグの鬼神だが、ケージ背に差し上げたハルクが残り10秒の拍子木に体を入れ替えがぶりヒザを突き、頭を抜いた鬼神と左右を打ち合うもゴング。鬼神はマットで大の字に。
判定は1者が29-28で鬼神も、残りは29-28でハルク、30-27ハルクで、ハルクが熱戦をスプリット判定で制した。MMAのベルトを防衛したハルクは「今日はちょっと勝ちに徹してしまったんですけど、来年は自分キックと総合のベルトを持ってるんで、このKROSS OVERを盛り上げるためにも、本当にもっとお客さんが喜んでもらえる試合するんで、来年もKROSS OVERよろしくお願いします。いつも指導してくれている先生たちと、あと会員さんですね。自分一人と女子選手一人しかプロはいないんですが、本当に会員さんがめちゃくちゃ強くて、自分より年上の会員さんでもめちゃくちゃ強い人たちに練習手伝ってもらってるんで、その会員さんたちをもうちょっと喜ばせる試合をするんで、またよろしくお願いします。ありがとうございます」と語った。




































