(C)KROSS×OVER
2025年11月16日(日)東京・GENスポーツパレスにて『KROSS×OVER CAGE.7』が開催された。同大会ではキックルールとムエタイ、グラップリングのLevel-Gルールの試合が行われ、MMAでは3大タイトルマッチが組まれた。
なお、KROSS×OVERでは年内にあと2大会が予定されており、12月7日に新宿FACEで行われる『KROSS×OVER.33』では鈴木力也と夏目竜雅のタイトルマッチ、そして12月14日にGENスポーツパレスで行われる『KROSS×OVER.34』では吉宗と森本一陽のタイトルマッチが決定している。また、12月14日のプロ興行前には同会場にてアマチュア大会が開催され、KICK、MMA、Level-Gルールで出場者を募集中だ。
渋谷カズキがTDからパス、マウント・パウンドで完勝
▼第10試合 MMA PARTトリプルメインイベント FINAL KROSS×OVER PRO-MMA フライ級(-56.7kg)タイトルマッチ 5分3R
〇渋谷カズキ(FIGHTER'S FLOW・高本道場)王者
[1R 3分27秒 TKO] ※パウンド
×野沢零羽(ONE ROUND)挑戦者
※渋谷がMMAフライ級王座防衛
2025年6月15日に行われた『KROSS×OVER-CAGE.6』で武田ヒロキを相手にタイトル戦に臨み、ヒールフックで勝利し、悲願のフライ王者となった渋谷カズキが早くも防衛戦に出場。野沢零羽は7月13日『KROSS×OVER.31』にて植木新に下からの腕十字で勝利し、渋谷戦に名乗りをあげた。
SNS上でも舌戦が繰り広げられ因縁のある両者が拳を交える。渋谷が初代フライ級王者としての強さを見せつけるのか。初期からMMA部門を支えてきた野沢が新王者となるのか。両者の想いが高まるKROSS×OVER MMAフライ級タイトルマッチ。
1R、速攻でダブルレッグを仕掛ける渋谷に対し、引き込む野沢はギロチンからスイープ狙いもトップの渋谷。ハーフガードの野沢は二重がらみ。左手で右腕をオーバーフックも、渋谷は空いている左手でパウンド。
渋谷は落ち着いてヒジ、パウンドを落としながら徐々にプレッシャーをかけ、右で脇差しパス。マウントを奪うとパウンド連打。
それを嫌って背中を向けた野沢だが、渋谷はバックマウントから野沢の身体を伸ばして左右のパウンド。動けなくなった野沢を見てレフェリーが試合を止めた。
圧倒的な実力を見せつけ、初防衛に成功した渋谷の長期政権となるか。今後もKROSS×OVER MMAフライ級と王者渋谷カズキの動向に注目だ。
試合後、マイクを持った渋谷は「高本道場/FIGHTER'S FLOW所属の渋谷カズキです。今日もたくさんのお客様の前で最高のパフォーマンスを披露することができて、とても嬉しく思っております。この試合ができたのも、挑戦者の野沢選手がいたからと思っておりますので野沢選手にも感謝しております。ただちょっと、一つだけ思っていたことといいますか。まあ、ちょっとね、さすがに。いろんなプロの選手いると思うんですけど、タイトルマッチであのあおり方はどうなのかなって。個人的にはすごく思っておりましたので、ケージの中でこうやって実力で見せつけることができて、とても嬉しく思っているとともに、野沢選手には改心していただければなと思います。はい、すみません、もう以上です。来年、このベルトの価値を高めるためにもっとすごいことをしていこうと思っておりますので、渋谷カズキの応援、どうぞよろしくお願いします」と語った。





















