伊澤vs.RENAは実現しそうで実現しなかったカード。タイトルマッチにして大晦日に組めればいいと
──女子スーパーアトム級のタイトルマッチでは、伊澤選手も圧倒的な勝ちっぷりでしたが、試合後にRENA選手を挑戦者に抜擢した狙いは?
「いずれにしても、RIZINのこの10年間の歴史の中でも伊澤星花vs.RENAっていうのは、まあ常に浮上しては消え、怪我があったり色々あって、2人の中にももうやるっていう意思はずいぶん前からあったカードだと思います。RENAに至っては、僕は本当にケージの中でもお話したように、2015年のRIZINとしての新しい緑のグローブに変えて、本当に新しい、ゼロイチでスタートするっていう第1試合が女子格っていうのは、PRIDEの時代はやったことなかったんですけど、その第1試合にRENAに出てもらって、彼女が跳びつき腕十字で極めて、それが幕開け、開幕をして10年経った。またここでRENAの試合っていうのは、個人的な思いも含めて、組ませてほしいなということでRENAにも話をして、ここまでマッチアップできて、試合が実現しそうで実現しなかったカードでもあるので、タイトルマッチにして大晦日に組めればいいかなということで決めさせていただきました」
──さきほど伊澤選手が「もっと話したいことあったのに、榊原さんからマイクを取られてちょっとムカついた」と言ってました。
「はい、そういうこともあります。僕も話したいことがあったんで、すみません(笑)」
桜庭大世と後藤丈治の勝利はいいアピールに
──休憩前にいい勝ち方をした桜庭大世選手や後藤丈治選手の大晦日の試合は?
「すごいですね。桜庭大世っていい選手だな。ちょっとびっくりしました。マット上であれ言おうと思ってやめちゃって、やっぱりこれ言おうと思ってやめちゃってっていう感じで。でも『親の七光り』がどうのこうのとか、いろいろ言おうとしてたし、やっぱりいろんな思いがあるんだと思うけど。大世のMMAの中でのこだわりやスタイルがあると思いますし、僕らはどうしてもPRIDEの時代が桜庭和志、お父さんのあの姿をずっと見てきた我々世代からすると、どこかやっぱり桜庭和志をオーバーラップさせて見ちゃうところもあって。でもあの二世の子達って、それをすごくプレッシャーに感じたり、すごく嫌がったりするところもあったりするんで。大世にもひょっとしたらそういう思いがあるのかもしれませんけど。
あのポテンシャルからすると、これで3戦目ですからね。やっぱり自分から打撃の選手に臆することなく前に出て、打撃で崩して、最終あのしっかり(一本)取ってっていう、なんか親父のようだなと思って。すごく可能性を感じました。後藤選手も、中島選手って強いですからね。あんなワンサイドでっていう風には僕らは予想してなかったですけど、しっかりアピールになる試合だったと思うんで。その2人も大晦日に向けて、いろいろ考えていきたいなと、そう思ってます」






