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レポート

【KNOCK OUT】久井大夢がダウンを奪い返して古村匡平に逆転KO勝ち「年末ゴンナパー選手と僕でタイトルマッチお願いします」、重森陽太が最終回に小林司をKO、壱が繁那を破りWBC王者に、中島玲が熱戦を制し年末ポズドニアコフとの再戦へ、柿﨑瑠もTKO勝ち、前田大尊が多彩な技で圧巻のKO勝ち、K-1の“狂拳”迅が豪快逆転KO勝ち「最高すぎます」

2025/10/12 18:10
【KNOCK OUT】久井大夢がダウンを奪い返して古村匡平に逆転KO勝ち「年末ゴンナパー選手と僕でタイトルマッチお願いします」、重森陽太が最終回に小林司をKO、壱が繁那を破りWBC王者に、中島玲が熱戦を制し年末ポズドニアコフとの再戦へ、柿﨑瑠もTKO勝ち、前田大尊が多彩な技で圧巻のKO勝ち、K-1の“狂拳”迅が豪快逆転KO勝ち「最高すぎます」

撮影/安村発(第7試合~)

KNOCK OUT.58
2025年10月12日(日)東京・後楽園ホール
※U-NEXTにてLIVE配信

▼メインイベント(第10試合)KNOCK OUT-REDライト級 3分3R延長1R
×古村匡平(FURUMURA-GYM)
KO 3R 2分32秒 ※左ストレート
〇久井大夢(TEAM TAIMU)


 古村は幼少の頃よりムエタイを学び、ムエタイ仕込みの強烈なミドルキック、ヒザ蹴り、パンチを武器とする。2023年4月に強豪スリヤンレックからTKO勝利を奪い、11月には元ルンピニー王者のバットマンから殊勲の勝利を収めた。2024年はRIZINとカンボジアのクンクメールに出場も黒星。2025年2月のゴンナパー戦では判定負けと不調が続いたが、前回8月大会でプンルアン・バーンランバーを3R KOで下してKNOCK OUTライト級最前線に名乗りを上げた。戦績は24勝(11KO)7敗1分1無効試合。


 久井はKNOCK OUTアマチュアで3階級制覇を達成後、2022年4月大会でプロデビューしてKO勝ち。12月の王座決定戦で3戦目にしてKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座に就いた。2023年9月には大谷翔司に判定勝ちでKNOCK OUT-BLACKライト級王座に就き17歳にして2階級制覇を達成。2024年6月、龍聖とKNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座決定戦を争い、17戦無敗だった龍聖に初黒星を付けて三冠を達成した。


 11月にロムイーサンに敗れるも12月の「KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座決定トーナメント」で優勝、再び同王座に就いた。他団体やカンボジアのクンクメールでも積極的に試合を行い、2025年2月にはIPCC世界-60kg王座をカンボジアで獲得。4月のIPCC世界-61kg王座決定戦ではチョムラウンに判定負けを喫したが、6月に龍聖との再戦を制してKNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座の初防衛に成功。7月にライト級転向第一戦でロムイーサンとの再戦で判定負け。9月に『ONE Friday Fights』初参戦を果たすとONEムエタイで完封勝利を収めた。戦績は17勝(5KO)5敗。


 1R、久井はいつも通りゴングと同時に前蹴りの奇襲攻撃。前へ来る古村にジャブと右カーフ。 サウスポーから左ストレート、左ローを蹴る久井に古村は右フックから右カーフ。久井のジャブがよく伸びる。前へ来る古村には右フックを見舞い、左インカーフを蹴る。


 古村の右フックを空振りさせて左を打つ久井。完全に久井ペースで進んでいたが、左カーフを蹴った久井に右フックを合わせた古村がダウンを奪う。前に出る古村に久井は左ヒジ、古村は前蹴りから前へ出るが深追いはしなかった。


 2R、久井はジャブ、古村の右をかわしてジャブを打つ。古村は左目が腫れ、ドクターチェックを受けた。再開後、左インカーフを蹴る久井はジャブからテンカオ。古村の右をかわして左ストレート、左インカーフを蹴る久井。左インカーフからの左ストレートをヒットさせる。


 古村の右をかわしてジャブと左ストレートを打ち込んで行く久井は、右をかわしての左ストレートでダウンを奪い返す。左三日月を突き刺し、左ストレート、ワンツー、バックキックと猛攻の久井。長いジャブを打つ久井に古村は右を打って前へ出るが、久井は首相撲からのヒザ。古村の顔が血で真っ赤に染まり、左目付近も腫れあがる。



 3R、古村が開始と同時に左右フックのラッシュ。久井は左インカーフ、ジャブ。古村の右フックをもらう久井だがジャブから飛び二段蹴りをヒットさせる。さらに伸びるジャブ。ジャブから矢のような左ストレートを突き刺し、ダウンを奪う。顔面血まみれの古村に容赦なくジャブを突き刺す久井。


 さらに古村の右をかわして左フックを当てていく。ジャブから再び飛び二段蹴りを見せる久井。左三日月を突き刺し、左ストレート、組むとヒザ蹴り。またもジャブを突き刺してからの左ストレートを打ち込み、ダウンを奪う。ここでレフェリーが試合終了を宣言した。


 久井はマイクを持つと「前回ONEで試合をしたんですけれど計量前日に今回の試合が決まって。ONEで勝って古村選手に勝って、年末ゴンナパー選手に勝つって決めてました。年末、ゴンナパー選手と僕でタイトルマッチぜひお願いします。今、ゴンナパー選手がヒジありルールで無双していますが、僕は絶対に勝ちます。今の結果で自分がゴンナパー選手で文句ないと思うのでやらせてください。これからも倒して勝てるようにしますのでよろしくお願いします」と、笑顔で年末のゴンナパー戦をアピールした。


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