▼第7試合 スーパーファイト/KNOCK OUT-BLACKウェルター級 3分3R延長1R
〇中島 玲(KNOCK OUT クロスポイント渋谷/ハイブリッドアカデミー/KNOCK OUT-BLACKウェルター級王者)
判定2-0 ※30-29×2、29-29
×小川悠太(誠真会館所沢道場)

中島は2019年にボクシングでプロデビュー。2020年10月にプロ4戦目にして前OPBF東洋太平洋ミドル級王者・細川チャーリー忍を判定に破る大金星をあげて注目を浴びる。2023年4月には日本スーパーウェルター級暫定王者決定戦でTKO勝ち。2024年1月9日にボクシングで最後の試合を行い、6勝(1KO)2敗の戦績を残してキックボクシングに転向した。

3月20日の『K-1 WORLD MAX』でヴィクトル・アキモフにKO負けも、6月のKNOCK OUT初参戦でKNOCK OUT-REDスーパーライト級王者・バズーカ巧樹にTKO勝ち。10月に漁鬼、12月に渡部太基を破り第2代KNOCK OUT-BLACKウェルター級王座に就いた。しかし、2025年4月にポズドニアコフに判定負け。戦績を3勝(2KO)2敗とした。
小川は空手をバックボーンに持ち、KROSS×OVERを主戦場にしてRISEにも参戦(1勝2敗)。2023年4月にダウンを奪っての判定勝ちでMA日本王者に、同年10月にはKOでKROSS×OVER王座を奪取して二冠王となった。2024年6月にKNOCK OUTに初参戦して渡部太基に延長Rで勝利した。12月、乾秀人に敗れKROSS×OVER王座は失ったが、2025年3月にはSTRIKE NEXUS初代ウェルター級王座に就いた。戦績は11勝(7KO)4敗。

1R、中島は鋭い右ハイキックで先制、小川はニヤッと笑う。小川も内廻し蹴りを放つが中島がブロック。右カーフの中島に小川は右ミドル、右カーフも返す。中島がジャブから右ハイも空振り。中島がワンツーから左ミドル、小川も負けじとワンツーから左ミドルを返す。右フックをヒットさせた中島はパンチをまとめにいくが、小川はステップで離れる。

中島は右ハイを当てると飛びヒザ、さらに左右フック。小川はしっかりと見て左フック、左ミドル。中島は右カーフを蹴って右フック、すぐに右ハイとこれまでになくパンチから蹴りのコンビネーションを多用する。

2R、中島は右カーフを蹴っていき、ジャブを打つ。小川も強打を返してくるが中島は左ボディ。ジャブを突く小川に中島が右カーフを蹴ると小川はバランスを崩す。中島の左ボディ、右フック。もう一度右フック。しかし小川は表情一つ変えずジャブを打つ。中島が左ボディ、右カーフ、右フック。小川も右フック。小川が飛びヒザを放つと、着地を狙って中島が左フック。両者笑みを交わす。

3R、小川が右カーフとジャブ、中島は右フックを狙う。小川の右フックにはすぐに左フックをリターンする中島。小川は中島の右フックに左フックを合わせる。中島が強い攻撃を放つが、小川はもらいっぱなしにはならず必ず攻撃を返していく展開。

中島は左ボディからの右フック、さらに胴廻し回転蹴り。小川の左右フックに左右フックを返すが、小川も左右フック。小川が胴廻し回転蹴りを放つと中島も胴廻し回転蹴り。最後は両者リング中央で足を止めての打ち合いで盛り上げた。

判定は2-0で中島が熱戦を制した。思わず笑みがこぼれる中島。「いろいろな人に支えられての暁だと思います。今日は蹴りを見せようと思ってパンチが空回りしてしまったんですけれど、次は完全体の中島玲で帰って来るので。多分、年末みんなが見たいのは再戦でしょう。もっとカッコいい選手になります」と、次は年末にポズドニアコフとの再戦を見せたいと語った。



