RTU帰りの山内渉が柔術黒帯デウジヴァン・ソウザを初回TKO
▼第6試合 フライ級(56.7kg)5分3R
〇山内 渉(FIGHT FARM)8勝2敗 56.65kg
[1R 3分19秒 TKO] ※右フック→パウンド
×デウジヴァン・ソウザ・シウバ(GRANOLA JIUJITSU TEAM)5勝5敗 56.60kg
山内は、修斗で6連勝後の2023年11月の修斗世界フライ級王座決定戦で、新井丈と年間ベストバウト級の死闘を繰り広げるも3R TKO負け。怪我とダメージを抜いての11カ月後の2024年10月に髙谷裕之が旗揚げした『POUNDOUT』第1回大会で松場貴志に判定勝ち。26歳。
前戦は、2025年5月22日の『ROAD TO UFC シーズン4』フライ級に出場。現UFCのニャムジャルガル・ドゥメンデムベレルにしか敗れていない7勝1敗のモンゴルのナムスライ・バトバヤルと対戦し、カウンターの右でダウンを喫してTKO負け。3カ月を置いて再起戦に挑む。
計量後、山内は「体調はいつも通りバチです。(RTUからの再起戦でLemino修斗の国際戦に臨むことについて)ほんとうに国際戦を組んでいただき、ありがたいなって気持ちですね。すごいモチベーションで練習してこれましたし。頑張りたいなって思ってます」と意気込み。
またソウザ戦に向け、タケ大宮司トレーナーについてもらい、身体の使い方、スタンドのポジショニング等を練習してきたことを明かし、「いろいろ変えてきた部分があって、出したい部分もいっぱいあるので、それは明日試合見て、前戦からの成長を感じてもらえたらなって思ってます。そして、明日は試合を楽しむことを目標に頑張りたいなと思っているんで、皆さんよろしくお願いします」と語った。
山内は、『ROAD TO UFC』以来、2試合目の国際戦で対海外勢の圧力のなか、再起を飾ることができるか。
対するデウジヴァン・ソウザは、柔術黒帯でMMA5勝4敗の32歳。グラノーラ柔術所属で、地元ブラジル大会から現在は中国WLFを主戦場としており、5勝中4つの一本勝ちでは、RNC、三角絞め、腕十字の極め手を持つ。
中国WKGでは、オーソからパワフルな右オーバーハンドで組んでテイクダウン、ガードパス、腕十字を極める姿が確認できるソウザ。
23年4月にはBLACKCOMBATにも出場経験のあるフェン・ティエンハオにWLFで判定負け。そのフェンはWLFで風我と神酒龍一を下し、駒杵嵩大とフライ級王座決定戦を戦ったユン・ホヨンには判定負けしており、デウジヴァンにとっては、戦い慣れたアジアで、もう一つの主戦場を作ることが出来るか。
計量後、ソウザは「私はこの試合に向けて準備してきました。修斗のメダルを取るためにここに来ました。皆さん、明日、素晴らしい試合を見ることを準備していてください。日本、ありがとう」と語っている。
1R、ともにオーソドックス構え。山内は左インローを連打。さらに左前蹴り。近くなると強震するソウザに、山内は左ハイを当てて前に。ソウザの前進に右ヒザを合わせる。オーソから左ミドルの山内は、左右フックのソウザに左を当てるとソウザの組みを差し上げる。
しかし組んで脇を潜るソウザはバッククリンチからボディロックテイクダウン! そこに足をかけようとするソウザにかけさせずに立つ山内は正対し、クラッチを切った際で近距離で右フック! ダウンしたソウザにパウンド連打でレフェリーが間に入った。
試合後、山内は「前戦で世界の手前でずっこけてしまい、いろいろ考えて周りと初めて少しは出せたと思います。もう一回世界にチャレンジしたいので、また外国人を呼んでもらって、外人をバンバン倒して世界を目指します」と語った。
















