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レポート

【RTU】中村京一郎がカイウェンに左を効かせて判定勝ち、決勝でチャンミンを47秒TKOのサレイと対戦。フライ級一本勝ちのバトバヤルと判定勝ちタウが決勝で対戦。ライト級サンウクがRNC一本勝ちでマー・ファンと決勝へ。バンタム級ランボとルイが決勝で対戦、ニャムジャルガルが一本勝ち

2025/08/22 18:08

▼ROAD TO UFC 4 フェザー級トーナメント準決勝 5分3R ※選手名から前戦
〇中村京一郎(日本)7勝1敗 146ポンド(66.22kg)※試合前インタビュー
[判定3-0] ※29-28×2, 29-27
×リー・カイウェン(中国)15勝7敗 145.5ポンド(65.99kg)
※中村が決勝進出。セバスチャン・サレイと対戦へ

 オクタゴンに入る前に目を閉じて手を合わせた中村。中村倫也がセコンド。カイウェンの登場にホームは大歓声。ソン・ヤドンがセコンドにつく。中村はコールに笑顔も見せる。カイウェンもコールに袈裟斬りのポーズ。

 1R、グローブタッチ。サウスポー構えから先に左の蹴りの中村。前蹴りも。カイウェンも左の蹴りも圧力をかけるのは中村。さらに左インローも当てる。右ジャブ、左ミドルの中村。右から左で押し戻すカイウェンにガードの中村は左を返す。右を突くカイウェンは連打。左ミドルを突くと、左ストレート! 被弾したカイウェンだが、右を返すと中村が後退。

 しかし、カイウェンのダブルレッグテイクダウンにすぐに立つ中村。カイウェンの左ローをかわして前に。そこに右を突くカイウェンがダブルレッグテイクダウン!

 キムラクラッチを解いた中村はケージで立ち上がり。バッククリンチのカイウェンに右小手で正対した中村。突き放して中村が前に。左ハイ。それを掴んでテイクダウンのカイウェンだが、中村は立ち上がり。ホーンに両者睨み合って離れる。手数とテイクダウンのカイウェン、有効打では中村のラウンドか。

 2R、左右ローの中村。ツーワンツーで前に。さらに前進して左ミドルを当てて左ストレート! カイウェンは金網まで下がるが、右を突いて前に。右に回ってかわす中村は右前手を突いて右カーフ、左ミドル、後ろ蹴りも。右から左の中村に右を当てるカイウェン。

 ニータップを見せた中村は鼻血。カイウェンの胴タックルを切る中村。右から左を突いて左ヒザに繋ぎ、左ハイ。カイウェンの右の返しをもらいながらも左を突き、左アッパー。左ハイ。カイウェンは鼻血。ダブルレッグを切る中村、しかしカイウェンも右を返す。さらに左ヒジ、ヒザ。

 左ストレートを当てる中村。左ヒザにテイクダウンのを合わせるカイウェンを切る中村は詰めて左! さらにケージに釘付けにして連打から左アッパー! カイウェンも倒れず。

 3R、右目を大きく腫らしたカイウェンが前に。中村はバックヒジ! さらに左ハイ。カイウェンの右の入りに左。左をもらうが、カイウェンの入りに左ヒザ! 被弾したカイウェンを詰めて左右前蹴りの中村。カイウェンの打ち返し、ダブルレッグは速さにかける。

 一気に詰める中村は左を突いて右アッパー、左を突く。しかしカイウェンも右を振る。左ミドルの中村はさらに左ミドル。苦しい時間帯。ガードが下がるがそれでも圧力をかけるのは中村。左ミドルを突いて前に。左インロー、ニータップを狙う。

 中村は左ハイ。ガードするカイウェン。前に出ると右の蹴りを出してホーン。最後は近づき視線を合わせて肩を合わせて離れた。

 判定は3-0(29-28×2, 29-27)で中村が勝利。1Rはジャッジ3者がカイウェンを支持している。ケージの中でのインタビューでは中村倫也の通訳に、京一郎は英語で「ニーハオ、シャンハイ。最初に、彼をリスペクトしている。ありがとう。タフな試合だったけど仕掛けにいったまで。彼はタフガイ」と語ると、最後に日本語で「こういう試合を通してもっと強くなれると思う」と語った。

 その後、ケージインした豪州のセバスチャン・サレイとフェイスオフを行った。

 また、試合後のバックステージでは、「カイウェンのホームで、自分にとってはアウェーゲーム、大変でした。でも最後までやりきったのは日本のファンのファンの皆さんのおかげです。彼は本当にタフで強かったですし、またフィニッシュできなかったですけど、次に繋がるゲームだったと思うんで、次もよろしくお願いします。

(決勝戦に向けて)ちょっと今回、アウェーで日本のみんなにいいところ見せちゃおうと、ちょっと欲が出ちゃったんで、自分が本当に素で楽しむゲームを次は仕上げてお届けできたらと思います。

 楽しく戦えたんですが、2R目に入る前に水渡されなくて厳しかったです(笑)。でもこうして判定で勝てたってことは、キツかったけど、ゲームも楽しかったってこと。みんなのおかげです。本当にありがとうございます。(3Rフルで戦えたことは)めちゃくちゃいい。チャンピオンに向けてのすごくいい戦いだと思うし、今まで『フィニッシュするのが速いよ』って色々言われてたんで、3Rこうやって殴り合う試合もいいんじゃないでしょうか。

(セコンドの)高谷(裕之)さんも中村倫也さんの声も聞こえたし、スタジアムにいる僕のファンの声も聞こえたし。ただ、カイウェンの強さに、僕ももう一個攻めれなかったんで。鍛錬して日々精進します。こういうゲームも本当にどうかなと思うんで、次はフィニッシュが気持ちいいし、お送りするんで、僕も日々鍛錬して頑張るんで、皆さんも日常頑張りましょう。楽しんで行きましょう。ありがとうございます」と語っている。

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