キックボクシング
レポート

【RISE】ダウン奪われた南原健太が猛烈追い上げで延長戦で逆転勝利、シンパヤックがダウン奪い實方拓海に判定勝ち、平岡琴が粘る辻井和花を延長戦で振り切り決勝へ、田中佑樹がTETSUを圧倒初回KO「YA-MANさんとやりたいって選手を一人ずつ倒していく」、奥村将真が鮮やかアッパーでKO勝ち、杉本祥が亡き師匠に捧げるKO勝ち、前半戦は4試合がKO決着

2025/07/25 17:07

▼第10試合 第3代RISE QUEENアトム級(-46kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
〇平岡 琴(TRY HARD GYM/同級2位)
延長R 判定3-0 ※10-9×3
×辻井和花(BRING IT ON パラエストラAKK/同級7位)
※平岡が決勝へ進出。本戦の判定は30-27、29-29×2。


 平岡は極真会館の『全日本女子ウェイト制空手道選手権』軽量級優勝の実績を持ち、多彩な蹴り技が持ち味の選手。2020年2月には3連勝でRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑み、ダウン応酬の末に判定で敗れた。2022年12月にはRISE女子初のOFGマッチに臨んだが、小林愛理奈に判定負け。その後は菊地美乃里、小林穂夏に連勝し、2024年3月のK-1でぱんちゃん璃奈と対戦も惜敗。前戦は2024年12月、奥村琉奈に延長戦で勝利している。歯に衣着せぬ発言で話題を呼ぶ“怖いお姉さん”。戦績は16勝(3KO)9敗1分。


 辻井は極真空手で20戦17勝、RISEのアマチュア大会RISE NOVAの全日本女子トーナメントで2021年に-47kg級優勝、KNOCK OUTアマチュア大会-47kg級優勝などの成績を収め、2022年10月の『RISE』にて16歳でプロデビュー。2023年10月には松本徐倫を破り僅か4戦目にしてKROSS×OVER GIRLS-KICKアトム級王座に就いたが、2025年4月の初防衛戦で菊地美乃里に敗れ王座を失った。5月の1回戦では岩永唯伽に判定で勝利。戦績は5勝3敗。


 1R、サウスポーから左の蹴りを出していく辻井だが、平岡の右ストレートがバンバンと当たる。平岡はジャブも打ち、距離をコントロール。蹴りがなかなか当たらない辻井は踏み込んでのワンツーで対抗。


 2R、辻井は回し蹴りではなく前蹴りを多用。打ち合いにもいって組み合うとヒザ蹴り。平岡の右ストレートを被弾するが、打ち合いに行くと自分も左ストレートをヒットさせる。平岡は強打で辻井をのけ反らせて右ボディも打つが、接近戦での手数では辻井が上回る。


 3R、果敢に打ち合いに行き蹴りもヒットさせる辻井だが、平岡の右ストレート、右ボディ、バックハンドブローの一発のインパクトの前に印象が薄くなる。辻井は組んでのヒザもホールディングが多い。


 本戦の判定はドロー。延長戦へ。打ち合いに行く辻井だが近くになると組んでしまい、ヒザを打つ。平岡は突き放してのパンチを狙うが辻井に先に一発目を入れられてしまう。それでも前へ出て攻めていくのは平岡で、辻井はホールディングが目立つ。最後はほぼ組むだけになってしまい、平岡は組まれながらもボディを打つ。


 判定は3-0で平岡が勝利。マイクを持った平岡は「ぎりぎりの内容だったんですけど、あと1勝でRISE王者の夢がかなうところまで来ました。この年になると期待されないようになってきて、それでも私は絶対にあきらめないし、ベルトを巻いてそういう人たちの背中を押せる人になりたいので、決勝戦で私が赤いベルトを巻く姿を会場へ見に来てくれたら腕しいです。それから島田選手、私は島田選手と決勝戦をやりたいと思っているのでポカしないように。決勝で待っています」と、リングサイドで観ていた島田にメッセージを送った。

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