RISE 190
2025年7月25日(金)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第12試合)SuperFight! ライトヘビー級(-90kg)3分3R延長1R
〇南原健太(TARGET SHIBUYA/RISEライトヘビー級王者)
延長R 判定3-0 ※10-9×3
×ジョン・ソンジク(韓国/PT365/MAX FCスーパーミドル級王者)
※本戦の判定は28-28×3。

南原は幼少時代から極真空手を学び、小学生の時はあの那須川天心とライバル関係にあった。2022年オープントーナメント全日本体重別空手道選手権大会軽重量級優勝などの実績を持つ。2021年7月にRISEでプロデビューし、3試合連続KO勝ちを収めたが、2022年4月にカルリ・ギブレインにKO負け。その後、坂本優起にKO勝ちして再起を果たすと、2023年3月にはK-1との対抗戦で愛鷹亮を1Rでマットに沈めた。

8月に「第2代RISEライトヘビー級(-90kg)王座決定トーナメント」で優勝して王者になると、12月にビクター・デ・コニングをKO、2024年6月にジェシー・アスティルもKOして7連続KO勝ち中。戦績は10勝(10KO)1敗。

ソンジクは身長180cmでリーチは182cm、サウスポーで左ストレートを得意とする。キックボクシング戦績22勝6敗に加えて、MMA戦績2勝2敗。

1R、左右ローを蹴っていく南原は左ローを狙い撃ち、ソンジクの右を被弾する場面が目立つが、三日月を蹴ってパンチで前へ出ていく。しかし、やはり右の被弾が多く、右フックでダウンを奪われる。その後もソンジクのフックを被弾しピンチに。

2R、1Rはノーガードで棒立ちになる場面もあった南原だが、このラウンドはガードをしっかり上げて前へ出る。左右のロー、ミドルハイと蹴りを使い、豪快な右フック。左ミドルも。削られていくソンジク。

3R、南原は右フックの連打で追いつめ、右ローではダウンに近いスリップを奪う。最後は右フックの連打でKO寸前まで追い込んだ南原。ダウンのポイントを挽回してドローに持ち込んだ。

延長戦、南原は右ローでソンジクのバランスを大きく崩すが、欲が出たかパンチで攻めていく。左右フックでコーナーへ追いつめる南原だがソンジクのフックも被弾。両手を広げて効いてないよと笑顔でアピールする南原。要所で右ローを蹴り、左右フックで倒しにいく南原。ソンジクも最後まで打ち合い、南原が判定で逆転勝利を収めた。

南原はマイクを持つと「皆様の熱い応援本当に力になりました。ちょっと、本当にごめんなさい。だいぶ期待外れの試合をしちゃって、自分が痛感しています。南原健太の世界へのストーリー、僕、まだまだなので一緒に歩んでくれませんか。大口ばかり叩いて、全然これではだめだと分かっています。真摯に受け止めてここから這い上がって、世界に南原健太の名をとどろかせるのでここからよろしくお願いします」と反省と共に語った。
大会終了後、伊藤隆RISE代表は「結果次第でヨーロッパの選手と考えていたがまだまだですね。強いのを用意していたんですが。内容は盛り上がったのでメインとしては合格点だが、選手としては不合格。GLORYの常連ではない選手とやって、それから行かせようと思う」と、vs.世界にはもう1試合様子を見ると語った。



