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【RIZIN】征矢貴「練習から相手より絶対キツいことをして、試合でもそのまま気持ちで上回ってやる」「15年前に入門した日の指導者が扇久保さんだった。あの背中をいつか超えてやろうって」=7月27日(日)『超RIZIN.4』

2025/07/08 12:07
【RIZIN】征矢貴「練習から相手より絶対キツいことをして、試合でもそのまま気持ちで上回ってやる」「15年前に入門した日の指導者が扇久保さんだった。あの背中をいつか超えてやろうって」=7月27日(日)『超RIZIN.4』

(C)RIZIN FF

 2025年7月27日(日)『超RIZIN4 真夏の喧嘩祭り』(さいたまスーパーアリーナ)で開催される「RIZIN WORLD GP 2025 フライ級(57.0kg)トーナメント」1回戦4試合目で、無敗のアリベク・ガジャマトフ(ロシア)と対戦する征矢貴(THE BLACKBELT JAPAN)が、注文をつけられた試合スタイル、同門対決などについて、U-NEXT公開会見で語った。

 異例の1回戦10人制トーナメントで、勝者の1人がファン&有識者投票によりリザーバーに回されるフライ級GP。8人枠に追加で飛び込んだのが、5月にジョン・ドッドソンに判定勝ちした征矢と、神龍誠に勝利しているホセ・トーレスだった。

『榊原社長に呼び出されました 2025』に同門の扇久保博正とともに出演した征矢は、「(7月大会に向けて)準備はしてたんですよ。どうかチャンスをもらえたらなと思ってたところに、榊原CEOから『じゃあ、10人でグランプリやります』と。“よしきた”っていうところですが、でもあの瞬間はちょっとリアクション取れなかったんです。何も聞かされてなくて“どういうこと?”みたいな感じで」と、扇久保、征矢ともにGPに追加されることは、事前に聞かされていなかったという。

 抽選会では、最後の10番目、最後に残った選手の隣りに座ることに。その相手は5戦5勝(4KO・1SUB)で全試合フィニッシュしているGP最年少23歳のガジャマトフだった。

▼GP第1試合
元谷友貴(37勝12敗1NC・35歳)※バンタム級で扇久保にスプリット判定負け
ヒロヤ(11勝13敗1分1NC・24歳)※伊藤にスプリット判定負け

▼GP第2試合
ホセ・トーレス(13勝4敗1分・32歳)※神龍にスプリット判定勝ち
扇久保博正(27勝8敗2分・38歳)※神龍、ズールー、元谷に勝利

▼GP第3試合
伊藤裕樹(18勝6敗・28歳)※神龍に判定負けヒロヤにスプリット判定勝ちアーセンに判定負け
エンカジムーロ・ズールー(16勝7敗1分・36歳)※堀口に判定負け

▼GP第4試合
アリベク・ガジャマトフ(5勝0敗・23歳)※北方にKO勝ち
征矢 貴(13勝6敗1分・30歳)※ドッドソンに判定勝ち

▼GP第5試合
神龍 誠(19勝4敗1分1NC・24歳)※伊藤に判定勝ち扇久保に判定負け

山本アーセン(5勝7敗・28歳)※伊藤に判定勝ち

 征矢は、「ここで10番、引くかと思って。なんか引いた瞬間に、ちょっと(同門の)扇久保さんと(元練習仲間の神龍)誠の顔がチラついて。やっぱ僕も先輩や後輩との対決は、ちょっと1回戦でやりたくないなと。なのでガジャマトフ選手で良かったです。やりやすい相手なので」と、1回戦で未知の強豪と対戦する不安よりも、扇久保や神龍と当たらなかったことの安堵の気持ちが大きかったという。

 扇久保とは“バラ呼び”の帰り道、「これ最後の写真になるかもしれないから」と2人で写真を撮った。今後の練習は時間をずらし、互いに勝ち進んで扇久保との試合が決まれば、「僕がどっか出稽古中心の生活にすればいいんですけど。前はよく練習していたんですけど、ここ最近はやってないですね」と、すでに同門対決は織り込み済みであることを語った。両者の対談は、7月23日の本誌『ゴング格闘技』(NO.339)に掲載予定だ。

 扇久保とは最後の決勝で戦いたいという。

「15年前に僕が入門した日の指導者が扇久保さんで、そういうのも含めて、いつか超えなきゃいけない、あの背中をいつか超えてやろうと思って追いかけてきたので、大晦日まで勝ち上がって、扇久保さんと決勝できたら最高ですね」

 そして神龍とも「彼が入門してからずっと一緒に練習していて、試合のセコンドには毎回ついていた」関係で、神龍も「一番良くしてもらった先輩です」と振り返るが、征矢は「戦いたくない人はたくさんいるんですけど、でもベルトは一つ、やるとなったらお互いにプロなので戦います」と、覚悟は決めている。

 榊原CEOからは、前戦のジョン・ドッドセン戦の戦いぶりを酷評された。「タックル全否定」のように受け取れるが、征矢はただ「打ち合えばいい」のではなく、打撃戦でもテイクダウンでも「膠着せずに、フィニッシュに向かう姿勢」が求められていると理解している。

「やりやすい相手」というガジャマトフとは「盛り上がるじゃないですか。もう“爆弾の投げ合い”みたいな試合しますんで、楽しみにしていてもらえば」と、アグレッシブな試合を約束する。

 現UFC2連勝中のラマザン・テミロフ(7.26 アスー・アルマバイエフ戦は欠場。ホセ・オチョアがアルマバイエフと対戦)に敗れて以降、フィジカルを強化し、外国人選手に当たり負けしないための身体を作ってきた。

「(試合に向けて)もう相手のことをずっと考えてるんで。僕は結構走り込みとか、よくフィジカルトレーニングやるんですけど、その時に、やっぱり相手より絶対キツいことをして、試合でもうそのまま気持ちで上回ってやるってなりますね」と、強豪撃破の勢いそのままに、ダゲスタン戦士とも戦うとした。

「本当にファンの皆さんのおかげで僕は、ギリギリ、GPに滑り込むことができました。試合で勝って皆さんに恩返ししたいと思います」という征矢に、ガジャマトフも「非常に面白い対戦カードになったと思っています。27日は見応えのある試合をお見せしますので、ぜひ楽しみにしていてください」と応えている。

「全員を叩き潰す」という無敗のガジャマトフに、艱難辛苦と戦う松戸の不死鳥は、選外からの優勝を目指す。

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