▼第4試合 アトム級ムエタイ 3分3R
〇吉成名高(エイワスポーツジム/ラジャダムナンスタジアム3階級制覇)
判定3-0
×バンルーロック・シットワチャラチャイ(タイ)

名高は2023年7月にラジャダムナンスタジアム認定フライ級王座を獲得し、外国人として史上初のラジャダムナン2階級制覇王者に。その後も快進撃を続け、8月にはタイ『RWS』のメインイベントでフライ級タイトル初防衛戦を行い4RでKO勝ち、12月のRWSではラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級暫定王座決定戦で勝利し3階級制覇。

2024年2月には正規王者プレーオプラーオとの統一戦にも勝利し、正規王者に。7月のジョムホートとのタイトルマッチでも圧倒的な差を付けて勝利、2度目の防衛に成功した。9月のWBCムエタイ ダイヤモンド スーパーフライ級王者決定戦では、プレーオプラーオに勝利しているペットアヌワットを2RKOで葬り、10月にはクンクメールとの対抗戦で3RKO勝ち。12月1日のRWSではペットヌンに大差判定勝ちして3度目の防衛に成功。
12月、シュートボクシングの大会でオープンフィンガーグローブムエタイに初挑戦して初回TKO勝ちを収めると、2025年3月のONE日本大会に初参戦してOFGムエタイでラック・エラワンを左ストレートで3RにKOした。2025年5月11日には『SPACE ONE×BOM』でOFG第3戦に臨みチョークディーを1Rわずか1分59秒でKO。現在驚異の37連勝を誇る。戦績は63勝(41KO)6敗1分。
対戦相手のバンルーロックは2023年3月の『ONE Friday Fights 8』でONE初出場。これまで3試合を行い、いずれもKO・TKO(1Rが2回、3Rが1回)勝ちしている。最新の試合は2025年5月2日の『ONE Friday Fights 106』で、ペットバンライを1R2分16秒でTKOに仕留めている。
オムノーイスタジアム2階級王者(105ポンド級・108ポンド級)の実績を持ち、アマチュアではタイ代表として、ムエタイ世界選手権で2度の金メダル(2019年タイ大会・2021年UAE大会)、キックボクシング世界選手権でも2度の金メダル(2024年ウズベキスタン大会・2025年4月タイ大会)と1度の銀メダル(2024年カンボジア大会)を獲得し、国際大会通算で金メダル4個、銀メダル1個の輝かしい戦績を誇る。

1R、前後にステップを踏む名高は左ロー、バンルーロックも左ローを返してくる。バンルーロックがジャブから左ロー、名高も左ローを返して左ハイを放つ。名高は右の三日月を蹴り、バンルーロックの左ミドルをキャッチすると左ボディ。圧をかけていく名高が右三日月。ジャブから左ロー、左ミドルを蹴っていく名高。

2Rも前後にステップを踏む名高が左ロー、バンルーロックは名高の前へ出てくるフェイントに引っ掛かって下がる。すかさず左ミドル、左ハイを蹴る名高。バンルーロックが左ローを蹴るとすかさずキャッチしてパンチを放ち、組むとバンルーロックを浴びせ倒す。

名高は右の三日月、左ハイキック、左ロー。バンルーロックが左ローを蹴ると名高はジャブを合わせる。名高の左ローからのワンツーに左ストレートを返すバンルーロック。名高は踏み込んでのジャブ、右三日月、左ミドル。またもバンルーロックの蹴り足をキャッチして崩しながら、今度は飛びヒザを放つ。ジグザグに動いてバンルーロックをコーナーへ追いつめる名高。

3R、ジャブで前へ出る名高はバンルーロックの蹴り足キャッチから左ロー。前へ出る名高がワンツー、右ハイキック。飛びヒザも繰り出す名高にバンルーロックは左フックを合わせようとするが、名高も左フックを打つ。名高の左ボディストレートに下がるバンルーロック。名高がジャブから左ロー、左ストレート。バンルーロックの返しの左はバックステップでかわす。すかさずジャブで前へ出る名高は左ボディストレート。

名高はジャブを顔面とボディへ、さらに左ロー。その左ローにバンルーロックが左ストレートを打ち、これに名高がバランスを崩すが、すぐに前へ出る。名高はフェイントからジャブ、左ロー。両手でカモンゼスチャーをする余裕を見せ、試合終了のゴングを聞いた。

判定を聞く間、バンルーロックは下を向いてガックリ。判定はその通り、名高が判定3-0で勝利した。


勝利者インタビューで名高は「まずは応援していただいた皆さん、ありがとうございます。3R目、倒し切りたかったんですがバンルーロック選手は速い選手で今までに戦ったことがないスタイルの選手で。途中フラストレーションが溜まったりもしたんですけれど、ただ結果としてアウェイであるルンピニースタジアムでもいい勝ち方が出来たので今ホッとしています」と語った。


