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レポート

【SPACE ONE×BOM】城戸康裕が涙のリベンジ&初防衛「人生で一番きつい試練をくらって、マジで円形脱毛症になった」、吉成名高が相手寄せ付けず119秒で圧倒KO、松田龍聖がワンサイドで勝利、竜哉は初OFGで完勝、元K-1王者・黒田斗真が55秒でKO勝ち、朝陽はダウン応酬の激闘でKO勝ち

2025/05/11 21:05

▼セミファイナル(第10試合)OFGムエタイルール スーパーフライ級 3分3R
○名高・エイワスポーツジム(=吉成名高/エイワスポーツジム)
KO 1R 1分59秒 ※左ボディストレート
×チョークディー・ペッセーントーン(タイ)


 名高は2023年7月にラジャダムナンスタジアム認定フライ級王座を獲得し、外国人として史上初のラジャダムナン2階級制覇王者に。その後も快進撃を続け、8月にはタイ『RWS』のメインイベントでフライ級タイトル初防衛戦を行い4RでKO勝ち、12月のRWSではラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級暫定王座決定戦で勝利し3階級制覇。


 2024年2月には正規王者プレーオプラーオとの統一戦にも勝利し、正規王者に。7月のジョムホートとのタイトルマッチでも圧倒的な差を付けて勝利、2度目の防衛に成功した。9月のWBCムエタイ ダイヤモンド スーパーフライ級王者決定戦では、プレーオプラーオに勝利しているペットアヌワットを2RKOで葬り、10月にはクンクメールとの対抗戦で3RKO勝ち。12月1日のRWSではペットヌンに大差判定勝ちして3度目の防衛に成功。


 12月、シュートボクシングの大会でオープンフィンガーグローブムエタイに初挑戦して初回TKO勝ちを収めると、2025年3月のONE日本大会に初参戦してOFGムエタイでラック・エラワンを左ストレートで3RにKOした。現在驚異の36連勝を誇る。戦績は62勝(40KO)6敗1分。


 チョークディーはまだ16歳ながら48勝10敗2分の戦績を持ち、元ヤソートーン県アマチュアムエタイ王者、東北地方青少年アマチュアムエタイ大会王者。中川夏生BOM代表は「名高の相手はオーストラリア、香港、カンボジアなど全てにあたり、グローブでもOFGでもどちらでもいいと提示したんですが両方やりたくないということが凄く多くてかなり困りました。チョークディーはOFGなら名高とやりたい、ということで決まりました」と、唯一試合を受けた選手だと説明。


 1R、名高は右ロー、チョークディーは前蹴りで様子を探る。チョークディーが右ローを蹴ると名高は左ミドル、左ハイから左のボディストレート。これでチョークディーが早くもダウン。


 名高は左ハイキック、右前蹴り。前に出てくるチョークディーの左フックをかわしてバランスを崩す名高。チョークディーは逆転を狙ってパンチで前へ出るが、名高は左ロー、左ハイから左の三日月を突き刺して2度目のダウンを奪う。


 名高は飛びヒザから右ロー、後ろ蹴り。チョークディーは右ミドルを返すが、名高が狙いすました左ボディストレート一閃。チョークディーは悶絶して倒れ、名高の圧倒KO勝ちとなった。


 名高はマイクを持つと「今回もOFGでの試合をやらせてもらって去年の12月に初めてOFGでやって今回で3戦目になるんですけれど、自分の新しい目標が定まってきた中で自分が今までエイワスポーツジムで先生方に教わってきた純ムエタイがONEでも通用することを自分は見せたいと思っているので、今年の自分に注目していただけると嬉しいです。自分たちのムエタイに誇りを持っていて、もっともっと格闘技、ムエタイの素晴らしさを自分はもっと世間に広めたいと思っていて、そのために皆さんの力が必要なのでぜひこれからも応援していただけると嬉しいです」とアピールした。

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