▼第5試合 ストロー級 ムエタイ 3分3R
×チャーパヤック・サクサトゥーン(タイ/Kiatpetch)
KO 2R 0分33秒
〇ラマダン・オンダッシュ(レバノン/Tiger Muay Thai)

チャーパヤックはBBTVをはじめとするテレビマッチで人気を集めたファイターで、ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級9位、BBTVスタジアム認定フェザー級7位の肩書きを引っ提げて2022年12月の『KNOCK OUT』に初来日。メインで小笠原瑛作と対戦し、2Rにダウンを奪われるも3Rにヒジでカットに成功し、逆転TKO勝ちを飾った。ONEには2023年12月から参戦し、Friday Fightsで4戦全KO勝ち(初回KOが3試合、2R0分28秒でKOが1試合)と圧倒的な強さを発揮し、5戦目ではコンペットを判定で破った。2025年2月にはゴンチャイに判定勝ち、4月のコンペットとの再戦では激しい打ち合いをして必殺の左フックでKO勝ちした。

オンダッシュは4歳からムエタイを学び、中国・アジア諸国のアマチュア大会で活躍。アマチュアでアラブ・ジュニアムエタイ選手権2016~2018年三連覇など108勝3敗5分の戦績を持ち、SNS上で“天才ムエタイ少年”や“怪物”や“神童”と紹介され、プロデビュー後も3連勝したが、2023年6月のK-1で黒田斗真に判定で敗れた。ONE FFには2024年1月から参戦し、ムエタイルールで3戦全勝(1KO)。ハイペースでの打ち合いを好む、運動神経抜群の18歳。

1R、チャーパヤックが右ローを連打していき、オンダッシュは飛び込みのワンツー。徹底して右ローを蹴っていくチャーパヤックをオンダッシュは右ストレート、左フック、左ボディで迎え撃つ。右ローをキャッチしたオンダッシュは、足払いでチャーパヤックを転倒させる。オンダッシュの右ストレートがクリーンヒットし、チャーパヤックがふらつく。

すかさず攻めていくオンダッシュが左フックでまたもグラつかせるが、チャーパヤックは左フックを返す。しかし、オンダッシュのスピードとキレのある左フックでダウン。ふらつきながらも立ち上がったチャーパヤックにオンダッシュがラッシュを仕掛け、左ボディから左フックのダブル。KOは時間の問題かと思われたが、チャーパヤックが右ストレートをヒットさせて今度はオンダッシュがふらつく。

ラッシュをかけるチャーパヤックにオンダッシュが左フックで応戦。チャーパヤックが左フックからヒザを蹴ると、ダメージのあったオンダッシュがダウン。チャーパヤックがダウンを奪い返したところでラウンド終了となった。

2Rが始まると同時に打ち合いを始めた両者の左フックが相打ちとなり、両者は弾かれるように左右に吹っ飛ぶダブルダウン! すぐに立ち上がったのはオンダッシュ。チャーパヤックも立ち上がり、両手を上げて「まだやれる」とアピール。オンダッシュはレフェリーの制止を振り切って襲い掛かろうとする。


【写真】左フックが同時にヒットし、両者は左右に弾け飛んでダブルノックダウンに(撮影/安村発)
再開するとオンダッシュがワンツー、左右フックの連打。チャーパヤックも打ち合いに応じるが、オンダッシュの左フックがヒット。チャーパヤックが吹っ飛ぶようにダウンし、オンダッシュの壮絶KO勝ちとなった。

「KO出来たことを神に感謝します」と勝利者インタビューに答えるオンダッシュには、35万バーツのボーナス。さらに本戦契約も発表された。「さらにモチベーションが上がりました。さらにハードにトレーニングして将来ベルトが負けるように、最高のパフォーマンスを約束します」と、オンダッシュはさらなる飛躍を誓った。


