▼第2試合 キャッチウェイト(54.4kg)ムエタイ 3分3R
〇石井寿来(ウォーワンチャイプロモーション)
KO 2R 2分57秒 ※左ヒザ蹴り
×ユネス・ムーニン(モロッコ)
ジュライ・ウォーワンチャイこと石井寿来は石井一成の甥で、一成と同じくジュニア時代からタイ遠征を重ねて2019年3月にルンピニースタジアムでプロデビュー。その後も日本とタイを行き来しながら戦績を重ね、WMC日本フライ級王座、スックワンキントーンフライ級王座、BOMスーパーフライ級王座の三冠を獲得。2023年7月、BOMで吉成名高と好勝負を繰り広げたソンチャイノーイに敗れるまで国内無敗の戦績だった。
前戦は2025年5月、KPKB(九州プロキックボクシング)で初めてのキックボクシングルールに挑戦し、ジョン・ヒョヌに1RでTKO勝ちしてKPKBインターナショナルバンタム級王座を奪取している。2024年4月には『ONE Friday Fights』に初出場し、ベテランの片島聡志との日本人対決で勝利した。

1R、サウスポーの石井は左インローを蹴っていき、前蹴りで吹っ飛ばす。ムーニンは右ミドル。石井が奥足への左ローを2連発。するとムーニンがいきなり前へ出てパンチの連打とヒジ。離れると石井は右ボディ、左ボディストレート、スーパーマンパンチを放つ。ムーニンの右をもらう石井だが、臆することなく打ち合いに行く。ムーニンは組むとヒザ蹴り。

石井は左の三日月を蹴り、ムーニンの左ハイをキャッチしてからの右のボディでダウンを奪う。石井は右の三日月から左ボディでダウンを追加。ムーニンが立ち上がったところでラウンド終了となった。

2R、石井は左へ回り込み左ボディ2発、左の前蹴り。左ボディを打つとムーニンが組んでくる。離れるとムーニンがパンチで前へ出てくるが石井は左のテンカオを突き刺す。パンチを放つムーニンだが石井の左ボディに下がる。左右フックを振って前に出ていくムーニンだが、石井の左ボディをもらって後退。それでも左右フックを打ちに来る。


石井は首相撲からムーニンを投げ捨てる。石井がワンツーから左ボディ、ムーニンは右ヒジを返す。石井の左三日月をもらうとサウスポーになるムーニン。オーソドックスに戻ったところで石井が左フックから右手で頭を引きつけながらの左のヒザをグサリと突き刺すと、ムーニンは悶絶してダウン。石井のKO勝ちとなった。

「この舞台でこういう勝ち方が出来たことが嬉しいです。今日倒したボディショットと最後のヒザはチームで練習していたことなのでそれが試合に出せて嬉しいです」と勝利者インタビューに答えると、35万バーツのボーナス。

石井は「ボーナスありがとうございます。もっと強くなってまたこの舞台に立てるように頑張りますので、僕の名前を覚えて帰ってくれると嬉しいです」と語った。


