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【修斗】フライ級4位の亮我が2位の高岡のTDを切って打ち勝ち「次のチャンピオンは僕」、南風原が松浦に一本勝ち「本格的にフェザー級でやる」、元プロボクサー垂水が53秒 TKO勝ち=FORCE 21

2025/06/25 21:06
【修斗】フライ級4位の亮我が2位の高岡のTDを切って打ち勝ち「次のチャンピオンは僕」、南風原が松浦に一本勝ち「本格的にフェザー級でやる」、元プロボクサー垂水が53秒 TKO勝ち=FORCE 21

 2025年6月22日(日)香川・高松シンボルタワー展示場にて、TORAO NATION STATE主催のプロフェッショナル修斗公式戦『FORCE 21』(ツイキャスアーカイブ配信)が開催された。

 メインでは修斗フライ級で世界2位の高岡宏気(香川/FORCE GYM)と4位の亮我(兵庫/総合格闘技ゴンズジム)が大熱戦を繰り広げた。

▼第8試合 フライ級(56.7kg以下)5分3R
×高岡宏気(香川/FORCE GYM)56.6kg
[判定0-3] ※27-30×3
〇亮我(兵庫/総合格闘技ゴンズジム)56.7kg

 修斗世界フライ級2位の高岡は、現在4連勝中。2024年3月に恐山陸奥太郎を2R TKOに下すと、9月に宮城友一に判定勝ち、12月の修斗大阪大会でも渡辺健太郎に判定2-0で勝利。2025年3月の前戦はRIZIN香川大会に参戦し、飴山聖也に2R リアネイキドチョークで一本勝ちしている。ちなみに飴山は2023年3月のGLADIATORアマチュアで平本丈に1R KO勝ちした選手。その飴山を組みで圧倒している、MMA11勝9敗6分、29歳。

 対する亮我は2連勝中。2022年4月の前田吉朗引退興行でのプロデビュー戦から、24年7月のヤックル真吾戦まで高い身体能力を武器に、6勝2分で負けなしも24年11月に須藤晃大に判定0-2で敗れ、プロ初黒星を喫した。しかし、2025年1月の後楽園大会で大竹陽を初回KOに下すと、4月のBORDER大阪大会のメインイベントで黒石大資に判定勝ちし、フライ級5位になっている。MMA8勝1敗2分、26歳。

 1R、ともにオーソドックス構え。中央を取る高岡に、亮我がワンツーの飛び込み。さばく高岡は左ジャブ。ワンツーの亮我をかわしながら右を突く高岡。そこに亮我はダブルレッグでケージまでドライブして尻を着かせると、左手を着いて右小手ですぐに立つ高岡に、ボディロックで崩しに行くが、高岡も内股から正対して体を入れ替える。

 ケージ背に四つから右腕も差しれて体を入れ替えた亮我は高岡をケージに押し込み。ヒザ着く高岡に亮我は一瞬両差しも、顔を剥がして四つに戻す高岡。亮我は右で差して押し込みながら、左フックを連打。両差しに顔を剥がそうとする高岡にヒザを突き、足払いも。そのスペースで離れた高岡。

 右アッパーで前に出る高岡に首相撲ヒザを当てる亮我。高岡はダブルレッグでドライブする。ボディロックで組んでやぐら投げのように引き出そうとするが、金網際に戻す亮我。高岡は亮我の右足を腿上に乗せてスタンドでバッククリンチへ。しかし腕を差し入れ正対する亮我が押し込み。

 残り1分で離れ際に右を突いて、スタンドに戻る亮我。前に出る高岡に左前手フックを狙う亮我。高岡はダブルレッグから両足を払って寝かせようとするが、亮我は左手を着いて寝かされず。足を抜いて片ヒザ立ちに。送り手を掴もうとする高岡にとらせず。押し込む高岡はシングルレッグで再び右足を腿の上に乗せて接地点を減らして左の細かいパンチ。足を抜いて金網際で立つ亮我。

 押し込みボデイ打ちの高岡に左右ヒザを返し、左フック。高岡は左右ボディを細かく突いてホーン。亮我のラウンドに。

 2R、高岡は右ローをヒット。亮我は左フックから、右ストレートをガード上に当てる。前に出る亮我にダブルレッグに入る高岡だが、亮我は右で小手巻き回してケージへ押し込む。左で差す亮我に、右小手を深く巻き、右ヒザを突く高岡。さらに左右ヒザ。亮我も右ヒザを返すと右で差しに変え、互いに右を突いて離れる。

 右フックの高岡、両手のガードを上げてリズムを取る亮我は高岡の首相撲に外から左右をかぶせて前に。さらに左から右のスーパマンパンチ。かわした高岡も右を振る。左アッパーで前進の高岡に左フックを突く亮我。左ジャブを胸元に突いた高岡に、亮我は左ボディから右ストレートを回転速く打ち込む! 若干下がった高岡に亮我は左前手フックを強振も、そこにダブルレッグの高岡。亮我も足を後方に飛ばすが、シングルレッグに切り替えた高岡が頭で押し込んで亮我に片ヒザを着かせる。

 亮我の左足を両脚で束ねた高岡だが動けず。上体は金網に立てている亮我は右で細かいパンチを高岡の脇腹、背中に突く。高岡は右足をつかんで左で脇差し、ハンドルのように崩すが、左手をマットに着く亮我は背中を着かさずに片ヒザ立ちからスタンドに。立ち上がって右で差して体を入れ替え、高岡をケージに押し込む。ケージ背にした高岡もは右を突くが、亮我は左フックを強振。その脇を潜った高岡だが、バックにつかせず回した亮我が押し込み左フック!

 押し込まれながら細かい左アッパーの高岡に、頭をアゴにつけながら頭上の高岡に左を当てる亮我。顔を上げさせられながらも金網背にこつこつ右を突く高岡。亮我は頭をつけながら今度は右アッパー。さらに左フック。崩して離れた高岡。スタンドに。

 亮我は突き上げる左フックを飛び込みながら打つと、高岡はジャブ、ローから作る。右カーフを当てた高岡に、左を返す亮我。下がる高岡にさらに左ボディ! 右の返し、右カーフを当てる亮我。高岡も右カーフを当てると亮我はレベルチェンジからダブルレッグへ。差し上げて切る高岡に、ワンツーの連続は亮我。高岡は右から左の逆ワンツーも力に欠ける。

 その入りに左フックを当てて右に回る亮我。詰める高岡は左から右の打ち下ろし。しかし亮我も右を突いてホーン。後半に打撃を入れた高岡だが、亮我のラウンドか。

 3R、先に中央に出る高岡が左ジャブ。右はかわした亮我が頭を下げて振って来た高岡とバッティングも、離れ際に左フックを当てる。下がった高岡に跳びヒザを突く亮我は、左ストレートで前にさらに右オーバーハンド。さばく高岡も右で応戦する。

 左ボディ、右フックの入りの亮我。さらに高岡が頭を下げたところに右ヒザも当てる。右ストレートを当てて詰めて左フックの亮我に、右を狙う高岡。亮我の左右の跳び込みに右アッパーを合わせる。しかしフックで前に出るのは亮我。高岡のダブルレッグを切って押し込むと、そこに右ヒザは高岡。

 押し込む亮我に、ケージ背にして差し戻す高岡は離れる。ジャブから右フックも、ガードのなかから見ている亮我は左を合わせるとワンツーで押し戻し、ジャブの亮我に左アッパーを狙う高岡が交錯。亮我は左から右! バランスを崩した高岡を追う亮我。そこにシングルレッグに組みに行く高岡だが、切って差し上げた亮我がケージに押し込み。

 亮我の左手を右脇に挟み、互いに左フックで離れた両者。残り2分、右ストレートで飛び込む高岡に、右カーフを当てる亮我。互いの入りでバッティングも両者続行。右目尻を切った高岡。右を突いて前に出る高岡に、体を入れ替えた亮我が、左ジャブ! さらにジャブから左フック!

 被弾し、金網背にする高岡は細かいヒザ。突き放して前に出る高岡は左フックも潜る亮我が左の飛び込み。さらに右を強振も高岡もかわす。マットを指して“打ち合おう”と示した高岡。亮我も来いと手招きし、その入りに右から左を回転速く打ち込むと右アッパーを突く高岡は右目尻からの出血が多くなる。高岡のワンツーに左を合わせる亮我。最後は互いに入りを見合ってホーン。場内からは熱戦に大きな拍手が沸き起こった。

 判定は3-0(30-27×3)のフルマークで亮我が勝利。試合後、「ゴンズジムの亮我です。来てくださった皆さん、ツイキャス配信で見てくださった方々、ありがとうございました。僕はまだまだ強くなるし、今見たような戦いをこれからしていくんで、もっと上に行きます。(世界2位の高岡に勝利して、上には1位の須藤晃大、世界王者の関口祐冬がいるが?)次のチャンピオンになるのは僕です。僕しかいないと思うんで、これからも応援しとってください。絶対面白い試合するんで、応援よろしくお願いします」と語った。

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