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2025年6月20日(日本時間21日・朝6時30分)米国カンサス州ウィチタのイントラストバンクアリーナにて『PFL World Tournament 6: 2025 Semifinals』(U-NEXT配信)が開催された。
ライト級とバンタム級と女子フライ級の三階級の準決勝&補欠戦が行われた同大会。
ライト級準決勝では、RIZINで武田光司に勝利後、PFLライト級トーナメント2024王者にも輝いたガジ・ラバダノフ(ロシア)が出場。ジェイ・ジェイ・ウィルソンの負傷欠場の代役の元UFCケビン・リー(米国)と対戦。もうひとつの準決勝はPFL4勝1敗のブレント・プリマス(米国)が、クレイ・コラードを初回撃破のアルフィー・デイビス(英国)と対戦した。準決勝はラバダノフとデイビスが勝ち上がり、決勝で両者は対戦に。
女子フライ級準決勝では、現Bellator王者で24年にタイラ・サントスに判定負け後、25年4月にイララ・ジョアニを1R TKOで下し、再起を果たしたリズ・カモ-シェ(米国)が、MMA8勝無敗のJungle Fight王者エローラ・ダナ(ブラジル)と対戦。ダナは4月のPFLデビュー戦でダイアナ・アヴサラゴワを1R ネッククランクで極めている26歳の上り調子の選手だが、41歳のカモーシェがテイクダウンからトップで削り判定勝ち。
もうひとつの準決勝では、4月に渡辺華奈に判定勝ちしたジェナ・ビショップ(米国)と、.ジュリアナ・ヴェラスケスをリアネイキドチョークに極めたエカテリーナ・シャカロワ(ウクライナ)が激突。ノーギ世界王者で柔術黒帯のビショップがMMAでもベリンボロでバックを奪うなど柔術を駆使し、最後はリアネイキドチョークで一本勝ち。39歳のビショップはカモーシェとの合計80歳対決に臨むこととなった。
バンタム級準決勝は、レアンドロ・イーゴに競り勝ったマルシルリー・アウベス(ブラジル)が元UFCジェイク・ハードリー(英国)に組ませず。左の強打を当ててダウンを奪い判定勝ち。
もうひとつの準決勝は、カスム・カスモフに判定勝ちしたジャスティン・ウェッツェル(米国)が、DEEPで後藤丈治にスプリット判定勝ち後、4月のPFLでフランシスコ・ヌッツィをリアネイキドチョークで極めたマンド・グディエレス(メキシコ)と対戦。グティエレスは朝倉海のUFCデビュー戦時のスパーリングパートナーも務め、バックを得意とするが、ウェッツェルのレスリングにギロチンを狙い続けて下になり判定負け。ウェッツェルは決勝でアウベスとの組み×打撃対決に駒を進めた。
バンタム級補欠戦では、24年5月のパッチー・ミックス戦のスプリット判定負けから、マゴメド・マゴメドフ(ロシア)が再起戦。16勝無敗のサバラジョン・ハミドフ(タジキスタン)と対戦。ハミドフは、21年10月のUAE Warriors 24で現UFC2連勝中のユ・スヨンに判定勝ちしている強豪で、太田忍がBellatorデビューした24年6月のダブリン大会でマルシレイ・アウベスに判定勝ち以来の試合。ともにトーナメントを欠場したため、リザーブマッチで相対した両者は激しいスクランブル戦を繰り広げるなか、ハミドフがケージに押し込む展開に。その際で打撃を入れたマゴメドフが接戦を制している。
なお「ライト級ショーケースバウト」として、寝技師マンスール・バルナウイ(フランス)と、11勝無敗のアーチー・コーガン(米国)が対戦。コーガンが打撃で攻勢となるなか、マウスピースを飛ばされたバルナウイがそれを自ら拾いに行くなど集中力に欠ける動きで劣勢に。コーガンがテイクダウンからトップで削って判定勝ち。現PFLライト級王者ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)への挑戦者候補となっている。











