ONE Friday Fights 732024年8月2日(金)タイ・ルンピニー・スタジアム※U-NEXTにてLIVE配信
▼第6試合 ONEライト級キックボクシング 3分3R×リカルド・ブラボ(アルゼンチン/ウィラサクレック・フェアテックスジム)判定0-3〇ジョージ・ジャービス(英国)
ブラボは17歳の時にアルゼンチンから来日。長いリーチから生み出される鋭いストレートを武器にKOを量産し、2018年に7戦無敗で新日本キックボクシング協会ウェルター級王座を獲得。2022年に所属していた新日本キックを離れ、新たにWSRフェアテックス所属となり12月にRISE初参戦。緑川創と延長戦まで戦って引き分け、2023年2月にはサーシャ・タダヨニをKO、7月のNO KICK NO LIFEでもKO勝ち。
8月の『ONE Friday Fights 30』でONE初参戦を果たしてルンピニースタジアム認定ミドル級王者デンパノムを2RでKOすると、11月にはオリバー・ハンセンに2度のダウンを奪われながらも残り1秒での大逆転KO劇を演じてみせた。そして2月の第3戦でもケナン・バイラモフを1Rわずか30秒、左フックでKO。3度目のボーナスを獲得すると共に10万ドルの本戦契約が結ばれることも発表された。今回はそれ以来の試合となる。戦績は27勝(22KO)3敗2分。
これまでの3戦は全てムエタイルールだったが、今回は初のキックボクシングルールでの試合となった。
対戦相手はジョージ・ジャービス(イギリス)。2023年9月の『ONE Friday Fights 35』でタイのチャンナッジョンに判定負け、2024年2月の『ONE Friday Fights 51』ではムスタファ・タクレティにスプリット判定で勝利している。これまでWBCムエタイ英国王座、WBCムエタイ世界スーパーミドル級王座、同ヨーロッパ王座、ISKA世界スーパーミドル級世界王座、WBCムエタイ・インターナショナルライトヘビー級王座を獲得。戦績は22勝(6KO)4敗。
1R、ジャービスは右ローと左ミドル、ブラボは右カーフを蹴る。ブラボが蹴るとワンツーを打つジャービスだが、距離は遠目。ブラボの左右フックは空を切る。ブラボは自ら下がってロープを背負って誘う。ジャービスのワンツーに左右フックを繰り出すブラボ。右カーフを蹴りながらの左フック狙い。ジャービスはスイッチして左ミドルを蹴り、ブラボの蹴り足をキャッチして左ストレートを打つがこれは反則。初回はジャービスが距離を支配して有利に進めた印象だ。
2R、ブラボが前に出るとその分下がるジャービス。さらにスイッチしてブラボの距離感を狂わせる。ブラボは前に出て胴廻し回転蹴りを放つが空振り。ブラボのフックを空振りさせて蹴るジャービス。ブラボはいら立ったのか飛びヒザ蹴りを強引に放つ。ジャービスの右ローがローブローとなって中断。再開後、ジャービスは左ミドルと右ローを蹴り、下がる。ブラ後は強引に詰めて左右フックを放つが、ジャービスのワンツーをもらってしまう。このラウンドもジャービスが距離を支配した。
3Rもジャービスが左ミドル、前蹴りで距離をとる。ブラボは飛び込んで左右フックを打つが、ジャービスも右フック打つ。ブラボは左右ボディ、右カーフを蹴るが左右フックは空振りが続く。右フックをヒットさせるもすぐジャービスが離れていく。ロープを背負ったジャービスに左右フックを当てるブラボに、ジャービスも左右フックを返す。ジャービスが左ミドルを蹴って試合終了。ジャービスはコーナーに登って勝利をアピールする。
ジャービスが判定3-0で勝利。ブラボはONEで初黒星を付けられた。
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▼第4試合 バンタム級キックボクシング 3分3R〇イラシェフ・ドストンベック(ウズベキスタン)KO 3R 2分19秒 ※左フック×米川たすく(米川道場)
1R、サウスポーに構える米川は左ミドル、ドストンベックはワンツーを伸ばして来る。ドストンベックは右ミドル、蹴ってから思い切りフックを振り回しす。米川が右ローを蹴ったところでドストンベックの右ローが米川の急所を直撃。米川は悶絶する。インターバルが与えられ、試合再開。お互いに蹴り合って初回終了。
2R、思い切り左右フックを振り回すドストンベックに、米川も前に出て左ストレート。ドストンベックが飛び蹴りを繰り出せば、米川も負けじと飛び蹴り。両者ステップを踏み、飛び込む機会をうかがう。ミドルの蹴り合い。ドストンベックは左右ミドルを蹴って左右フックを振り回す。米川は左ミドルを蹴り、右へステップインしての右フック。ドストンベックが突っ込んできたところに右フックのカウンターを浴びせてダウン気味に倒したが、これはスリップ判定。
3R、ドストンベックはどんどん前へ出て左右フック、さらに後ろ廻し蹴りの大技を放つと、米川も負けじと胴廻し回転蹴りを放つ。前に出てくるドストンベックに米川は左ミドルを蹴るが、ドストンベックは後ろ回し蹴りから右ハイ、その勢いのまま左フック。バッティング&ラビットパンチ(後頭部への打撃)にも見えたが、米川がダウンを喫し、立ち上がるもレフェリーがストップした。
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▼第3試合 キャッチウェイト (53.98kg) キックボクシング 3分3R〇ファジャラット・ソー・デチャパン(タイ)KO 3R 0分43秒 ※右ストレート×黒田直也(ハーデスワークアウトジム)
黒田は西日本統一プロKICK BOXINGバンタム級トーナメント優勝、BEASTバンタム級王座の実績を持ち、RISEやBOMに出場。主に西日本で活躍し、今回がONE初出場。ファジャラットも今回がONE初出場となる。
1R、黒田が左ボディからの右ハイ、ファジャラットは強い右ローを蹴っていく。黒田が左ボディで入ると、ファジャラットは左フックを合わせてくる。徹底して右ローを蹴るファジャラットに黒田はワンツーで切り込む。黒田は左の三日月を突き刺す。ファジャラットの右ローに対し、4連打を返す黒田。上下に打ち分けてハイキックも蹴り、黒田がアグレッシブに攻めた初回となった。
2R、強い右ローを蹴るファジャラットに左ボディからの左フックのダブルを返す黒田は、三日月蹴りも突き刺す。するとファジャラットは同門のジャオスアヤイを彷彿とさせる飛びヒザ蹴りを2度繰り出す。ファジャラットの右ロー連発に足を上げる黒田だが、右ストレートの強打。ファジャラットも右ストレートをクリーンヒットさせる。ローが効いたと見たファジャラットは右ロー連発とワンツーで詰めていくが、黒田も退かずに打ち返す。
3Rも右ローを連発し、右ストレートを打つファジャラット。黒田はスイッチして耐え、左フックを合わせにいく。しかし、ファジャラットの右ストレートを左フックのインからもらってしまい、前のめりに黒田がダウン。ファジャラットのKO勝ちとなった。ファジャラットはボーナスを獲得。