▼第3試合 ONEバンタム級 ムエタイ 3分3R
×セーマペッチ・フェアテックス(タイ)
[TKO 2R 1分44秒]※レフェリーストップ
○アブドゥラ・ダヤカエフ(ロシア)

セーマペッチは17歳でタイの「タイガー・セメント・トーナメント」で優勝。2018年4月には、英国を拠点とした団体「ムエタイグランプリ(MTGP)」ウェルター級世界王者に。2018年7月にONEに参戦。これまでロドレック、クラップダム、リッテワダ、ジャン・チェンロン、ガオナーらに勝利し、2024年2月のモハメド・ユネス・ラバーとの再戦で初回KO勝ちでリベンジを果たすも、7月にニコ・カリロにKO負け。2025年2月にはフェリペ・ロボとの再戦でもTKO負けと苦戦が続く。
ダヤカエフは2023年11月の『ONE Friday Fights 39』から参戦すると4連勝を飾ったが、2024年10月の『ONE Friday Fights 82』にてヨッドIQにONE初黒星を付けられた。2024年12月の再起戦では日本でもお馴染みのシップムーン・シットシェフブンタムを1RでKOしている。セーマペッチにとってはまたも厳しい相手が用意されたといえよう。

1R、サウスポーのセーマペッチにダヤカエフは右前蹴り、右インロー。セーマペッチが左ボディストレートを打つとダヤカエフは右ストレートを打ち、右ボディストレートも。ダヤカエフはカカト落としも繰り出す。セーマペッチが攻撃を出すとそこにパンチを合わせるダヤカエフ。セーマペッチは頭を遠くに置いての左ミドルを蹴り始めるが、コーナーに詰められて左右フックやボディへの攻撃を浴びる。右ストレート、ヒジ、ヒザでセーマペッチを圧倒するダヤカエフ。


2Rが始まってすぐ、セーマペッチの蹴りに右を合わせたダヤカエフ。セーマペッチは仰向けに倒れるがダウンにはならず。しかし、ダヤカエフが右をフルスイングしていく中、セーマペッチが左ミドルからの左ストレートでダウンを奪う。盛り上がる場内だが、セーマペッチが同じ左ミドルからの左ストレートを打ったところでダヤカエフが右ストレートを合わせてダウンを奪い返す。


左右フック、ヒジ&ヒザでラッシュをかけたダヤカエフの一方的な展開となり、レフェリーが試合を止めた。

ONEでの戦績を7勝1敗としたダヤカエフは「セーマペッチはとても強かった。だけど自分は諦めないし、世界のビッグネームと戦っていきたい」とコメントした。


