MMA
インタビュー

【PANCRASE】会見コメント追加。女子フライ級王座戦・杉山しずかvs.渡邉史佳、ストロー級王座戦・黒澤亮平vs.植松洋貴。井村塁vs.松井斗輝、粕谷優介vs.バルボーザ、藤野恵実vs.本野美樹、合島大樹vs.後藤丈治も=3月9日(日)横浜

2025/03/08 15:03


▼女子ストロー級 5分3R
藤野恵実(JAPAN TOP TEAM)2位/第3代QUEEN OF PANCRASIST、修斗初代女子ストロー級王者 29勝15敗2分 52.6kg
本野美樹(リバーサルジム横浜グランドスラム)元DEEP JEWELSストロー級暫定王者 8勝5敗 52.5kg

藤野 ジャパントップチーム藤野です。自分はもう格闘技しかできることないので、負けないように全力で戦いたいと思います。明日、本野手と素晴らしい試合できるように頑張ります。

本野 グランドスラム横浜所属の本野美樹です。明日PANCRASEデビュー戦ということで、藤野選手と覚悟を持って熱い戦いをします。明日私が生き残ります。頑張ります。

 元DEEP JEWELSストロー級暫定王者の本野美樹がPANCRASEに電撃参戦。2020年に伊澤星花に連敗でJEWELS王座陥落した本野は、同年12月にHIMEに判定勝利し再起を飾ると、以降もにっせーに腕十字で一本勝ち、2022年11月に須田萌里に判定勝ちで3連勝をマーク。


(C)Zuffa LLC/UFC

 2023年10月に中国Happy Elephant MMAでフォン・シャオツァンの三角絞めからの腕十字に一本負け。2024年の『ROAD TO UFC』でシャオツァンと再戦し、最終回にマウントを奪うも判定負けで対海外で2連敗中。AACCからリバーサルジム横浜グランドスラムにジムを移籍し、心機一転闘いの場に選択したのはまだ足を踏み入れたことのないバッテンマークのケージとなる。

 迎え撃つのは、第3代PANCRASE女王にして現修斗王者の藤野恵実。藤野は2024年5月の修斗で杉本恵に3R TKO勝ちで2団体制覇を達成。9月大会で1年半ぶりにPANCRASEに戻り、ストロー級QOP王座戦で第5代王者ソルトに判定負けで2団体同時王者達成はならなかった。

 実績、キャリアで上回る藤野が本野の侵略を阻止するか。日本人相手にはRIZIN絶対王者・伊澤星花以外に負けなしの本野がレジェンド藤野超えを果たすか。女子ストロー級注目のカードが決定した。

(※以下、会見でのコメント)

本野 リバーサルジム横浜グランドスラムの本野美樹です。PANCRASE参戦ということで、最短でチャンピオンまで駆け上がりたいと思います。よろしくお願いします。

藤野 JAPAN TOP TEAMの藤野恵実です。まだ格闘技ができることに感謝して、後悔のないように一戦一戦やりたいと思います。よろしくお願いします。

──「格闘技を続けられることに感謝」と言葉がありました。今、どんなモチベーションで格闘技と向き合ってるのでしょうか。

藤野 今もモチベーションは変わらず、やっぱり格闘技が一番好きで、その好きなことをずっとやりたいっていう気持ちが一番強いです。

――対戦相手の印象と、この試合が決まった時の気持ちを教えてください。

本野 藤野選手の印象は、他団体のチャンピオンでもあって、ベテランの選手で、戦闘機のような強さを持っているような選手だなという印象です。あと、試合でフィニッシュされて負ける姿をほとんど見たことがないので、今回の試合で自分がしっかりフィニッシュして、自分が強いっていう存在をアピールして行きたいと思います。

 あと、試合が決まった時の気持ちとしては、日本のストロー級の女子選手の中で唯一やってみたいなと思っていた選手なので、決まった時は嬉しかったです。

藤野 本野選手の試合はずっと見ていて、最初の頃からすごく実力のある選手だなと思って見ていました。『ROAD TO UFC』に行くのも羨ましいなと思っていたくらいですし、強いし勢いのある選手だなと思って見ていました。でも、交わることがなかったので、(今回対戦が決まって)最初すごくびっくりして、それと同時に、私も強い選手と試合をさせてもらえるという嬉しさがあります。試合ではその気持ちを出せるように頑張ります。

――本野選手、PANCRASEの印象は?

本野 最近は海外の試合にも興味があったので、それに近い団体だなっていう風に思っていました。PANCRASEの試合を初めて見に行った時は、すごい海外風な大会でカッコイイなっていう印象があって。あとは最近はRTUだったりDWCSだったり、そういった試合にPANCRASEの選手がすごい参戦している印象もあったので、自分も日本で試合を約2年ぶりにやるんですけど、PANCRASEで試合がしたいなと思ってお願いしました。

──前戦(RTU)の課題をどのように捉えて今回の試合に臨みますか。

本野 前回の対戦相手は2回戦ったことのある相手(フォン・シャオツァン)で、結果負けてしまったんですけど、1回目(2023年10月、Happy Elephant)の時は自分からガンガン攻めの姿勢を作れたんですけど負けて。2回目(2024年8月『ROAD TO UFC』)の時は、少し相手の様子をうかがってしまったところが敗因だと思うので、今回の試合は自分からどんどん攻めて行きたいなと思っています。

──藤野選手にとっては下からの世代の突き上げを受ける形になります。そのなかでいかに戦おうと考えていますか。

藤野 まあ、上の世代がもういないので、全部下からになるんですけど。もうやっぱり今、強い選手が本当にどんどん出てきてて。若い選手で、キャリアが浅くても結構ベースがあって、しっかり完成されている選手が多い。私はもともとベースもないですし、何ができるってわけでもないんですけど、ただMMAを一人長く続けてきたので、まあそこを出したいなとは思ってます。

――藤野選手、これまで本野選手とは、練習などで接点はあったのでしょうか。

藤野 はい。昔は何回か練習させてもらったことがあります。最近はやってないですね。

――その時の印象はいかがでしたか。

藤野 組みがすごく上手い選手だと思っていました。打撃も見づらいですし、強い選手だなという印象はずっと持っています。『ROAD TO UFC』行くのも羨ましいなと思ってたぐらいですし。強さと勢いある選手だなと思って見てました。

――本野選手にとって、ベテラン中のベテランとの対戦です。かつてAACCで同門だった浜崎朱加選手も藤野選手と対戦していますが、藤野選手について何か聞いていますか。

本野 そうですね、やはり頑丈で、パワフルというか押し込み力がすごいので、そこは警戒しつつ、自分のやりたいことをしっかりやっていきたいと思います。

──本野選手、さきほど「最短でPANCRASEのベルトを狙う」と。では今回はどんな勝ち方をしたいですか。

本野 藤野さん、強い選手だからこそ、その選手にしっかりフィニッシュして勝つことがまず第一だと思っています。

――PANCRASEへの参戦も含めて、今後のキャリアの重ね方をどのように考えていますか。

本野 まずは3月9日、しっかり藤野さんに勝って、次は自分がベルトを獲って、というところですね。それから先は、自分がPANCRASEのチャンピオンとして海外でも活躍していきたいと思っています。

――藤野選手は現在、修斗のベルトを保持しています。藤野選手のホームリングといっていいこのPANCRASEで、DEEP JEWELSの元暫定王者である本野選手を迎え撃つ、この構図をどう捉えていますか。

藤野 そうですね、団体が違うから交わることはないなとずっと思っていたので、その機会を作っていただけた、このPANCRASEの舞台にすごく感謝しています

――藤野選手、「最短でベルトを目指す」という本野選手に対してどのように思われますか。

藤野 まずは次の試合、自分はしっかり勝とうと思っているので、そんなに簡単じゃないというのを見せたいと思います。

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