MMA
インタビュー

【PANCRASE】会見コメント追加。女子フライ級王座戦・杉山しずかvs.渡邉史佳、ストロー級王座戦・黒澤亮平vs.植松洋貴。井村塁vs.松井斗輝、粕谷優介vs.バルボーザ、藤野恵実vs.本野美樹、合島大樹vs.後藤丈治も=3月9日(日)横浜

2025/03/08 15:03

▼ライト級 5分3R
粕谷優介(総合格闘技道場CROWN)2位・14勝9敗2分 70.65kg
ラファエル・バルボーザ(MAQUININHA DO FUTURO/ブラジル)14勝5敗 69.8kg

粕谷 バルボーザさん、遠くブラジルから日本までありがとうございます。頑張ります、

バルボーザ 
日本にまた来れてとても興奮しています。日本に戻ることは私にとって必要でした。明日頑張ります。押忍。

2023年3月に葛西和希に判定勝ちで3連勝をマークした粕谷は、雑賀ヤン坊達也、久米鷹介に判定負けも、2024年9月の前戦・立川大会でホン・ソンチャンに左ハイキックからのパンチラッシュで1R TKO勝ち

 対するはLFAから初参戦を果たすブラジルのラファエル・バルボーザ。2023年3月の前戦LFA155では現UFCのマイロン・サントスに判定負けを喫したものの、その後、サントスがTUF32で2連勝してUFC入り。2024年8月のオクタゴンデビュー戦でもカーン・ オフリに2R TKO勝ちしていることからも、バルボーザのポテンシャルの高さがうかがえる。


(C)Future FC

 14勝の内5つのKO勝ちと4つの一本勝ちというバランスの取れたバルボーザを、海外勢との激戦を多く経験しキャリアで上回る元UFCファイター粕谷がどう攻略するか。

(※以下、会見でのコメント)

粕谷 CROWNの粕谷です。ランカーの中で、なんで僕がブラジル人とやらなきゃいけないのかとちょっと思ってはいるんですけど、頑張ります(笑)。

――相手の印象と、この試合が決まった時の気持ちを教えてください。

粕谷 バルボーザ選手の印象は、イケメンだなと。LFAで戦っているので、すごく強いんだろうなと思いました。

――対戦相手のバルボーザ選手は身長が183cm、27歳と若い相手です。下がっても打てる打撃を持つこの選手に対して、どのような打撃の印象を持っていますか。

粕谷“届かないのかな”っていうのと、ブラジルから多分30時間くらいかけて来ると思うので、大変だなと思います。

――ジムの生徒さんとの練習が中心で、出稽古はされていないということですが、現在もその練習環境は変わっていないですか?

粕谷 MMAはジムの一般の道場生とクラスで練習して、柔術はヴァンガード柔術の岡本先生に習っています。柔術はMMAに活かしたいとかではなくて、柔術が楽しくて習いに行っているという感じでやっています。

――その練習環境が、粕谷選手の強さをキープしている?

粕谷 うーん、やりたいことを、やりたいようにやりつつ、格闘技を楽しんでくれている道場生と楽しく練習できたらいいなという感じです。

――そんななか、CROWNからは、2月のネオブラフェザー級で田口翔太選手が勝利するなど選手も育って来ている環境の変化について、どう思われていますか。

粕谷 アマチュアの子が育ってきて、プロを目指す子が増えてくれているのはすごく嬉しいですね。

――粕谷選手は参戦以来、ずっとトップ戦線にいます。その強みはどこにあるのでしょうか。

粕谷 辞めないことですかね。

――現在のモチベーションは?

粕谷 ずっとトップにいるとは言っても、あとちょっとでベルトが獲れない、という位置にいると僕は思ってるんで、今はとにかく、ベルトが獲りたい、まずは挑戦したいなというのがモチベーションですね。

――UFCでは豪州の強豪アレクサンダー・ヴォルカノフスキーとも対戦していますが、ブラジル人選手は初めてですか?

粕谷 はい、初めてです。

――ブラジル人選手であるということも含めて、相手にどのような印象をもっていますか。

粕谷 とにかく移動が長くて気の毒だなと。僕も海外で戦っていたことがあったので。バルボーザ選手はどうか分かりませんが、僕はとにかく飛行機が嫌いなので、とにかく大変だな、と思っています。来てくれてありがとうという感じです。

――今回、どのような試合を見せてくれますか。

粕谷 前回、ランキング2位の状態で相手をKOして、(でもその結果)2位のままだったんで、勝って1位にしてくれたらいいなと。で、できればベルトにチャレンジしたいなと思ってます。

◆バルボーザ「町田嘉三さんが声をかけてくれた」

「初めての日本はとても美しくて、この国に来られたことが本当に嬉しいです。そして、PANCRASEという大きな大会に呼んでいただき、チャンスを与えてくださってありがとうございます。自分の強さを見せたいです。

 11歳から空手を始めました。私はサンパウロまで6時間くらいかかる田舎町で育ったのですが、父の勧めで空手を始めました。サンパウロで大きな大会が開かれるので、いつかそこを目指しなさいと父に言われていました。でも、空手を始めて1カ月後に父が癌で亡くなってしまって、自分の今の姿を見せることはできないのですが、大きな大会やサンパウロのことを見ると父のことを思い出して、自分の初心を思い出しています。

 松濤館空手でたくさんの大会に出ていたので、そこでシンゾー・マチダさんのお父さん(町田嘉三)が私のことを見てくれて、たくさん戦績を残していましたし、そこで同時進行で格闘技も練習していたので、その頃にリョートさんが活躍していたので、そこでお父さんに声をかけていただいたというのが一番最初です。そこからシンゾーさんたちとMMAの練習をするようになりました。

 今回、日本に来られた嬉しさにはもう一つ理由があって、空手の友達が世界大会で2カ月前に来日していて、すごく羨ましかったんです。そう思っているところへPANCRASEからオファーをいただいて、自分もここに来ることができたので、とても嬉しいです。

 12時間のフライトは本当に長くて驚きましたが、日本の街を歩いたりして今テンションが上がっていて、もう何も問題はありません。戦いへの準備は万端です」

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