キックボクシング
レポート

【DEEP☆KICK】棚澤大空と中田史斗が大会ベストバウト、決勝進出は棚澤と山田貴紀。女子は百花と花田麻衣が勝ち上がり

2025/02/16 10:02

▼セミファイナル DEEP☆KICK-53kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
◯山田貴紀(山口道場)
判定3-0 ※30-27×3
×横山大翔(拳心會館)
※山田貴紀がトーナメント決勝に進出。


 セミファイナルとして組まれたDEEP☆KICK-53㎏王座決定トーナメント準決勝では山田vs.横山という好カードが組まれた。ふたりをよく知る関係者は「両者はほぼ同じスタイル。昨年はともに星憂雅(IDEAL GYM)に負けているところも一緒。試合結果は想像もつかない」と興奮気味に語っていた。


 案の定、1Rから山田と横山は激しいデットヒートを繰り広げる。山田が右ミドルで攻め込むと、横山は蹴り足を掴んで前に出てワンツーからアッパーを叩き込もうとする。反対に横山がテンカオで攻めようとすると、山田はカウンターの左フックを狙う。お互い譲らない、互角の展開が続いた。


 そうした中、2Rになると、山田はガードを上げて前に出て、左のテンカオに活路を見出そうとする。中盤、山田が左のカーフをヒットさせると、横山は明らかにイヤな素振りを示す。山田はさらにカーフで追撃してラウンド終了のゴングを聞いた。


 オープンスコアは三者とも20-19で山田。こうなると、山田の勢いは止まらない。攻撃目標を横山の足に絞り込み、さらにカーフで追い打ちをかけダウンを奪う。しかし、横山は根性のあるキックボクサーだった。効かせられながらも左右のフックや右のテンカオで反撃するなど逆転のチャンスをうかがう。


 しかし、ダメージという観点から見ると、試合全体を通して山田の有利は動かない。案の定スコアは三者とも30-27で山田を支持。3月23日の大会で予定されているトーナメント決勝へと駒を進めた。


 全試合終了後、決勝を争う棚澤大空の横に立った山田は「棚澤選手はメチャクチャ強かったけど、まだ僕の方が強いと思っている。もっと練習してきてください」と挑発した。

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