▼バンタム級 5分3R
×中村倫也(日本)9勝1敗(UFC3勝1敗) ※見どころ
[判定0-3]※27-30×3
○ムイン・ガフロフ(タジキスタン)20勝6敗(UFC2勝2敗)
中村はRoad To UFCシーズン1優勝後、UFC本戦で2連勝。UFCデビュー戦はUFC0勝2敗のファーニー・ガルシアを仕留めきれずに判定勝ち。2戦目はTUF準優勝のブレイディ・ヒースタンド戦が組まれていたが、ヒースタンドが負傷欠場したため、TUF一回戦負けのカルロス・ヴェラとの対戦に。引き込みからの極めを狙い続けるヴェラの攻めを潰し、危なげなく勝利したが、またもフィニッシュすることができなかった。ガルシア戦で拳を負傷し、手術せず保存療法を選択したために回復に時間がかかり、11ヶ月ぶりの試合となる。29歳。
タジキスタンのガフロフはUFC1勝2敗。2019年まではONEに参戦しており、3勝3敗の戦績を残している。UFCデビュー戦はダウンを奪われ判定負け、2戦目はタックルにニンジャチョークを合わせられ一本負けで連敗。後がなくなった前戦は、UFCキャリア11年のベテラン・カン・ギョンホ相手にタックルを切って打撃を入れる展開で判定勝ちした(ギョンホはこの試合を最後にリリースされている)。バックボーンはコンバットサンボ。28歳。
1R、サウスポーの中村に対しオーソドックスのガフロフ。距離を取りジャブ、ローで牽制する中村。ガフロフは右オーバーハンドを見せる。中村がミドルを入れる。ロー。ガフロフがワンツーをヒット。右をを見せたガフロフだがスリップ。中村はボディを打ち込む。左ミドル。ガフロフもミドルを返す。右オーバーハンドを見せるが距離を取った中村。ガフロフもボディをヒット。中村がミドルを入れたがややローブロー気味。ダメージはなくレフェリー流した。中村の蹴りにガフロフが右オーバーハンドを合わせると、軸足をローで蹴って倒した。上になったガフロフ。中村はガードで凌ぐ。残り1分。ケージ際まで移動した中村が上半身を起こそうとするが、ガフロフが上から固めたままパンチを入れて1R終了。
インターバル中、倒された場面はダメージがないとセコンドに語る中村だが、セコンドからはラウンドを落としていると言われる。
2R、前に詰めてきた中村。ガフロフのミドルをかわすと飛び込んでワンツー。詰めたガフロフ。ヒザがヒット。さらに右ハイ。ケージ際をサークリングする中村。またミドルを入れるガフロフ。右オーバーハンド。ブロックした中村。バックスピンキックをボディに入れるガフロフ。中村は右ストレートを入れた。
ガフロフの右がヒットし中村ダウン!すぐに起き上がりタックルに入るが、ガフロフはがぶる。中村が立つとがぶったままヒザを頭部に入れていく。残り30秒で振りほどいた中村がキムラを狙うが。ヒジを入れて離れた。残り10秒でワンツーから左ハイを入れたガフロフ。2R終了。
中村のセコンドからは「腹をくくって倒しに行け」と指示が出る。
3R、ガフロフの右オーバーハンド。被弾した中村がバランスを崩す。すぐに詰める中村だが、ガフロフはサークリングで距離を取りながらサイドキックをボディに入れる。カーフを蹴るガフロフ。さらにバックスピンキック。中村のミドルをキャッチしたガフロフ。軸足を払ってバックにつこうとしたガフロフだが、スクランブルで上を取り返した中村。ハーフで押さえ込み初めて上になる。
体を起こすガフロフの首を抱える中村。力を入れて絞めるが、湿られているガフロフには余裕が見える。放した。下から足で距離を作り立ったガフロフ。スタンドへ。ガフロフの左でまたバランスを崩して倒れた中村。すぐに立て直して出ていくが、大振りのパンチを見せて近寄らせない。中村の左ハイが頭部にヒットしたが当たりが浅い。詰める中村だがガフロフのパンチを貰う。タイムアップ。
ジャッジ三者とも30-27のフルマークでガフロフ勝利。中村はキャリア初黒星を喫した。