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レポート

【ONE】キルギスのアブドゥラエフが体重超過でタン・カイに5R TKO勝ち。ザンボアンガがTKO勝ちでアトム級暫定王者に、盟友スタンプと笑顔の統一戦へ。クラップダムがリネカーにダウン奪われるも逆転勝ち、和田がザキロフに、澤田がメンボーに判定負け

2025/01/11 10:01

▼ONEムエタイ 160.5ポンドキャッチウェイト 3分3R
〇ルーク・リッシ(米国)
[1R 2分00秒 TKO] ※3ノックダウン
×コーディー・ジェローム(カナダ)




 リッシは60戦を超えるアマチュア戦績を持ち、キャッチフレーズは“ザ・シェフ”。2023年12月の『ONE Fight Night 17』でONEデビューを果たすと、ジョー・ナタウットを相手に激しいパンチとヒジの打ち合いを制止て判定勝ち。2戦目はエディ・アバソロにスプリット判定で惜敗したが、2024年7月の前戦ではバムパラ・クヤテ(フランス)を右ヒジの猛攻から右アッパーでTKOした。戦績は7勝2敗。



 ジェロームは「ROAD to ONEカナダ」トーナメントで優勝し、今回ONE初出場を果たす。ホッケー出身で2020年7月にはWBCムエタイのカナダ王座を獲得している。



 本来はフェザー級(-70.3kg)で行われる試合だったが、ジェロームの大幅な体重超過で72.8kgのキャッチウェイト戦となった。



 1R、飛び二段蹴りのモーションから組み付くジェロームにリッシはヒザ蹴り。アグレッシブに前へ出て左右フックと右ヒジを打って行くジェロームにリッシもヒジで応戦する。追いかけてくるジェロームにリッシが左ミドルを強打してダウンを奪う。




 立ち上がるとすぐに前へ出るジェロームだったが、リッシが右前蹴り連打で2度目のダウン。リッシはさらに左ミドル、前蹴り、左ボディと攻めたて、最後は左ミドルからの左ボディ、右ヒジ。ジェロームがうずくまるようにダウンし、リッシの圧倒KO勝ちとなった。リッシはザ・シェフの異名通り料理するポーズ。





 リッシにはパフォーマンスボーナスが贈られ、「大変な1年を超えて勝利出来たことが嬉しい。コーチととてもいい時間を過ごすことが出来た。ムエタイ選手でよかった。父にエールを送りたい。戦士の心は父や祖先から来たものだ。自分の祖先はバイキングだ。今は自信がとても付いて、今日の勝利で世界と戦えそう。去年は最悪の1年だったのでボーナスがもらえたのはとても嬉しい。自分の映画『シェフ』を作る時は凄い映画になるだろう。ここへ来て戦うのは最高だ」と勝利者インタビューに答えた。

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