▼ONEムエタイ 156.75ポンド契約 3分3R
〇クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)
[判定3-0]
×ジョン・リネカー(ブラジル)
クラップダムはサウスポーのファイタータイプで、左ストレートを決め技とする元ルンピニースタジアム認定ライト級&スーパーライト級2階級制覇王者。2018年にはプロムエタイ協会ライト級王者の肩書を引っ提げて初来日。REBELSのリングで梅野源治とルンピニースタジアム認定ライト級王座決定戦を争い、4Rに強打で梅野を2度ダウンさせてのTKO勝利を収め、日本のムエタイファンにも強烈なインパクトを残した。
ONEには2019年9月から参戦し、2020年のONEバンタム級ムエタイトーナメントでは決勝へ進出したが、ロードレックに敗れた。2021年は1勝2敗、2022年は2勝3敗、2023年は4勝(3KO)1敗1無効試合。KO狙いのアグレッシブなスタイルはタイで人気を博している。2024年7月にナビル・アナンにKO負けを喫し、ノンオー戦に続く連敗となったが、9月にはスープラックを左フックでKOして再起。戦績は71勝20敗5分。
リネカーは元UFCで元ONE世界バンタム級王者。2023年2月のファブリシオ・アンドラージとの再戦で4R TKO負け後、キム・ジェウォン、ステファン・ロマンに連勝も、2024年1月に青木真也に1R 一本負け。9月にONEムエタイルールに初挑戦するとエイサー・テン・パウを2Rに右フックでKOしてみせ、10月のアレクセイ・バリカ戦でも1RでKO勝ちと波に乗る。この勢いでクラップダムをも喰ってしまうのか。
1R、サウスポーのクラップダムにじりじりと迫っていくといきなり左右フックと左ボディで連打していくリネカー。ロープを背負うクラップダムにリネカーは左右フックとボディを回転させ、左アッパーでダウンを奪う。ノーガードのリネカーに左フックを狙っていくクラップダムだが、リネカーの左右フックの回転は止まらない。
身体を丸めてリネカーの強打に耐えるクラップダムだが、左フックをついにヒットさせてリネカーを下がらせる。さらにクラップダムは右ヒジ、テンカオを突き上げる。しかし、リネカーも左右フックを打ち返してクラップダムを下がらせる。そこへクラップダムがまたもヒザを突き刺し、左フックと左ミドルでリネカーを下がらせた。
2Rが始まるとクラップダムは左ミドルを多用。リネカーの右アッパーには左フックを合わせるクラップダム。左インローも蹴り、1Rよりも遠い距離で戦う。踏み込みが1Rよりも鈍くなったリネカーに左ボディストレートも突き刺すクラップダム。リネカーが組んでくるとヒザだ。前蹴りを出しながら前へ出るクラップダムの左インローがローブローになってしまい一時中断。
再開後、右フックで前に出るリネカーへクラップダムが左ミドル。リネカーは構わず間合いを詰めて左右フックの連打。これにクラップダムも左右フックで応戦するがもらってしまう。離れると左ミドルを蹴るクラップダムは、リネカーが組み付くとヒザ蹴り。クラップダム大逆襲のラウンドに。
3R序盤、いきなり右フックからの左フックをヒットさせるリネカー。クラップダムの蹴り対策に左インローを蹴っていく。クラップダムはテンカオから左ミドルを蹴りながら前へ出る。リネカーが組み付くとすかさずヒザ蹴り。飛び込むようなヒザ蹴り、左ミドル、左フック、組んでのヒザと前へ出るクラップダム。前蹴りに左右フックを返すリネカーだが下がる場面が目立つ。
ジャブと左ミドル、リネカーが組み付いてくるとヒザ。余裕が見えてきたクラップダムは飛びヒザを繰り出し、左ミドルとヒザでリネカーを下がらせ続ける。