▼ONE世界アトム級(※52.2kg)暫定王者決定戦 5分5R
〇デニス・ザンボアンガ(フィリピン)
[2R 4分47秒 TKO] ※パウンド
×アリヨナ・ラソヒナ(ウクライナ)
※ザンボアンガが暫定王者に
現在アトム級では、世界王者がスタンプ・フェアテックス(タイ)、1位ハム・ソヒ(韓国)、2位デニス・ザンボアンガ(フィリピン)、3位に澤田千優(日本)がつけ、4位アリヨナ・ラソヒナ(ウクライナ)、5位に三浦彩佳(日本)と、日本人2選手がランクインしている。
今大会のコ・メインでは、スタンプの負傷欠場中に「ONEアトム級MMA暫定世界王座決定戦」として、2位のザンボアンガと、4位のラソヒナの暫定王座戦が組まれた。
正規王者のスタンプに2021年にギロチンチョークで一本勝ちしているラソヒナ。対するザンボアンガはハム・ソヒ戦以降3連勝中だ。どちらが悲願のベルトを巻くか。
1R、ともにオーソドックス構え。ワンツーの右のザンボアンガ。ラソヒナは左インロー。打ち終わりに左を狙うが遠い。左ジャブの刺し合い。右ボディ、右ローと上下に散らすザンボアンガ。詰めるラソヒナは前手の左で詰めるが、首相撲にとらえるザンボアンガ。
ラソヒナは首投げ狙いも抜いて正対のザンボアンガ。内側を取るラソヒナは左ヒジ! ザンボアンガはすぐにサバ折、小外がテイクダウン! ラソヒナの腕十字狙いを外して離れる。ラソヒナのダブルレッグを切って潰してパスするザンボアンガはサイドからアメリカーナ狙いからボディヒジ。
2R、左ジャブ、右ボディストレートを突くザンボアンガ。ラソヒナの入りを右にさばいて、右ストレート! さらにテイクダウン狙いも切って潰すが、ラソヒナも蹴り上げをヒット! いったん離れたザンボアンガは右差しで押さえ込み。足を戻したラソヒナだが、両ヒザを着いた状態での蹴り上げは反則。再開。潜り足関節狙いも後ろを向いて外すザンボアンガに、サドルからヒールフック狙いのラソヒナ。
両足を突っ込んで外すザンボアンガは、サイドに移行し右の鉄槌連打! コーナー下でガード固め動けないラソヒナを見たハーブディーンレフェリーがストップした。ザンボアンガが2R 4分47秒 TKO勝ちで暫定王者に。
5万ドルを獲得し、ベルトを肩にかけたザンボアンガは、かつてのフェアテックスの同僚スタンプが正規ベルトを肩にリングに上がるとハグ。
ザンボアンガは「言葉にならない。何年も努力してきました。この試合前に右腕、ハムストリングも怪我していましたが、頑張って試合をしました。(スタンプとは)相手をフィニュシュしたから戦う資格はあると思う」とコメント。
スタンプも笑顔で「おめでとう、ザンボアンガ」と祝福すると「彼女と再びリングで会うのを楽しみにしている。友達だけど試合をするのは構わない」と語り、フェイスオフをの声に、2人で肩を抱き、ツーショットに収まった。