▼第12試合 ISKA世界スーパーフェザー級(K-1ルール)王座決定戦 3分5R
〇龍聖(Team KNOCK OUT)
判定3-0 ※50-47、48-47×2
×ブライアン・ガビオ(アルゼンチン)
※龍聖が新王座に就く。
龍聖は小学1年生でキックボクシングを始め、アマチュアで多くの経験を積んで2019年4月にプロデビュー。2021年10月にはKNOCK OUT-BLACKフェザー級初代王座に就いた。RIZIN、巌流島でも勝利し、2023年3月にはラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級王者ペットセーンセーブと対戦し延長戦でダウンを奪って勝利。6月にはチュームーシーフーにダウンを奪われるも延長戦で逆転勝利、12月にはファク・スアレスをKO。2024年4月にSBの川上叶に判定勝ちとデビュー以来の無敗記録を更新していたが、6月に久井大夢に判定負け。デビュー以来の無敗記録が「17」で途絶えた。
ガビオは龍聖と同じ23歳で、メインイベントチャンピオンシップ63kg級王座、ガラチャンピオンシップ63kg級王座を持ち、戦績は36勝(26KO)2敗。山口元気KNOCK OUT代表によれば「パワフルな選手で身体が龍聖よりもひと回り大きい。減量は大丈夫なのかと再三確認しましたが59kgで大丈夫だとのことでした。まずは計量をクリアしてもらわないといけない相手です」と、フレームの大きさに不安を残しつつもパワフルな強敵だと説明。
1R、前に出るガビオはワンツーと右ロー、龍聖は右カーフを蹴っていく。ガビオがいきなり放った右ハイを軽く受けた龍聖だが蹴り足をキャッチしてコカす。左ボディをヒットさせると龍聖はコンビネーションを回転し始め、左右フックから左ボディ、左右前蹴り、ヒザ蹴りでもボディを攻めていく。ガビオも強打を振ってくる。ガビオの左ボディからの右フックにバランスを崩して転倒した龍聖だがこれはスリップ。
2R、龍聖が左ミドル連打からヒザ、さらに前蹴り。しかしガビオの右ハイをもらってしまう。パンチで詰められてピンチになった龍聖だがジャブと前蹴りで立て直す。龍聖がジャブと前蹴りで先手をとるが、ガビオはそれに左右フックを返してもらいっぱなしにならない。
3R、パンチ主体で前へ出てくるガビオに龍聖はボディから顔面への前蹴り。龍聖はジャブから上にパンチをまとめておいて左ボディを打つ。前蹴り、ヒザ、右ボディストレートとこのラウンドもボディを攻める龍聖。ガビオは手数が減り、龍聖の左ボディに棒立ちとなる。そこへ前蹴り、ヒザ。ガビオはボディをかばってほとんど手が出ない。逆襲のバックハンドブローも空を切った。
4Rも前に出るガビオがパンチを出すが、そこへ龍聖が前蹴りを合わせる。ガビオのジャブに右フック、右アッパー。龍聖は顔面へのパンチを見せておいてボディを攻めていく。ボディ、顔面とパンチを打ち分ける龍聖。サウスポーからの左ストレートをヒットさせる。さらに左の顔面前蹴りも。
5R、ジャブを出して前へ出るガビオに龍聖はヒザ。前蹴りと左ボディ、三日月蹴りの龍聖はバックハンドブローをヒット。それでもガビオは前へ出ていく。そこへ龍聖が顔面前蹴り。右フック、右ストレートとパンチを当てる龍聖は飛びヒザ蹴りを放ったが、ガビオの前蹴りがローブローになってしまい試合は一時中断。再開後、ワンツー、ヒザ、ジャブと当てていく龍聖。ガビオが距離を詰めてくると回り込み、左ボディを打つ。
判定は3-0で龍聖が勝利、ISKA世界王座を手にした。「ただいま。KOでいい姿見せたかったんですけれど不甲斐ない試合ですいません。日本の格闘技、立ち技良くない状況だと思うんですけれど、僕が稼げる業界にまた戻したいと思います。僕には守るべき血が入っているので僕がキックボクシングを守りたいと思います。来年6月、代々木で小僧にやり返すから負けるなよ」と、久井にエールを送った。