▼第3試合 KICKBOXING JAPAN CUP スーパーバンタム級トーナメント準決勝 3分3R延長1R
〇壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者)
延長R 判定3-0 ※10-9×3
×前田大尊(マイウェイジム/KIフェザー級1位)
※壱が決勝戦へ進出。本戦の判定は29-28、29-29×2。
沖縄出身の壱は空手をベースに持ち、ボクシングを経て上京してムエタイを始めた。2008年11月の『MuayThaiOpen』でLPJNバンタム級王座に就き、2019年12月に岩浪悠弥に敗れるまで14連勝をマーク。2022年11月に「第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント」を制して王者となった。2023年8月の初防衛戦で古村光に敗れて王座を失ったが、2024年4月のリマッチで王座奪還。6月にはムエタイの激闘王と呼ばれたチョークディーから勝利を収め、7月の『ONE Friday Fights』で初参戦初勝利。11月の1回戦では嵐に判定勝ちした。戦績は28勝(10KO)9敗1分。
前田は小学1年生でキックボクシングを始め、アマチュアで4冠王に。プロでは2023年7月に一航からハイキックでダウンを奪っての勝利で名を挙げ、2024年2月にはWBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王座決定戦も行っている(判定負け)。11月の1回戦では一航を返り討ちにした。戦績は8勝(1KO)3敗の19歳。
1R、前田はヒザへの前蹴りから右ミドル、サウスポーの壱は左ミドルをフェイントに左ストレート。壱がワンツーで入って来ると前田はバックスピンエルボーで迎え撃つ。前田は右ハイを蹴ってブロックさせると右三日月、壱は組むと前田を崩し倒す。首相撲になるとヒザからヒジを狙う壱に前田もヒザで対抗。壱がヒザで飛び込んでくるところには前田が右アッパーを突き上げた。
2R、前田は右の三日月、壱は前蹴りと左ミドルで前へ出始める。壱は右手を動かしてからの左縦ヒジ、組んでヒザ。挑発する用に前蹴りを連打する壱はヒジか左ストレートで飛び込み、前田が蹴ってくると蹴り足をキャッチして転倒させる。壱は左ストレート、左縦ヒジ、左手からの組みを使い分けて前田を翻弄する。前田はバックハンドブローを放つが壱は右腕でブロック。
3Rが始まると壱が一気に前へ出てパンチとヒジ、前田が離れて右ミドルを蹴ると壱は左ミドルを蹴り返す。さらに組んでのヒザは壱が優勢。前田のバックハンドブローに組み付いてすかさずヒザを蹴る壱。前田も右ヒジで反撃、壱の左ストレートをかわして右を打ち返す。壱は左目上から出血する。左右のストレートを伸ばす前田に壱が前蹴りを連発、前田の右が壱を捉える。
ジャッジ1名が壱を支持したがドロー。延長戦へ突入する。前へ出るのは壱で前蹴り、左ストレートから組んでのヒザ。圧をかける壱のヒザが鋭く前田のボディに突き刺さる。左フックで反撃する前田だが壱に組まれ、ヒザをもらう。前蹴りとワンツーの壱に前田は右ストレートとヒジを繰り出すが、壱が組んでのヒザを容赦なく突き刺していき、離れ際にはヒジ打ちも。さらに前蹴りでボディを攻めていく壱。明らかに疲労が見える前田に対し、壱が攻め込んで延長戦が終了。