キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】中島玲が初回KOで王座獲得「鈴木千裕選手の防衛戦の相手は俺しかおらんでしょう」、久井大夢が意外な首相撲地獄で優勝、森岡悠樹がダウン応酬の激闘で壱をKOし優勝、龍聖がISKA世界王座獲得、栗秋祥梧が奮闘も元LFA王者に敗れる、倉本一真は重森陽太にTKO勝ちで継続参戦アピール、大沢文也がバズーカ巧樹にマウントパンチ、小笠原瑛作がクンクメールに初回KO負け

2024/12/30 12:12

▼第5試合 KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
〇久井大夢(TEAM TAIMU/KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級&ライト級王者)
TKO 3R 1分04秒 ※レフェリーストップ
×ピッチ・ソムパッツ(カンボジア)
※久井が決勝へ進出。


 久井はKNOCK OUTアマチュアで3階級制覇を達成後、2022年4月大会でプロデビューしてKO勝ち。12月の王座決定戦に大抜擢されると新田宗一朗に2RでKO勝ちし、わずか3戦目でKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座に就いた。2023年7月にはK-1に乗り込んでBigbangフェザー級王者・龍斗から勝利を収め、9月には大谷翔司に判定勝ちでKNOCK OUT-BLACKライト級王座に就いて17歳にして2階級制覇を達成。


 12月にはトンミーチャイに判定勝ちするも、2024年2月のチュームーシーフー戦で敗れ2度目の黒星。6月にNJKFにてテーパブットに延長戦で勝利すると、同じ6月に緊急参戦で龍聖とKNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座決定戦を争い、17戦無敗だった龍聖に初黒星を付けて三冠を達成した。8月にはクンクメールのチョット・サレイヴァントンを胴廻し回転蹴りで初回KO、9月にはペップンソン・フォームドジムにも判定勝ちと勢いに乗っていたが、11月にロムイーサンに延長戦で判定負け。連勝がストップした。戦績は12勝(4KO)3敗。


 ピッチは21歳で71勝(44KO)4敗3分。カンボジアのムエタイと呼ばれるクンクメールの選手で、カンボジアでの試合で久井大夢から勝利を奪っている。2024年8月、KNOCK OUTに初来日すると小森玲哉を打ち合いでTKOした。


 1R、久井はいつも通りゴングと同時にダッシュして奇襲攻撃。サウスポーの久井はジャブで距離を作り、ピッチのパンチをかわしてヒザ、首相撲でピッチをコカす。久井はジャブか右ストレートを当てて離れる、ピッチが入ってくるとヒザを合わせると上手さを見せる。久井が左ストレートから組んでのヒザ。パンチを繰り出して前へ出てくるピッチだが、久井はボディ以外はかわす。首相撲で久井がコカす場面が多く見られた。


 2Rも前に出てくるピッチに久井は左ストレート、ヒザを合わせ、ピッチが打ち合いに来ると首相撲に持ち込んで追撃を許さない。どんどん前へ出るピッチを首相撲からのヒザで迎え撃つ久井。ジャブから首相撲、そしてヒザ。離れると片手倒立のセンチャイキックも繰り出す。コーナーを背負ったピッチには左ストレート。



 3R、久井は右拳を突き上げて観客にアピール。ジャブで距離をとり、ピッチが入ってくると首相撲に持ち込んでゼロ距離にしてしまう久井。ジャブで動きを止め、前へ出ようとしたピッチへ左ストレートをジャストミートさせ、久井がダウンを奪う。立ち上がったピッチはフラフラ、そこへ久井がラッシュを仕掛けレフェリーがストップ。


 久井がTKO勝ちでピッチにリベンジを果たし、決勝へ進出した。

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