▼セミファイナル(第15試合) 第4代ウェルター級(-67.5kg)王座決定戦 3分5R無制限延長R
×實方拓海(TSK japan/同級1位、WMC日本スーパーライト級王者)
判定0-3 50-47×2、50-46
〇宇佐美 秀 メイソン(カナダ/クレイス/同級3位、ISKAインターコンチネンタル ウェルター級暫定王者)
實方は日本タイトルを4冠持つベルトコレクターで、ヒジ有りでの実績は折り紙付き。RISEでは2020年11月の次期挑戦者決定戦でタップロンをダウンさせて判定勝ちし、2021年1月にはRISEスーパーライト級王者・山田洸誓に挑戦したが、判定で敗れた。2023年3月にはRISEのメンバーとしてK-1との対抗戦に出陣し、寧仁太・アリに判定で敗れたが、6月には『KROSS×OVER 』に出場して森本一陽に初回KO勝ち。7月のRISEで稲井良弥に延長戦の末に惜敗したが、その後は5連勝中。戦績は27勝(6KO)10敗2分。
宇佐美はアマチュアMMAで多数の優勝経験を持ち、2022年4月の『POUND STORM』にてプロMMAデビュー。昨年12月には、初のキックボクシングルールでK-1 WORLD MAXのレジェンド、アルバート・クラウスに勝利。今年3月にはKNOCK OUTで杉原新也に判定勝ち、9月には同団体でジャマル・ワヒィムを1RKOで沈め、キック3戦目でISKAインターコンチネンタル・ウェルター級暫定王座を獲得した。12月にはK-1に初参戦、海斗を2RでKOしてインパクトを残すと、今年3月のK-1では白須康仁も初回KOでマットに沈めた。6月はRISE初参戦で中野と対戦したが、2R負傷判定でドローに終わった。戦績は5勝(3KO)無敗1分。
1R、前へ出ていくサウスポーのメイソンが左の三日月とジャブ、コーナーを背負う實方にメイソンが後ろ廻し蹴り。實方もジャブを出すがその瞬間にメイソンが飛び込んでくる。メイソンは関節蹴り。
2R、じりじりと詰めていくメイソンにコーナーに詰まる實方。コーナーを背負ったところでメイソンはワンツーを打つ。實方は右ミドルハイ、左カーフ。ジャブ、ワンツーを打って前に出るソンヒョン。このラウンドもコーナーを背負わされる場面が多い。
3R、實方がジャブ、メイソンはヒザ。ジャブから左ストレートを打つ。ワンツーで入り込むメイソン。
4Rもコーナーを背負わされる實方。ジャブを出すがメイソンのジャブに押される。メイソンのジャブに實方が右を合わせようとすれば、メイソンは左ボディを叩く。
5R、實方はジャブを出しながら前へ出るがメイソンはもらわずに左ストレートを返す。圧をかけ続け、一方的に当てるメイソン。
判定は、メイソンが1ポイントも失うことなく完璧な勝利で新王座に就いた。メイソンはマイクを持つと「今日の試合、最後動きが悪くなってしまって、直さないといけないことがたくさんあります。これからRISE王者としてキックボクシングを引っ張っていきます」と語った。