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【ONE】フライ級王座決定戦に臨む若松佑弥、アドリアーノとの3年ぶり再戦で「進化を発揮する」=3月23日(日)さいたま

2024/12/16 17:12
【ONE】フライ級王座決定戦に臨む若松佑弥、アドリアーノとの3年ぶり再戦で「進化を発揮する」=3月23日(日)さいたま

(C)ONE Championship/GONG KAKUTOGI

 2025年3月23日(日)さいたまスーパーアリーナにて、ONE Championship日本大会『ONE 172: TAKERU vs. RODTANG』(U-NEXT独占PPV配信)の開催が決定。12月16日、都内会見にて2カードが発表された。同団体にとってさいたまスーパーアリーナでの開催は初。ナンバーシリーズのビッグマッチで、試合はリングで行われる。

 メインは、ONEフライ級キックボクシング(3分5R)で、武尊(日本/team VASILEUS)とロッタン・ジットムアンノン(タイ)が対戦

 コメイン(セミファイナル)の予定で「ONE世界フライ級(61.2kg)王座決定戦」(5分5R)として、元王者で同級1位のアドリアーノ・モラエス(ブラジル)と2位の若松佑弥(日本/TRIBE TOKYO MMA)が、デメトリアス・ジョンソンが引退で返上したベルトを巡り王座を争う。

 12月7日に元LFAのギルバート・ナカタニに判定勝ちでONE3連勝をマークしたばかりの若松は、会見で「この間、試合が終わったばかりで、さいたまスーパーアリーナという素晴らしい舞台でタイトルマッチが出来ることが凄く嬉しいです。2連敗から3連勝、3年前から進化した部分を、最高の舞台で発揮します。すべてを賭けて3月23日に、いままでやってきた集大成を見せたいと思います。僕は試合したばかりで、向こうもキャリアピーク。フライ級の世界最強を決める、打撃・寝技の最高峰を見せる試合になると思います」と、意気込み。

 今回は、メインがキックボクシング戦ということもあり、2024年1月の『ONE 165: Superlek vs. Takeru』に続き、リングでの開催となるが、「僕はケージが好きですけど、リングはストライカーに有利じゃないかなということと、僕はリングがすごく相性がいいので、今回、PRIDEと同じさいたまスーパーアリーナのリングということも含めて素晴らしいなと思います。ケージの場合は広いので足を使うから殴り合いがあまりないですが、リングは比較的狭いので結構アグレッシブな戦いになるんじゃないかなと思います」と、ケージでのアドリアーノとの前戦とウ・ソンフン戦の2連敗から、リングでのシェ・ウェイ、ダニー・キンガッド、ナカタニ戦で3連勝中であることで「相性がいい」とした。

 さいたまスーパーアリーナでコメインを任される可能性が高いタイトルマッチに向け、「セミでやらせていただくことになると思いますが、本当に光栄で、僕も格闘技人生でほんとうに死んでもいいくらい賭けて、必ず獲りにいくので、いままでの最高傑作の試合にしたいと思うので、楽しみにしていてください」と、必勝を誓う若松。

「ONE Championshipのチャンピオンになるということは、DJがUFCからONEに移籍すると聞いた時点で、ONEのフライ級が世界一だと確信したので、そこからDJともアドリアーノと対戦して、しっかり世界の壁も経験して、ONEで成長していって、アドリアーノ・モラエスもそのDJをKOした唯一の選手なので、それを今回最高の舞台で、僕がチャンピオンになって、ONEのフライ級が世界一だというのを知らしめるいい機会だと思っているので、最高としか言いようがないです」と、日本人選手が活躍する世界のフライ級の中でも強豪揃いのONEで頂に立つとした。

 対するアドリアーノは、米国からビデオメッセージで参加。アメリカントップチームでは、UFC世界フライ級王者のアレッシャンドリ・パントージャと、RIZINフライ級王者の堀口恭司と同門で、7日の朝倉海とパントージャの試合前には、パントージャのスパーリングパートナーとして王座防衛の手助けを行ったばかりだ。

 アドリアーノは「ハイ、皆さんヨロシク、ゲンキですか。アドリアーノ・モラエスです」と日本語で挨拶すると、「日本で試合をできることが嬉しくて、ONEフライ級世界王座に心から興奮している。若松佑弥と戦う。みんなに最高の試合を見せためにほんとうにハードな練習を励んでいる。特に、今回は日本にいる僕のファンのために。楽しみに、そして試合を観に来てください。僕は準備万端だ」と、再び王座に返り咲く準備が出来ているとした。

 そのメッセージを見た若松は、「前回のキンガッド戦を見ても、とんでもなく強いなという思いはあって、僕も試合が終わったばかりですごいベストの状況で、向こうも気合が入っていると思うので、すごい激しい戦いになるんじゃないかなと思います」と気持ちを高ぶらせていた。

 2022年3月の王座挑戦では、アドリアーノのギロチンチョークに3R 一本負けでベルトに手が届かなかった若松は、30歳になる最初の試合でプロキャリア10年目の「集大成」の証を掴み取る事が出来るか。

▼ONE世界フライ級(61.2kg)王座決定戦 5分5R
アドリアーノ・モラエス(ブラジル)1位
若松佑弥(日本/TRIBE TOKYO MMA)2位

 元ONEフライ級MMA王者のモラエスは、2014年9月にゲヘ・エウスタキーオを2R ギロチンチョークで極めて王座獲得に成功。その後カイラット・アクメトフと2戦、ゲヘ・エウスタキーオと3戦し、いずれも王座を取り戻すと、2021年4月にはデメトリアス・ジョンソン(DJ)も2R グラウンドヒザ蹴り&パウンドでKO勝ち。2022年3月に若松佑弥の挑戦を受けて3R ギロチンチョークで極めて3連勝。同年8月にDJと再戦。4R KO負けで王座陥落すると、2023年5月の3戦目も5R判定負けで王座奪還ならず。2024年11月にダニー・キンガッドに2R ギロチンチョークで一本勝ちで再起を果たしている。同級1位の35歳。

 若松は、2018年2月のPANCRASEで仙三とフライ級王座を争った後、2018年9月からONE参戦。同級GPでDJに敗れるも、以降5連勝。2022年3月に王者アドリアーノ・モラエスに挑戦し、3R ギロチンチョークで一本負けで王座獲得ならず。11月にキャッチウェイト戦でウ・ソンフンにも1R KO負けしたが、2023年7月にシェ・ウェイを1R TKOに下すと、2024年1月にダニー・キンガッドに判定勝ち。12月に元LFAのギルバート・ナカタニにも判定勝ちで3連勝。日本大会での王座挑戦を決めた。29歳。

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