キックボクシング
ニュース

【ONE】武尊、もしロッタンが計量を「例えオーバーしたとしても僕はやります。減点なしで。グローブもそのままで」

2024/12/16 19:12
 2025年3月23日(日)さいたまスーパーアリーナにて、ONE Championship日本大会『ONE 172: TAKERU vs. RODTANG』(U-NEXT独占PPV配信)の開催が決定。12月16日(月)都内にて記者会見が行われた。  武尊(日本/team VASILEUS)がロッタン・ジットムアンノン(タイ)と、スーパーファイトのONEフライ級キックボクシング3分5Rで激突。この試合は今年1月に行われるはずだったが、ロッタンが負傷欠場となったため仕切り直しの実現となる。  会見終了後、武尊は囲み取材に答え、ロッタン戦への想いを語った。 この試合に勝つことしか、自分の格闘技人生が満足できない ――今日、顔を合わせてどう思いました? 「前回会見した時よりも身体が締まっているし、顔も気合いが入っているなと感じたので、いい意味で僕もスイッチが入りました」 ――早く戦いたいモードになった? 「はい、そうですね」 ――これから練習に関してどのような予定で? 「いつも通りアメリカで合宿して、最後は日本で調整します」 ――渡米はいつから? 「1月から行こうかと思います。スケジュールはまだ決めていませんが、2回に分けてぎりぎりまで向こうにいようかなと思っています」 ――スパーリングが中心のファイトキャンプになる? 「はい、そうです」 ――この1年間、ずっとロッタン選手のことは頭の中にあった? 「1年というより、THE MATCHで負けた後からずっと考えていましたよ。この試合に勝つことしか、自分の格闘技人生が満足できないなっていうのがあって。この試合に勝つことだけを考えてずっとやっていました」 ――試合が決まっても練習メニューは大きく変わらず? 「いつもの練習メニューにプラスしてロッタン選手の対策と。あと前回から調整方法と練習方法をちょっと変えたりしているので、それが前回上手くハマったというのがあって、今回はもっとその精度を上げていこうと思っています」 ――2戦挟んでからロッタン戦になったことはプラスになっている? 「そうですね。一発目だったとしても間違いなくいい試合になったと思うんですけれど、それ以上に。ONEのルールであったり、ONEのいろいろな環境に慣れて調整できるので、もっといい試合になるんじゃないかなと思います」 ――ONEで2回ロッタンとフェイスオフした時の心境は? 「僕の試合のあとの時はやっと戦えるって気持ちだったので嬉しい気持ちで。僕はもう嬉しさしかなかったです。普通に笑っていました。不敵な笑みではなく、ただ嬉しくて笑っていました」 ――ロッタンがウェイトオーバーしたことはどう思った? 「ルールは守ってほしいなと思いましたけれど、前回は100グラムくらいですよね。ハイドレーションの値で水分摂ってのオーバーだと思うので気にしていないです」 ――武尊選手にとってハイドレーションテストは問題ない? 「いや、難しいです。試合前はそれが凄いストレスを感じるところがありますけれど、2回やってだいぶ慣れたところがあるので、この調子でやれば大丈夫かなと思います」 ――最近のロッタンは上手く戦ってポイントアウトするような試合をしているが、その対策しないといけないのか、もっと打ち合わせたいのか。 「両方ですね。どう出てくるかはまだ分からないので。一番は試合とか関係なく、ロッタン選手と殴り合いがしたいなっていう気持ちで戦いたかったので。そこに持っていけるような作戦を考えていますけれど、どういう戦いで来たとしても自分の戦いに巻き込まれるような試合にしたいです」 ――仮に上手く来ても、打ち合わざるを得ないような状態に持って行く? 「そうですね。ロッタン選手が退くのであれば、ロッタン選手が逃げるファイターにやっているような“ここに来いよ”っていうのをやってやろうかなと思っています」 [nextpage] 自分は1回死んだ身だなと思っている ――もしロッタンがまた計量をミスれば試合にケチがついてしまうが。 「さすがにロッタン選手もこれだけ言われてて、前回もけっこう言われてメンタルに来ていたっぽいので僕は絶対に仕上げてくると思っています。ルールはルールですけれど、僕は例えオーバーしたとしても男と男の戦いには変わりないので、関係なくやろうと思います」 ――以前、五味隆典が「(計量は)男と男のたったひとつの約束なので守ってほしい」と言ったことがあるが、それと同じ? 「僕はそんなことないです(笑)。人間と人間の戦いなので。ちゃんとルールは守ってほしいですけれど、例えオーバーしたとしても僕はやります。減点なしで。グローブもそのままで。だからと言ってオーバーはされたくないですけれど(笑)。僕はそういう気持ちです。何が何でもやります」 ――チャトリ代表が武尊選手は大谷翔平選手と並んでと表現していたが、格闘技をやっている子供たちや、若い子たちに届けたいものや見せたいものはある? 「大谷選手は世界中の野球をやっている子供たちに夢を与えたと思うし、僕も格闘技でそういう戦いがしたいし、そういう選手になりたいと思っているので、この試合が世界中に届いてくれたら嬉しいし、最高の試合を世界中に届けたいなと思っています」 ――さいたまスーパーアリーナでの試合が、2020年3月のコロナで大騒動になった時の試合以来。そういういろいろあった会場での試合で思うことは? 「僕はさいたまスーパーアリーナが好きで。今までさいたまスーパーアリーナでやった試合は全勝でほとんどKO勝ちなんです。9割くらいはKOしている会場というものあって、今回の試合がさいたまスーパーアリーナとなって“よっしゃ”って気持ちはありました。しかも(さいたまスーパーアリーナが)25周年で。いい区切りの大会になると思うので最高のKOで倒せるんじゃないかなと思います」 ――タイ人を2人KOしている。 「全て相性がいいです(笑)」 ――自身の試合前に、今週のONE Friday Fightsで野杁選手の試合がある。まずはそこで勝たせるようにサポートしたい? 「そうですね。明日からタイに入ってサポートしたいと思います」 ――3月大会にも出られるなら一緒に出たい? 「もちろんそうですね。この試合に一緒に出て、日本の格闘技をまた一緒に盛り上げたいので。まずは、僕のteam VASILEUSが連勝が続いているので、今年の締めを正明にしっかりしてもらって3月につなげたい」 ――激動の1年だったと思うが、自身を漢字一字で表現すると? 「難しいですね(笑)。“喜”でしたね。喜びを再認識した。格闘技が出来る喜びを。1月に足を骨折して負けたし、引退かなと思っていたのが試合が出来て復活して。久々に勝って、ただ純粋に嬉しかったんですね、前回の試合が。そういう喜びを感じたのが久々だったので。ONEの舞台に立ったのもそうだし、試合が決まったのもそうだし、喜びですね」 ――1月の負けが武尊選手を相当大きくしてくれた? 「そうですね。あの経験はすごくいい経験になったし、言い方は悪いけれど、1回死んだ身だなと思っているので。あれで格闘家としてもファイターとしても死んだと思っています。失うものがなくて、今は毎日格闘技が楽しくて、やれること、戦えることが喜びしかないです。次の試合が楽しみでしょうがないです」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア