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【UFC】ヤンがフィゲイレードとの5R激闘制す「メラブ、次にやろうじゃないか」、シャオナンがリッチの組みを完封、サリコフがまたもバックスピンキックKO、ワン・ツォンが失神負け、フライ級ヘルナンデスがニャムジャルガルに初黒星つける、カヴァナが無敗対決制す、『RTU』はスヨン、ドンフン、ミンが優勝

2024/11/23 16:11

▼女子フライ級 5分3R
×ワン・ツォン(中国)6勝1敗(UFC1勝1敗)ROAD TO UFC出身 126lbs/57.15kg
[2R 3分49秒 リアネイキドチョーク]

〇ガブリエラ・フェルナンデス(ブラジル)10勝3敗(UFC2勝2敗)126lbs/57.15kg

 女子フライ級戦。ワン・ツォンは5月の『ROAD TO UFC』のワンマッチで一本勝ちしてUFCと契約し、トーナメント勢より一足早く今年8月にUFCデビュー。デビュー戦はUFC1勝3敗のビクトリア・レオナルド戦で、1分少々で右を打ち抜き意識を飛ばすKO勝ち。バックボーンはキックで、2015年には現王者ヴァレンチーナ・シェフチェンコにキックの試合で判定勝ちしている。MMAデビューからはまだ2年半で、ここまで6戦全勝。初戦でのインパクトのある勝利後、ランカーとの対戦をアピールしていた。それは実現しなかったもののUFC2戦目で早くもメインカードに抜擢されている。32歳。

 フェルナンデスはテコンドーがバックボーンのストライカー。柔術のバックボーンもあるものの、UFCデビューから2戦はテイクダウンされると何も出来ずに2連敗。6月の前戦は、UFCデビュー戦のカーリ・ジュディスに序盤から打撃でアグレッシブに攻め、スタミナ切れしたものの、僅差で逃げ切っての判定勝ち。同じく打撃のバックボーンを持つ者同士の対戦だが、オッズは今大会一番のアンダードッグに。31歳。

 1R、オーソドックスのワン・ツォンにフェルナンデスはサウスポー。リラックスした構えで間合いを詰めていくが、フェルナンデスが左9を出すとすぐにバックステップする。右ミドルを入れたワン・ツォン。ケージ際まで下がったフェルナンデス。フェルナンデスのハイをかわすと右ボディを打ち込んだ。ワンツーをヒット。またミドルを入れるワン・ツォン。

 フェルナンデスのハイをかわすと飛び込んでボディストレート。右ハイ。サイドキックをボディに当てたワン・ツォン。右からボディを打ち込む。フェルナンデス組みに行く。クリンチしたが引き剥がしたワン・ツォン。また右ボディ。右ストレートを顔面に入れる。フェルナンデスも左を返した。さらにタックルに入るとケージに押し込んだ。離れるとワン・ツォンが圧を強めてきた。サイドキックをボディにヒット。さらにサイドキックを顔面に入れた。1R終了。

 2R、すぐに詰めていくワン・ツォン。パンチと右ミドルで出る。また右ボディ。さらに右を顔面に入れるが、フェルナンデスもパンチを返す。右オーバーハンドを入れたワン・ツォン。右ハイから右フック。ガードを下げて挑発しつつ詰めていくワン・ツォン。ワンツーから右ボディ。また組みに来たフェルナンデスだが引き剥がしたワン・ツォン。フェルナンデス左ハイ!

 グラついたワン・ツォン。すぐ立ったがふらついている。さらにフェルナンデスの左ストレートを被弾しダウン! 背中を見せて立とうとしたワン・ツォンにすかさずバックに回ったフェルナンデスが先に腕を巻いてチョーク! 両足モフックしてワン・ツォンの身体を伸ばしてうつ伏せのまま絞め続けるとワン・ツォン落ちた! ビッグアップセット!

2R3分49秒、リアネイキドチョークで一本勝ちしたフェルナンデスは、感極まり涙。「ここ10カ月ジムで暮らしてトレーニングしている間に父が死んでしまった。試合の2週間前には妹が死んでしまったが、試合に集中するために教えてもらえなかった。心が痛い。アンダードッグとしてマカオに来たけれど、今の私を見て欲しい」と、涙ながらにコメントした。

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