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【RIZIN】所英男が元UFCドッドソンとフライ級で対戦、磐田でサトシと練習中のケースがグスタボと対戦、ベイノアvs.宇佐美正パトリックも=大晦日さいたま

2022/11/17 12:11
 2022年12月31日(土)さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.40』の追加3カードが11月17日、発表された。  フライ級(57.0kg)で、所英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)とジョン・ドッドソン(米国)が対戦する。 所vs.ドッドソンは2023年、フライ級GP開催に繋げられるか ▼フライ級(57.0kg)5分3Rジョン・ドッドソン(米国)所 英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)  45歳の所は、2020年大晦日に61kg契約でリオ五輪銀メダリストの太田忍に2R 腕十字で一本勝ち。7月にフライ級に落とし、21歳の神龍誠と対戦。熱闘の末、判定で敗れている。  会見で所は、「また大晦日のRIZINで、UFCでトップだったドッドソン選手と戦えることにテンション上がって興奮しています。3Rやり切った後の世界で、笑顔でみんなで会えるように、素晴らしい世界になるように、精一杯頑張ります。ここにきて、UFCで自分が見ていて活躍されていたドッドソン選手とこんなやりがいのあることってない。持っているもの全てを出し切りたいだけです」と意気込みを語った。  また、同じくフライ級に戻す堀口恭司、扇久保博正について、「もうほんとうにすごいなあと思ってあの2人を見ているだけなので、そこに乗っかってって言ったら失礼ですけど、自分も前回からフライ級スタートしたんで、やれることやりたいですね」と、自身もフライ級で存在感を示したいとした。  さらに、11月11日に神龍が北米CFFCでフライ級王座を戴冠したことを問われ、「このあいだのアメリカでの試合を見て、“こんな強い人とやってたんだ”ってビックリしたのと、目が夢をつかむ人の目で“すごいカッコいいなあ”と思って見てました。そういうトップの選手とやらせていただいて本当によかったなあと思います。あの後、神龍選手と練習して、『まだまだやれます!』って今のフライ級の選手に言ってもらったのがすごく自信になっているので、そういう言葉を胸に頑張ります」と、接戦を繰り広げた若手のライバルの海外での活躍に刺激を受けていることも語った。  38歳のドッドソンは、元UFCフライ級コンテンダー。2011年「TUF14」バンタム級で優勝し、2013年と2015年にフライ級王者のデメトリアス・ジョンソンに2度挑戦も判定負け。2016年にバンタム級に転向し、2022年8月には素手のボクシング「BKFC 28」で1RKO勝ちを収めている。  2004年11月「DEMOLITION」以来の日本での試合と所との戦いに向け、ドッドソンは、「18年ぶりに日本で戦う事をとても嬉しく思います。RIZINは素晴らしい団体だと思いますし伝統ある大晦日の大会に出場できる事はファイターとして誇りに思える事だと思います。所選手はまさにレジェンドファイターで、久々の日本での試合で自分のスキルを見せるのに相応しい相手だと思います。彼の素晴らしいグラップリングを自分のレスリングと打撃で防いでみせます。日本のファンには自分のファイトスタイルと爽やかな笑顔を覚えてもらいたいです。大晦日に会える事を楽しみにしています」とのコメントを主催者を通じて発表している。   両者は2023年に開催が検討されているフライ級GPの柱となるか。 [nextpage] サトシと2人で勝利し、チームでRIZINの強さを証明したい(ケース) ▼ライト級(71.0kg)5分3Rルイス・グスタボ(ブラジル)ジョニー・ケース(米国)  ライト級(71.0kg)では、矢地祐介、大原樹理を相手に2連続TKO勝ちのルイス・グスタボ(ブラジル)が、トフィック・ムサエフ、ホベルト・サトシ・ソウザ、武田光司を相手に3連敗中のジョニー・ケース(米国)と対戦する。  レスリングとボクシングのバックボーンを持ち手足の長いケースは、現在静岡県磐田市のボンサイ柔術でサトシとともに練習中で、自身のグスタボ戦の練習とともにサトシのAJ・マッキー戦の対策も練っている。   その理由をケースは、「RIZIN×Bellatorの対抗戦が発表されたのを聞いて、自分もぜひ、力になりたいと思って、サトシ・ソウザ選手の力になるために来日して、彼に対策を与えて、練習相手になるために日本に来ました。僕はAJ・マッキーと同じくアメリカのレスリングをベースに持っているファイターなので、アメリカのレスラーとして、その対策や小ネタを教えて、最終的にはいろんなものを混ぜて練習できていければいいかなと思っています。ソウザ選手との練習で自分の寝技技術も間違いなく向上します。2人で白星を取りに行き、チームとしてRIZINの強さを証明したい」と語った。  また、自身の対戦相手のグスタボに関しては「2019年のライト級GPからルイス・グスタボ選手には目を付けていて、彼とはぜひ一度戦ってみたいと思っていた。彼のスタイルと僕のスタイルで非常に面白い試合になると思っているので、この試合が組まれて非常に楽しみにしています。自分のスキルを最大限に発揮してまた勝ち星先行になりたいと思っています」と意気込み。  連勝中のグスタボに勝てば、サトシとの3度目の対戦も見えてくるが、「目の前の試合に集中して、先のことは考えていないけど、目標が世界チャンピオンであることは変わりない。しかし、今回の目的はソウザ選手を助けること。(再戦については)機会があったら話せればいいかな」と、王座を目指すものの、いまは共闘してレベルアップしたいとした。  対するグスタボは、「愛するRIZINと新しい契約を結べてすごく嬉しく思う。その第1試合目を歴史的な大晦日で行える事をとても光栄に思います。ジョニーは素晴らしいアスリートで俺と同じ様に打撃も寝技ができるMMAファイターだ。この試合は間違いなく激しいものになり俺のKOで決着が付く。その後はタイトルを狙いたい。日本のみんなにはとにかく激しい試合をしてKOで勝つ所を見せてファンを喜ばせたい。ファンのみんなの応援が力になります。大晦日に会いましょう」とのコメントを主催者を通じて伝えている。 [nextpage] ベイノア「『宇佐パト君』はキャラがかぶっている。動物として僕が強い」、宇佐美「中途半端、やるならしっかりやれや」 ▼ライト級(71.0kg)5分3R“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)宇佐美正パトリック(フリー)  また、ボクシング高校6冠からMMAに転向し、5勝1敗の宇佐美正パトリック(フリー)が、極真会館の“ブラックパンサー”ベイノアと対戦する打撃対決も発表された。  極真空手の経験も持つ宇佐美は2022年10月の前戦で佐々木信治に3R TKO勝ち。第2代RISEウェルター級王者のベイノアは、2021年大晦日に武田光司に腕十字で一本負けして以来の試合となる。  1年ぶりのMMAで再起を目指すベイノアは、「1年ぶりなんですけど、ちょこちょこ(RIZIN YouTubeの)MCとかで出ていてご無沙汰感があんまりRIZINにないんですけど、やっぱり僕はファイターなので、何がなんでも勝たないといけない。去年、RIZINのトップの(武田)光司さんと大晦日でやらせていただき腕を破壊され、そこからちょっとフェードアウトしていたので、“何やってたのかな?”みたいな感じもあったと思うんですけど、しっかりMMA、RIZINの舞台復帰に向けてパラエストラ柏でも練習させて頂き、また試合も『THE MATCH 2022』等出させていただいています。そこで得た経験を結果で表すのはここかと思っているので、しっかりと結果を残したい。ファイターとしてしっかり勝って、最高の年越しを迎えたいと思っております」と意気込み。  ケトルベルとしてのお笑い活動も稼ぎ時の年末年始だが、「今は格闘技に集中していて、ゆくゆくは大晦日に試合をして、年明けすぐネタ番組出るみたいな流れがいいかな、どうですかね、榊原さん」と大晦日の活躍を年始のお笑い番組出演に繋げたいとするも、榊原CEOは「まずは勝たないとね」とぴしゃり。  打撃巧者の対戦相手については、「“宇佐パト君”が出てきた時から、ハーフで、ストライカーで同じ階級で、キャラがかぶっていてヤバいと思っていました。(宇佐美と比べ)動物的には僕のほうが強いかと。打撃のスキルとかは置いておいて、MMAは“何でもあり”に近いので、自分の強味が生きると思います。サバイバルマッチですね。結果を残さなきゃいけないと思ってます。生き残ります」と、MMAで生き物としての強さで上回って生き残るとした。  対する宇佐美は、「大晦日RIZIN参戦ってことで、凄い自分も楽しみで、ベイノア選手としっかり殴り合いができるので、しっかり倒したいと思っているので、応援よろしくお願いします!」と簡潔にコメント。  ベイノアより上回っている点を「相手も打撃の選手で、打撃で勝負ならしっかり倒して自分をアピールする。別に打撃でも寝技でも勝負するつもりでいる。全てにおいてベイノア選手より優れてる」と自信を見せると、かねてより目標としているUFCなど北米挑戦について「もっと日本でキャリアを積んでいかないといけないと思っていたので、しっかり日本でキャリアを積んでこれから海外に向かって行ければと思っている」とした。 【写真】約40秒のフェイスオフを繰り広げた宇佐美とベイノア。  また、ベイノアから“宇佐パト君”と呼ばれたことについては、「なれこい(馴れなれしい)な思いましたね、普通に。(ベイノアが)中途半端なんで、中途半端するんやったらそっち行けやと思うし、やるんだったらしっかりやれと思いますし、試合当日、僕が結果出すだけなんで、しっかりやります」と斬り捨てた。 [nextpage] RIZIN.40 決定カード(※11月17日時点) 2022年12月31日(土)さいたまスーパーアリーナ11:30開場(予定)/ 13:30開始(予定) [決定カード]※11月17日時点。全15~16試合を予定 【RIZIN vs. Bellator 5対5 全面対抗戦】※RIZINルール・リングを使用 ▼ライト級 5分3Rホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)現RIZINライト級王者AJ・マッキー(米国)前Bellator世界フェザー級王者 ▼フェザー級 5分3Rクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)現RIZINフェザー級王者パトリシオ・“ピットブル”・フレイレ(ブラジル)現Bellator世界フェザー級王者 ▼フライ級 5分3R扇久保博正(パラエストラ松戸)RIZINバンタム級JAPAN GP 2021優勝堀口恭司(アメリカントップチーム)現RIZN&元Bellator世界バンタム級王者 ▼バンタム級 5分3Rキム・スーチョル(韓国)現ROAD FCフェザー級王者フアン・アーチュレッタ(米国)元Bellator世界バンタム級王者 ▼ライト級 5分3R武田光司(BRAVE)元DEEPライト級王者ガジ・ラバダノフ(ロシア)元Eagle FCライト級王者 【ワンマッチ】 ▼スーパーアトム級(49kg)GP決勝戦 5分3R伊澤星花(フリー)RIZIN女子スーパーアトム級&DEEP JEWELSストロー級王者パク・シウ(韓国/KRAZY BEE) ▼ライト級(71.0kg)5分3Rルイス・グスタボ(ブラジル)ジョニー・ケース(米国) ▼バンタム級(61.0kg)5分3R井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)瀧澤謙太(フリー) ▼バンタム級(61.0kg)5分3R元谷友貴(フリー)ホジェリオ・ボントリン(ブラジル) ▼フライ級(57.0kg)5分3Rジョン・ドッドソン(米国)所 英男(所プラス) ▼ヘビー級(120.0kg)5分3Rスダリオ剛(HI ROLLERS ENTERTAINMENT/PUREBRED)ジュニア・タファ(豪州) ▼ライト級(71.0kg)5分3R“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)宇佐美正パトリック(フリー)
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