▼セミファイナル(第8試合)Krush女子アトム級タイトルマッチ 3分3R延長1R
〇松谷 綺(ALONZA ABLAZE/王者)
KO 1R 1分48秒 ※パンチ連打
×ガブリエル・デ・ラモス(フィリピン/Muay U/挑戦者)
松谷は兄・桐と共に2021年7月から卜部功也が代表を務めるALONZAに所属する21歳。2021年8月にKrush初参戦を果たし、森川侑凜からダウンを奪って判定勝ち。2022年6月の「K-1初代女子アトム級王座決定トーナメント」1回戦で菅原美優に判定2-0で敗れ、プロ8戦目にして初黒星もその後は再び連勝し、2023年7月に初代K-1女子アトム級王者のパヤーフォンを延長戦の末に降した。11月には奥脇奈々に勝利し、第4代Krush女子アトム級王座に就いた。その後は奥脇奈々、チョン・ユジョンから共にダウンを奪って勝利し、5連勝中。戦績は10勝1敗2分。
ラモスはフィリピン出身、オーストラリア在住の24歳。戦績は6勝2敗。K-1 WORLD GP女子アトム級王者・菅原美優と12月のK-1で対戦したルシール・デッドマンとライバル関係にあり、2度対戦して実力伯仲の勝負をしているという。
前日計量でラモスは契約体重-45kgから150gオーバー。そのため当初タイトルマッチで行われるはずだったこの試合はノンタイトル戦となり、ラモスは減点1からのスタート、ラモスはファイトマネーから20%減額(松谷に入る)。グローブハンデは松谷が拒否したため本来の6オンスで行われる。
松谷はMVに出演している、ゆうちゃみのデビュー配信曲『あなたに捧げる応援歌』で入場。
1R、松谷は序盤から突き放すような右前蹴りを多用し、ラモスのボディを狙い撃ち。ラモスは大きなスタンスで低く構え、ブロックは固い。松谷はパンチのフェイントを使いながら右カーフ、右ハイ、左インロー、ジャブと攻撃を散りばめるとラモスのボディへ左三日月からの右ヒザを突き刺す。これに身体を丸めたラモスに左右フックを連打し、松谷がプロ初のKO勝ちを収めた。
松谷はマイクを持つと「初KO出来てめっちゃ嬉しいです。ここで満足せずにK-1のベルトを狙っていきたいので、これからももっともっと強くなってK-1のベルトを必ず獲れるように頑張ります。菅良選手、逃げてないでやってください」と、K-1女王の菅原美優に“逃げるな”と言い放つ。
そして「女子つまんないって言われているんですけれど、今日、女子全試合KOしたんですけれど、どうですか? 来年とかに女子大会をまた組んでいただけたら嬉しいです。これからも頑張るので応援よろしくお願いします」と、女子4試合全てKO決着となったことで女子の存在をアピールした。