▼セミファイナル(第8試合)Krushライト級 3分3R延長1R
〇朝久泰央(朝久道場/第5代K-1 WORLD GPライト級王者)
判定2-0 ※30-29×2、30-30
×龍華(ザウルスプロモーション)
朝久は2021年7月にゴンナパーを延長Rで破り、第5代K-1ライト級王座に就いた。2022年2月、王者としての第一戦で与座に敗れ、怪我で長期欠場に。2023年3月、与座の挑戦を受けての初防衛戦に臨んだが、判定で敗れ王座を失った。無尽蔵のスタミナから繰り出す攻撃と変幻自在のファイトスタイルで戦績は18勝(4KO)9敗。
龍華は幼少期から空手を学び、数々の実績を残す。高校入学後にキックボクシングの道へ進み、K-1甲子園2019年・2020年連覇。2018年11月にプロデビュー。2022年2月に里見柚己に延長判定で敗れ連勝がストップ。2023年7月に約1年5カ月ぶりに復帰したが篠原悠人に判定負け。11月の再起戦では岩﨑悠斗をKOしたが、2024年3月のRISEで陽勇に判定で敗れた。戦績は9勝(6KO)5敗。
1R、始まってすぐに左ローを蹴っていく朝久は左右に構えをスイッチして左右のローを蹴る。サウスポーの龍華は左ロー、朝久は左右ローを蹴りつつ、右フックを狙う。ワンツーの連打で朝久が前へ出絵来ると、龍華は右へ回り込みながら右フック。左ローを蹴って左右フックで襲い掛かる朝久だが、龍華は回り込んで右フックを打つ。
2R、朝久は鼻血を流す。龍華はジャブ、左ロー。朝久が入ってくると龍華はよく見て右フックを当てる。龍華の右アッパーからの左ストレートに一瞬怯んだ朝久だが、すぐに突進して左右フックを浴びせる。龍華の左ミドルが鋭く決まり、朝久のフックを空振りさせると右フック。勢いよく突っ込んだ朝久の頭が龍華の鼻に当たり、試合は中断。
再開後も前に出る朝久。龍華は朝久の入り際に右フックを合わせるが、その直後に朝久が右から左不のフックをヒットさせて龍華をフラつかせる。両者アツくなったかゴングが鳴っても手を出してにらみ合いに。
3R、朝久が入ってくるところに右フックを合わせる龍華だが、朝久は勢いよく前へ出て左右フック、顔面前蹴りを放つ。カカト落としも繰り出す朝久。ジャンプしてのバックハンドブロー、左右フックと攻め込む朝久に龍華はジャブと右フック。
判定は2-0でアグレッシブに前へ出た姿勢が評価されたか、朝久が勝利。「華々しくKOで勝ってこんなもんですと言いたかったけれど、龍華くんも強い選手だし、セコンドの大沢さんは拳が粉々になったときに見舞いに来て励ましてくれました」とまずは対戦相手を称え、続けてセコンドの家族にお礼を述べた。
そして「朝久泰央だったりKrushだったりK-1だったりをバカにする声もたくさんあるけれど、俺が全員ブチのめす。これからもっと強くなるので応援よろしくお願いします」と宣言した。