撮影/安村発
Krush.166
2024年10月25日(金)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第9試合)第9代Krushバンタム級王座決定トーナメント決勝戦 3分3R延長1R
〇黒川瑛斗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定3-0 ※30-28×3
×白幡裕星(K-1ジム総本部チームペガサス)
※黒川が第9代王座に就く。
黒川は2022年5月にプロデビューすると5戦目まで負け無しだったが、2023年10月の6戦目で大久保琉唯に初黒星。2024年3月、鵜澤悠也を左ストレートでKOして再起を飾った。7月の「第9代Krushバンタム級王座決定トーナメント」準決勝では林佑哉を初回KOして決勝へ進出。伸びる左ストレートと大きく振り抜く右フック、思い切りのいいパンチが武器で戦績は6勝(2KO)1敗1分。
白幡はアマチュアで多数の経験を積み、2018年10月にプロデビュー。2019年12月1日にはMuayThaiOpenスーパーフライ級王座を獲得。2021年2月にはKNOCK OUT-REDスーパーフライ級王座も奪取。2022年3月、RIZINで吉成名高に挑むもTKOで敗れている。2023年2月にKrush初参戦で第6代Krushバンタム級王者・吉岡ビギンを再三の偶発的なローブローがあったものの判定で破った。2戦目で壬生狼一輝に敗れたものの、その後は2連勝。トーナメント準決勝は峯大樹に不戦勝。戦績は16勝(1KO)5敗1分。
1Rはローの蹴り合い。前に出て圧をかけるのは黒川。白幡は右へ回り込みながらの右ミドル、その右回りを潰しにいく黒川は左カーフを蹴る。
2R、白幡がローを蹴るところに右フックを合わせる黒川。ワンツーをしっかりブロックする白幡だが、コーナーに詰まるため印象が悪い。黒川のジャブに左ローを返す白幡。左ローを蹴ってくる白幡に左右フックやボディを合わせにいく黒川。白幡のブロックは堅いが、その上からもらっていて印象が悪いか。
3Rも前に出て攻めるのは黒川。白幡は右ミドルを蹴るが、黒川はボディから顔面へのコンビネーションを回転させる。右ミドルと左ローを蹴る白幡、ブロックの上からでもパンチを手数多く叩き込む黒川。ショートで攻め込んだところで黒川の左フックがヒットし、白幡はついにダウン。
立ち上がった白幡もパンチで攻めていくが黒川の右フックがヒット。白幡は右フックから右ボディ、左ストレートの打ち合い。巻き返しに行った白幡だが黒川は一歩も退かず、終了のゴング。
判定は3-0でダウンを奪った黒川が勝利。第9代王者となった。
首をひねって納得いかない表情の黒川はマイクを持つと「試合前にKrushのメインを見せるとか守りに入るヤツは弱いとか言ったけれど、こんな試合しちゃってちょっと出直してきます。ここまで育ててくれたトレーナー、先輩、仲間、ありがとうございました。何より僕を強く産んでくれた両親に感謝します」と反省とお礼を述べた。