▼第7試合 Krushライト級 3分3R延長1R
ד狂拳”竹内裕二(GORI GYM)
TKO 3R 0分40秒 ※レフェリーストップ
〇弘輝(WORLD TREE GYM)
竹内は1983年8月13日生まれの41歳。2004年6月にプロデビューし、第8代MA日本スーパー・フェザー級王座・第2代WMAF世界スーパー・フェザー級王座を獲得。2009年5月のKrush初参戦では当時“-60kg最強”と言われた山本真弘を左フックでKOし、一躍その名を轟かせる。その後は"狂拳"の名の通り、Krushを中心に衝撃的な試合を連発。2011年4月の初代Krush-60kg(現スーパー・フェザー級)王座決定トーナメント準決勝では野杁正明とダブルダウンノックダウンのあと、左フックで野杁をマットに沈める格闘技史に残る名勝負を演じた。
2016年9月のK-1代々木大会を最後にリングから離れていたが、2022年4月に約5年7カ月ぶりに復帰すると、SATORU成合を得意の右ストレートで2RにKOし、狂拳健在を示した。今回はそれ以来の試合となる。戦績は28勝(14KO)13敗2分1無効試合。
弘輝は2020年6月にKrush初参戦を果たしたサウスポーで、初陣ではSEIYAを3Rでマットに沈めた。その後は朝久泰央と龍華にKO負け、東本央貴に判定勝ちも里見柚己、大沢文也、鈴木翔也に3連敗を喫した。しかし、2022年6月の明戸仁志戦でKO勝ちすると9月の伊藤健人戦で判定勝ちとK-1 GROUPで初の連勝。12月のK-1では篠原悠人に判定で敗るが、2023年9月にKNOCK OUTから参戦したREITO BRAVELYをダウン応酬の末にKOした。2024年2月、大岩龍矢との試合で計量をパス出来ず、判定で敗れている。戦績は10勝(7KO)8敗1分。
両者ともバチバチの打ち合いを好むタイプだけに激戦になることは必至。41歳になった竹内が往年の実力を見せるのか、それとも弘輝が引導を渡すのか。KO決着間違いなしのKrushらしい一戦となりそうだ。
1R、どっしりと構える弘輝の周りを回り込む竹内。サウスポーの弘輝が狙いすました左ストレートを放つ。竹内はガードを下げた構えから左フック。弘輝の右フックを持ち前の勘でかわしていくが、明らかにスピードがない。圧をかけて竹内をコーナーへ追い込む弘輝は左を当てていき、下がる竹内に左ストレートを伸ばしてダウンを奪う。
竹内のセコンドには芦澤竜誠が就く。2R、打ち合いに行く弘輝に竹内は左へ回り込みながら右ボディ。弘輝は左ストレートを直撃させ、竹内はフラつくが両手を広げて余裕をアピール。ジャブを出す竹内に弘輝が左カーフから左右フック。弘輝の左フック、左ミドをまともにもらう竹内。ノーガードで左ストレートをもらう竹内だが右ストレートを打ち返す。パンチをもらってもノーガードを貫く竹内。
3R開始と同時にダッシュして右フックを打った竹内だが、弘輝にカウンターの右フックを合わされてダウン。弘輝は右フック、左ストレート。鼻血を噴き出してもノーガードで立ち向かう竹内だったが、弘輝のパンチが連続して入ったところでレフェリーが試合をストップした。
弘輝はマイクを持つと「強すぎた、狂拳、マジで。引退して欲しいと思ったけれどまだまだ続けられるんじゃないかな。俺、前の試合で体重オーバーして辞めようと思ったけれど、狂拳がチャンスくれて最高の体を作ってこれました。マジでKrushのリング大好きだから、宮ちゃん頑張ってるから応援してください」とアピールした。