▼第1試合 Krushバンタム級 3分3R延長1R
△板橋武留(健成會)
ドロー 判定0-0 ※30-30×3(テクニカル判定)
△坂本寿希(リーブルロア)
板橋は2021年10月のKrush-EXでデビューした新鋭で、デビューから4連勝(1KO)を飾るも2022年9月に松本陸に判定で敗れた。2023年1月に萩原秀斗とのKrush対決で勝利してBigbangバンタム級王座に就いた。12月の初防衛戦は峯大樹とドロー。戦績は5勝(1KO)2敗1分。
坂本は5勝(1KO)4敗のサウスポーで初代KROSS×OVERスーパーバンタム級王者。Krushのリングで他団体王者同士の対戦となった。
1R、ローの蹴り合いからスタート。サウスポーの坂本は右へ回り込み、左ミドルを蹴る。それに右ミドルを蹴り返す板橋。右回りを徹底する坂本に板橋はペースがつかめない様子。
2R、板橋が右ミドルをヒットさせる。板橋の前蹴りに坂本が左ミドルを返したところこれがローブローとなり中断。右の三日月を蹴って右ストレートを放つ板橋に坂本は左ミドルで応戦。またも坂本の蹴りがローブローとなり、試合中断。坂本には警告が与えられた。
3R、左ミドルで主導権を握ったかに見えた坂本だが、蹴ろうとしたところに板橋は右ストレートを合わせてダウンを奪う。反撃する坂本に板橋も打ち合いに行き、右ストレート、左フックを当てていく。
判定3-0でダウンを奪った板橋が勝利を収めた。
(追記)大会後、Krush実行委員会とKrush審判部は映像での検証を行い、協議した結果、公式結果を板橋の判定勝ち(30-28×3)から引き分け(テクニカル判定)に変更。
第3Rの攻防でダウンと判断された坂本の転倒について、板橋のパンチによるものではなく、バランスを崩しての転倒(スリップダウン)ではないかを映像で確認した結果、転倒の要因は坂本がローキックを蹴った際に片足立ちとなり、バランスを崩して転倒したものと判断された。また、その際に板橋はパンチを打っていたが、明確なヒットは認められなかった。この転倒を主審がダウンと判断したことで、その後の試合展開はダウンがあったものとして進んでおり、通常の状態ではなかったと判断。よって、第3Rのダウン宣告がなされた時点までの攻防をジャッジ3者が改めて採点を行い、第1ラウンド、第2ラウンドの採点と合計の上、その採点を公式結果とすることとなった。