▼セミファイナル(第8試合)Krushライト級 3分3R延長1R
〇ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)
TKO 3R 0分19秒 ※セコンドからのタオル投入
×上野空大(kickboxing gym SHINYUUKI+)
ゴンナパーはタイで100戦以上のキャリアを積み、2010年から日本を主戦場に。日本人キラーとして名を馳せ、2016年9月からK-1 JAPAN GROUPに参戦。2018年4月に佐々木大蔵を下して第5代Krushライト級王座に就き、3度の防衛に成功した。2020年12月のK-1で林健太を破り、第4代K-1 WORLD GPライト級王座に君臨したが、2021年7月の初防衛戦で朝久泰央に判定2-1で敗れ王座を失った。2022年6月の『THE MATCH 2022』では白鳥大珠を1R2分42秒、右フックでマットに沈めた。2024年4月、1年8カ月ぶりにKrushで復帰戦を行い塚本拓真に判定勝ち。7月のK-1では与座優貴に1R2分30秒でKO負けを喫した。戦績は115勝(25KO)31敗3分。
上野は3歳から空手を始め、フルコンタクト空手では通算70大会で優勝を果たしている“フルコンタクト空手70冠”。2021年からK-1アマチュアに出場し、2022年3月の第12回K-1アマチュア全日本大会のチャレンジBクラス優勝、9月の第13回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラスでも優勝。
2023年3月の『K’FESTA.6』プレリミナリーファイトでプロデビューを果たし、竜義に判定勝ち。7月の第2戦は井上修一にTKO勝ち、2024年3月は龍之介に判定勝ち、7月は河北“KONG”光生にKO勝ちと4勝(2KO)無敗の快進撃を続けている。空手仕込みの多彩な足技を得意とする。
ゴンナパーが前日計量で契約体重の-62.5kgから1.65kgオーバー。ゴンナパーは減点2から試合開始、上野8オンスでゴンナパー10オンスのグローブハンデ、ゴンナパーはファイトマネーから30%没収。
1R、前蹴りで距離をとる上野はいきなり飛びヒザ蹴りを放つが、ゴンナパーは左フックで迎え撃つ。接近戦に持ち込んで左右フックを打つゴンナパーが左ストレート、左右フックで次々とヒットを奪い、棒立ちとなった上野から右フックのカウンターの左ストレートでダウンを奪う。
立ち上がった上野は飛びヒザ蹴りを放つが、笑みを浮かべるゴンナパーは左フック。ガードを固めてローを蹴る上野にゴンナパーは右ボディ。左右フックを浴びる上野は右ストレートを返す。ゴンナパーの左を連続し、それをもらう上野は右インロー、前蹴り、右ストレートで反撃もゴンナパーの左ストレートに吹っ飛ぶ。
2R、ゴンナパーを前蹴りで突き放す上野の右ストレートが当たり始める。どんどん前に出るゴンナパーが左フック。上野のジャブと左右フックがヒットし、場内がどよめく。しかし、ゴンナパーはすぐに距離を付けて左フックを打ち込む。ゴンナパーの左フックに身体が泳ぐ上野、そこへ左フックの追撃で上野がダウン。何とか立ち上がった上野だが、ゴンナパーの左右フックを浴びて棒立ちに。一方的に打たれたが立ち続けた。
3R開始と同時に、ジャンプした上野の急所にゴンナパーの前蹴りが当たって試合中断。再開後、ゴンナパーが左フックから右スレート、そして左フックからの右フックでダウンを奪う。ここで上野のセコンドからタオルが投入され、ゴンナパーのTKO勝ちとなった。
マイクを持ったゴンナパーは「計量オーバーしてしまい対戦相手に大変申し訳ありませんでした。また機会があれば試合をしたいと思います」と、体重超過を詫びた。