▼第9試合 DEEPウェルター級タイトルマッチ 5分3R
○住村竜市朗(王者/TEAM ONE)
[判定5-0] ※29-28×5
×悠太(挑戦者/ALLIANCE)
※住村が王座防衛
住村竜市朗は、第9代DEEPウェルター級王者。2017年7月に実力者・長谷川賢に判定勝利。2019年4月のDEEP83では佐藤洋一郎相手に得意の打撃で攻め続けフルマーク判定で初防衛に成功。RIZINでは2018年8月にストラッサー起一に肩固めに一本負けしているが、10月のDEEPでの再起戦で渡辺良知に一本勝ち。青木真也の指導のもと、トータルファイターとして進化を遂げてきた。
しかし、かつて五味隆典に一本勝ちの経験を持ち、2019年12月29日の「Bellator JAPAN」では一階級上げて住村竜市朗との試合に臨んできたグアム初のUFCファイター、ジョン・タックとの試合では、右ストレートの前に1R 3分46秒 KO負け。今回が再起戦となる。
悠太は、高校3年時にレスリング部に入部。卒業と同時に高阪剛主宰のALLIANCE入門。2013年3月にDEEPウェルター級王座戴冠を果たした。同年12月には前王者・白井祐矢をKOに下して初防衛に成功。2016年4月に加藤久輝とRIZIN.1で対戦するも、KO負け。
2016年10月にはDEEPウェルター級GP一回戦で住村と初対戦。2Rにリアネイキドチョークで一本負けしている。その後、怪我で長期入院もあり1年8カ月のブランクを経て、2018年6月のDEEP84で復帰も川中孝浩に判定負け。しかし、以降はANIMAL☆KOJI、渡辺良知、佐藤洋一郎相手にいずれも判定勝利で3連勝中だ。
住村は悠太のテイクダウン&抑え込みから立つことができるか。悠太は粘り強い組みで住村を削れるか。住村のセコンドには皇治と青木真也。悠太にはお馴染みTK・高阪剛。
1R、ともにオーソドックス構え。左ジャブを突く住村は、右ロー、アッパーで圧力をかける。左右からボディも突く住村に下がる悠太。さらに右ストレート! 組む悠太に小外がけは住村。金網背に倒れない悠太。
離れる悠太。右ローを当てる住村。さらに左ジャブ、シングルレッグに入る悠太に尻餅を着く住村はすぐに立つ。追う悠太から足を抜く。悠太はシングルレッグからダブルレッグテイクダウン! しかし背中見せながらも立つ住村。スタンドバックに付く悠太もゴング。
2R、詰める住村は左ジャブ連打から左右ラッシュで自らダブルレッグへ。がぶる悠太は足をかけてバックを狙うが落とす住村が上に。住村の左ジャブの打ち終わりに左フックは悠太! ダウンした住村にパウンドラッシュ。亀でしのぐ住村にリアネキドチョーク狙いも、そこで住村は正対。上を取ると悠太は上半身を金網に立てて、バックを狙ってくる住村に左で差して投げて正対し上に。背中を着かせてパウンドを打つ。
3R、ともにジャブの刺し合い。悠太も左フックを返すと、組みから際で上を取るのは住村。クローズドの悠太に住村は細かいパウンド。しかし悠太も金網まで這い、上半身を立てる。ブレーク。互いに厳しい左の刺し合いからダブルレッグテイクダウンは住村。悠太は上半身を立てるとバック狙いの住村を落として上に。パウンドを入れ、ゴング。
文字通りのタフファイトの判定は5-0(29-28×5)で住村が勝利。王座防衛に成功した。住村は、「34歳ですけど、もっともっと頑張ります。これからメインイベント、高レベルの戦いになると思うのでそれを見て帰ってください」と語った。
▼第8試合 DEEPフェザー級 5分3R
○横山恭典 (KRAZY BEE)
[3R 3分30秒 肩固め]
×巽 大佑(NEX)
2019年6月大会で大澤茂樹に判定勝ちした横山だが、9月大会では牛久絢太郎に接戦の末、判定負け。しかし12月大会で小川顕広に判定3-0で勝利して再起を果たしている。
巽はDEEP名古屋を主戦場とし、2019年11月のDEEP名古屋大会では、2002年のPRE-PRIDE.5からMMA経験を持つベテランの鬼頭潤に1R リアネイキドチョークで勝利を収めている。
1R、ともにオーソドックス構え。左で差して組む横山。押し込みボディロックテイクダウン! 左で差してパスガードする横山に、亀から立つ巽のバックへ。両足をフックする横山。いったんバックから巽の身体を伸ばすがヒザを立てて戻す巽。
2R、右を振り、右で差してテイクダウン奪う横山。ハーフからパウンド落とすと左ヒジ! 巽は左で脇差して立とうとするが剥がした横山はパウンド。
3R、ケージレスリングを挑む横山。しっかりバックを奪うとたすきからリアネイキドチョーク狙い。さらにマウントから肩固めへ。ケージ側で巧みにスペースを作り絞め上げ、極めた。