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2024/07/28 13:07



▼第2試合 ベアナックルルール 女子57.2kg契約 2分5R
〇タイ・エマリー(豪州)54.10kg
[1R 0分37秒 KO] ※右フック
×チャリーサ・シガーラ(米国)53.90kg



 タイ・エマリーは、2022年9月にタイ・バンコクでブアカーオも参戦した『BKFC THAILAND 3』にて、KO勝利後、観客に自身の裸の胸をさらけ出す衝撃パフォーマンスで話題を呼んだマッスル女子ファイター。



 もともとランジェリー(下着)風のユニフォームで行う七人制の女性インドア・アメリカンフットボールリーグ「レジェンズ・フットボール・リーグ(LFL)」で活躍していたエマリーは、アマチュアMMAでも1敗1分。コロナ禍で渡航中のタイから出国できず、8カ月間ムエタイジムでの生活を余儀なくされるなかで打撃競技に関心を抱き、2022年9月BKFCタイ大会でプロデビュー。



 素手の右アッパー、左フックのコンビネーションで、地元タイのクンチャイにKO勝利を飾ると、興奮したエマリーは勝利後ロープに登り、上半身のウェアーをたくし上げ、観客席に向かって胸を露出する前代未聞のパフォーマンス。この映像が世界に拡散されるなか、BKFCからは厳重注意を受けていた、



 2022年12月の『BKFC THAILAND:4』で2戦目に臨み、BKFCタイのストロー級王者ポー・デンマンを相手に、顔を大きくカットしながら5R戦い抜くも判定負け。3戦目の今回、自身同様に参戦するたび注目を浴びるシガーラをKOし日本の格闘技ファンのハートも掴めるか。



 対するチャリーサ・シガーラは、米国ミレニアMMA所属の黒帯柔術家で、BKFCではダウン後に足首を脱臼しながらも試合続行しようとした“ド根性ファイター”として知られる。



 シガーラは、2015年の『Gladiator Challenge』でプロMMAデビュー以来、全フィニッシュで4連勝を挙げるもキャンセルが続き、2年ぶりとなった2019年の試合からは2敗を喫した。



 その後コロナ禍で試合の機会が激減したためBKFCに出場することを決意。2021年、テイラー・スターリングを相手にベアナックルボクシングデビューすると、顔面を血で染めながら5Rの死闘を繰り広げて注目を集め、激闘型のファイターとして一躍人気選手となる。


 
元UFCファイター、ペイジ・ヴァンザントのライバル候補として2度対戦が組まれるが、いずれも試合はキャンセルに。2023年2月のジェイミー・ヒンショー戦ではダウンから起き上がる際に足首が反対方向に曲がる脱臼でTKO負けを喫したが、怪我の凄惨さに加え、その状態で試合を続行しようとするファイターとしての闘魂に心打たれたファンの間で話題となった。



 復帰戦となる今回、同じく熱いファイトスタイルを持ち、セクシーな魅力をアピールするエマリーを相手に人気に伴うだけの実力を発揮できるか。なおプライベートでは22歳の長女、長男は17歳、16歳の次女を持つ3児の母で、看護師の資格を取るため働きながら学校に通い練習を並行する日々を経て、現在に至るという。



 1R、
左右でいきなり詰めるエマリー、シガーラに間合いを作らせず、ラッシュから右フックを突くとシガーラの右にカウンターでヒットしダウン! バキッと音を立てた打突音にエマリーは折れた鼻を自身で治そうとしたが10カウントで立てず。エマリーのKO勝ちとなった。



 コーナーに登り、胸に手をあて、あわやと思いきや、そのままマットに降りたエマリーは、日本語で「アリガトウゴザイマス! ヨロシクオネガイシマス。ベアナックルガスキデス、ニホンガスキデス」と語り、続けて英語で「ここに来れて光栄です。BKFCの魅力を見せることが出来ました。BKFCは新しいスポーツで新しい芸術です」と笑顔で語った。

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