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レポート

【RWS】吉成名高がダウンを奪う完勝でV2、松田龍聖が歴史的快挙&大番狂わせ!クンスックレックをKOしてわずか13戦目でラジャ王座奪取!石井一成のリベンジならず2度のダウン奪われる、朝陽が強烈左ボディで一撃KO、竜哉がスピード戦を制す、士門がウーコン撃破、伊藤紗弥が熱戦を制してラジャ4位を撃破、パヤーフォンが無敗の女子高生カナを寄せ付けず

2024/07/14 16:07

▼第8試合 アトム級(46.26kg) 2分3R
×ノンパーフォン・ファミリームエタイ(タイ/同級4位)
判定0-3
〇伊藤紗弥(尚武会/同級2位)


 伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王座に就いた。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイと女子世界王座の三冠を制覇。2021年4月にBOM女子ピン級(-45.53kg)初代王座、11月にBOM女子ライトフライ級(-48.98kg)王者になると、2022年5月にはナムワンを破りIPCC世界女子アトム級王者となって世界四冠王に。


 2022年10月にはさらに上の階級である-50kgで『MUAYTHAI SUPER CHAMP』のトーナメントに参戦も決勝で涙を飲んだ。2023年3月にはタイ・パタヤで勝利し、IMSA王座を新たに獲得。9月の『RWS』でモンクッペットに判定負けを喫し、RWSでの2分3R制を踏まえてパンチを強化して11月のBOMでは予告通り左フックでミンタを2RでKOした。12月にはラジャダムナンスタジアムで初勝利、2024年1月の『TOP BRIGHTS』ではサネーガームとの再戦で返り討ち、そして2月のRWS JAPANではノンミンを2RでKO、4月の同大会では元K-1王者のパヤーフォンも判定で破り、5月には『ムエローク』でペチャサンジャンに2RでKO勝ちして6連勝中。


 対戦するノンパーフォンについてマッチメーカーの中川夏生BOM代表は「ノンパーフォンはムエマッド、パンチの強い選手です。女子のこの階級でKOもある、46kgでパンチで倒せる選手なので凄く面白い試合になると思います。パヤーフォンに完封勝利した紗弥選手は、ラジャダムナンスタジアムもこの階級でランキングとタイトルを作るという話があるため、女子初のラジャ王者を視野に入れています」と話した。


 1R、サウスポーのノンパーフォンは左ミドルをバンバンと蹴ってくる。伊藤も負けじと右ミドルを蹴り、右ミドルをフェイントにしての右ストレート、ジャブ&ローで対抗。パンチを出して前に出る伊藤。オープンスコアは伊藤が10-9×2、ノンパーフォンが10-9と割れた。ノンパーフォンに左ミドルを蹴られすぎたか。


 2R、前に出て攻めるのは伊藤で組んでもヒザを入れて首相撲で崩し倒す。ノンパーフォンは待ちの体勢となり、伊藤が右ミドルを蹴ってくるとかわしての左ミドル。伊藤はロープに詰めて左ボディを打つが、ノンパーフォンに左ミドルを蹴られた。OPスコアは10-9×2伊藤、ノンパーフォンが10-9とこのラウンドも割れる。


 3R、ジャブと前蹴りの伊藤はノンパーフォンが組みついてくるとヒザを押し付けてロック。ノンパーフォンの左ミドルをキャッチして崩してのパンチも見舞う。ジャブと前蹴りでノンパーフォンの機先を制する伊藤は、ノンパーフォンの蹴り足をキャッチすると豪快にコカした。

 判定は3-0で伊藤の勝利。好試合の末に上位ランキングを守った。

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