『GLADIATOR 027』速報
【メインカード】
▼第14試合 GLADIATORバンタム級タイトルマッチ 5分3R
×竹本啓哉(ALIVE)第5代・8代GLADIATORバンタム級王者 61.1kg
[判定0-3] ※28-29, 27-30×2
〇竹中大地(パラエストラ和泉)61.1kg 挑戦者
※竹中が新王者に
2023年9月にテムーレン・アルギルマーをスプリット判定で下し、王座に返り咲いた竹本。2024年2月の配信大会『Gladiator Challenger Series01』で「Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級王座決定戦」として竹内稔と戦いアナコンダチョークで一本負けも、5月『GLADIATOR026』でタイのデッチプールを得意の横三角絞めで1R 一本勝ち。MMAでは5連勝中だ。
その際、RIZINや海外への挑戦を口にしていた竹本だが、その真意は常に「強い選手との対戦」を求めており、今回、チャンピオンが求める猛者が挑戦者として竹本の前に立ち塞がることになった。
◆竹本啓哉(GLADIATORバンタム級王者)「今までで最高の対戦相手」
「いつも応援・協力してくださる皆様、試合を組んでくださるGLADIATOR関係者の皆様、そして、竹中選手ありがとうございます。誇張抜きで今までで最高の対戦相手です。自分史上最高の状態で臨めるよう備えていきます」
対する竹中は、修斗からONE Championshipで活躍し、2023年12月大会でテムーレンを相手にGLADIATOR初陣を戦い、1R 4分27秒、リアネイキドチョークで一本勝ちして以来、7カ月振りの参戦がバンタム級王座挑戦となる。
◆竹中大地(GLADIATORバンタム級王座挑戦者)「格闘技が楽しくてしょうがない」
「今すごく格闘技が楽しくてしょうがないです。心も体も調子が良いので、試合当日は最高のパフォーマンスができると思います。7月7日楽しみにしていてください」
テムーレンを軸に考えると、王者の竹本はスプリット判定勝ち。挑戦者の竹中は初回で一本勝ちという結果になるが、三段論法的に竹中有利とならないのがMMA。
相手の間合いに入らず、打ち合わない打撃からのエントリーで組んでバック奪取&コントロールの竹本のグラップリングと、左ミドルでダメージを与えてからの組みで一気のバック奪取と即フィニッシュ狙いという竹中のMMAの、どちらが自らのファイトを貫き、相手の攻撃への耐久力を持つのか。興味深いタイトル戦となる。
1R、ともにサウスポー構え。中央を取る竹本、竹中の入りにバックフィストを放つ。竹本の右の蹴りを掴んだ竹中が上に。引き込むような竹本に左で差してハーフから押さえ込み、シングルの4の字ロック。右で枕、左差しで背中を着かされた竹本は下から細かいパウンドも、上の竹中は外の右ヒザ。さらに押さえ込んでの肩パンチ。頭をケージに押し込んで上のままゴング。竹中のラウンドに。
2R、左カーフを当てる竹中。右ジャブの竹本。さらに左ローの竹中に外受けの竹本は右前手を突く。ワンツーの竹中。左アッパーを狙う竹本。左ローの竹中にその蹴り足を掴もうとする竹本。
出入りの竹中はカーフ、右から左のワンツー。右関節蹴りの竹本。竹中は右ボディ。左カーフ! 竹本の入りに左右をまとめ、竹本の回転技を避ける。竹中は竹本が中に足を置くと左ロー。さらにスーパーマンパンチ。竹中のラウンドに。
3R、左前蹴りの竹中。竹本は右の飛び込みも遠い。その入りにワンツーまとめる竹中は、ボディジャブ、三日月蹴りと腹を打つ。竹本の右の蹴りに左ローは竹中。右ストレートも。右ボディストレートの竹本。左カーフを当てる竹中!
足を上げるフェイントから右ストレートを突く竹中。追う竹本だが、竹中は左ロー。その蹴り足を掴みかける竹本だが足を引く竹中。後ろ廻し蹴りの竹本。かわして左に回る竹中は、竹本の右に右を返す。竹本は右ジャブ。ブロッキングした竹中は、竹本のバックフィストもかわす。足を効かされてか踏み込みが厳しい竹本をさばいてゴング。
判定3-0(29-28, 30-27×2)で竹中大地が勝利した。
試合後、マイクを持った新王者は、「試合を受けてくれた竹本選手ありがとうございました。濃厚な時間を過ごせました。ありがとうございます。応援してくれた皆さん、ほんとうにありがとうございます。ちょっと判定でフィニッシュできなかったですが、前回もアピールしましたが、RIZINに出たいと思っています。僕、RIZINに“思い出作り”で出たいと言っているじゃなくて、“勝負”しに行きたいと思っています。パフォーマンスが出るうちにオファーお願いします」と、あらためてRIZINバンタム級戦線参戦をアピールした。