▼第1試合 53.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
×小林大樹(龍生塾/SB日本バンタム級3位)
判定0-3 ※27-30、25-29、25-30
○翼(TARGET/RISEスーパーフライ級5位)
小林は2022年6月にSBでプロデビュー。デビュー戦は笠原直希に敗れたが、その後は4連勝を飾っている。戦績は4勝(3KO)1敗の18歳。
翼は2019年11月に流血戦を制してジャパンキックバンタム級王者となり、デビュー以来9戦無敗を誇っていたが、2020年11月にWBCムエタイ日本統一&NJKFバンタム級王者の一航に判定で敗れ初黒星。2022年2月にジムを移籍してRISEに初参戦すると10月に花岡竜との対戦を迎え、2R負傷判定ながらも下馬評を覆す勝利を収めた。しかしその後は3連敗中。戦績は11勝(6KO)6敗1分。
1R、サウスポー同士。前へ出て圧をかけてくる翼に小林は左ローと左カーフ。下がって迎え撃つ小林と前へ出てロープ際へ詰めていく翼。小林は思い切りのいい左右フックを回転させていき、打たれても構わず打ち返す。翼は打ち合いの中にヒザも混ぜる。翼は右を当てると一気にラッシュ、ヒザもボディに突き刺し首投げにつなぐコンビネーションを見せた。
2R、口を大きく開ける小林に翼が右ミドルを蹴るが、小林は思い切った左右フックを回転させる。翼は組むとヒザ蹴り。このヒザで削られる小林に翼がスタンディングフロントチョークでキャッチ(1ポイント)を奪う。足を掛けて翼を倒し、極められるのは防いだ小林に翼が左ストレートで襲い掛かる。明らかなスタミナ切れも強気に打ち返す小林に、翼が再びフロントチョークでキャッチを奪った。
3R、ワンツーからヒザ、さらにフロントチョークと流れるような動きを見せる翼。前蹴りでボディを攻め、右ストレート。さらに連打からバックに回ってのリアネイキドチョークとシュートボクサーのお株を奪うシュートボクシングの戦い方だ。打ち合いになると小林も強気に打ち返すが、翼がボディへのヒザを突き刺すと一方的に。さらにフロントチョークでキャッチを追加。逆転を狙ってバックハンドブローを放つ小林だが翼はバックを奪って投げの体勢に。コーナーへ追い詰めての連打から投げも放つ翼。
打・投・極を駆使し、シュートボクシングを体現したキックボクサーの翼が大差の判定で勝利した。翼は「SBルール3回目でやっと勝てて、最後の勝利から1年ちょっと過ぎてていて連敗の僕を使ってくれたSBのみなさんありがとうございます。何が何でも勝ちたくて思い詰めていた試合でした。勝ててほっとしております。またSBで使ってくれるのであれば応援してください」と、この試合に懸けていた気持ちを打ち明けた。