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【GLADIATOR】必見の大熱闘! 神田T-800周一がモンゴルのテムーレンとの再戦で判定負け、王座陥落&1回戦敗退。竹本啓哉は一本勝ちで準決勝進出=『GLADIATOR 022』

2023/06/12 21:06
 2023年6月11日(日)大阪・176boxにて『BODYMAKER presents GLADIATOR 022』が開催された。  フェザー級のトーナメントに続き、バンタム級では、現王者の神田T-800周一(パラエストラ広島)が1回戦から参戦した「GLADIATORバンタム級GP」が行われ、神田が、モンゴルのテムーレン・アルギルマーと再戦。必見の大熱戦の末に、テムーレンが神田に競り勝ち、王座奪取&準決勝進出を決めた。  また同じく1回戦で、竹本啓哉(ALIVE)がフィリピンのジェイソン・マルガリョと対戦。1R、得意の寝技に持ち込み、腕十字で一本勝ちしている。 【メインカード】 ▼第15試合 GLADIATORバンタム級GP1回戦・バンタム級タイトルマッチ 5分3R〇テムーレン・アルギルマー(Shiqen Beelii/モンゴル)[判定2-1] ※29-27×2, 28-28※マスト神田×神田T-800周一(パラエストラ広島/第6代GLADIATORバンタム級王者)※アルギルマーが第7代GLADIATORバンタム級王者に。準決勝進出  8選手参加のバンタム級GP開幕戦=準々決勝2試合。  BellatorのGP同様に、同級王者の神田T-800周一が登場し、ベルトをかけた王座戦を兼ねた1回戦を戦う。挑戦者のアルギルマーとは3カ月ぶりの再戦となる。  神田は、2022年4月に福島啓太を破り、GLADIATORバンタム級のベルトを巻くと、2023年3月にノンタイトルでテムーレンと対戦。当時5連勝中だった神田だが、テムーレンの豪快なスラムからパウンドを受けて1R TKO負け。直後に神田は即リマッチ&王座防衛戦を要望し、チャンピオンとしてGPトーナメントに1回戦から乗り込むことを決めたという。今回はベルトをかけて雪辱を期す。  神田は「前戦からテムーレンのことだけを考えてきました。この戦いが決まったことが嬉しいです。アジアからの参戦者も増え、Gladiatorのベルトの価値は上がり続けています。この一戦、このトーナメントを制して真のチャンピオンになりたいと思います」と意気込みを語る。  対するテムーレンは「自分がこのGPの勝者になる。その自信で溢れています。自分はチャンピオンになるために、必死に練習しています。神田選手、しっかりと練習してきてください。6月11日、前回以上に激しい試合になるはずなので会場に見に来てください。最後は僕がチャンピオンになります」と王座奪取と1回戦突破を宣言している。  1R、ともにサウスポー構え。テムーレンは右インローから入る。神田のインローは空振り。テムーレンの右フックはかわす。ともに右ミドル。右ミドルハイをガード上に当てる神田。テムーレンは走り込んでの右前蹴りを見せると神田の右ジャブを見切る。右ボディストレートを突くテムーレンにかわす神田は、右ハイは空振りも左ローを当てる。  テムーレンの大きな左とバックフィストを潜ってかわした神田。右ハイをガード上に。さらに左カーフキックをヒット。そこにテムーレンは右フックを狙う。左で差して組む神田。体を入れ替えたテムーレンは首を押さえて左ヒザ、ヒジを打って離れる。  テムーレンの右前手の強振に対し、神田は右後ろ蹴りを腹にめがけて打ち、再び右を振ったテムーレンを避けてボディロックで組むが、テムーレンは右で小手に巻いて、払い腰! そのまま後ろ三角絞めを狙うが、頭を抜いた神田のパス狙いにテムーレンはガードの中に入れてから上体を立てて立ち上がり。身体の強さとスクランブルの上手さを見せる。  スタンドに戻し左フックを当てるテムーレン。さらに右ジャブで詰めてともに右フックは相打ち。さらに右を振ったテムーレンに神田から組むも、突き放すテムーレンのスピーディーな右ハイがかすめる。かわした神田は左ローを当てて左ジャブから組みに入るが、小外がけで崩すのはテムーレン。神田の戻しに右で小手に巻いて応戦する。  離れた神田は右前蹴り。その蹴り足を掴んで左ヒザを突き上げるテムーレン! 金網まで押し込む神田に体を入れ替え、左を突く。神田の前進に今度はシングルレッグへ。引き戻して尻を着かせると左足を挟んで上から圧力をかける。神田が下のままゴング。  2R、オーソドックスに構えるテムーレン。神田は右ローを当てると左ミドル。サウスポーに戻すと神田がインロー、アウトローを右前足に当てる。  テムーレンの左フックに左ミドルを合わせた神田は右ローも。テムーレンはオーソから左ジャブ、パワフルな右フックを見せる。圧力をかけるテムーレンに、金網背に左のスーパーマンパンチを当てる神田。さらに左ロー。しかし、サウスポー構えのテムーレンはワンツーの左をヒット! アゴが上った神田は組みつくが、そこにダブルアンダーで両脇を差すテムーレンは、引き付けて呼び戻し前方にスラム!  そのままサイドバックについて背後から鉄槌を落とし、両足を差し込んでバックマウント。身体をのばしてリストコントロールから神田の左腕を左足で縛ろうとするテムーレン。左腕を外して首下に巻き、リアネイキドチョークをパームトゥパームで狙うが、正対する神田が上に。亀になって立ち上がるテムーレンについていく神田はダブルレッグへ。  金網背に差し上げるテムーレンが小手に巻いて体を入れ替え、首相撲ヒザ。しかし、神田はそこで左脇を潜りバックへ! 首に右手をかけるが、持たれた左手首を外して正対するテムーレンが立ち上がると、金網に詰めて左ヒジ、右フック。ブロッキングの神田は、動きが落ちるが左ハイからバックフィストで前に。  バックステップでテムーレンに組んでボディロックからスタンドバックにつこうとするがすぐに正対するテムーレン。その首をひっかけて崩してすぐに左ストレートを突く神田! のけぞるテムーレンに左右で詰めるが、下がりながらテムーレンはローを蹴ってバランスを崩す。立て直す神田は左の攻撃で前へ。そのままダブルレッグで足もとに入るが、いいタイミングで入った神田を、テムーレンは受け止めて差し上げて投げ!  亀になった神田にサイドバックからパウンドを浴びせる。神田は腕を巻き込み凌ぐ。テムーレンは金網に背に座ってから自陣に戻る。  3R、互いに苦しい最終ラウンド。出遅れたテムーレンに注意。オーソから左ジャブを突くテムーレン。右ローを突く神田だが、テムーレンの右ローに尻もち。すぐに下からダブルレッグで今度はテムーレンに尻もちを着かせる。その詰めに左フックを振るテムーレンだが、神田はダブルレッグへ。引き付けてから脇を潜りスタンドバックへ。左足をかけて崩してバックをうかがうと、テムーレンは正対を選択してガードに。  背中を着けたテムーレンに左脇差す神田。しかしテムーレンはケージウォークか。何と後転してがぶりで上に。そこで足の指でケージを掴んだとして試合が中断。「イエローカード」がテムーレンに出された。  再開。左ボディストレート狙いのテムーレンに、ローで出入りの神田。テムーレンの右ミドルは空振りもローにバランスを崩す神田。詰めるテムーレンに組む神田。それを突き放すテムーレンは圧力。神田は左ハイを当てる。  構わず詰めるテムーレン。サウスポー構えから左右フックでケージに詰めて右フックの飛び込み! 神田は左の蹴りからダブルレッグに入るが、がぶるテムーレン。神田の足の手繰りを潰してサイドバックへ。背後からパウンド。正対際の神田にはダブルレッグ。また背中を見せる神田は、テムーレンの左手を脇に挟んで巻き込んで前転して上に!  左で脇を差しに行く神田に、すぐにテムーレンはスクランブルで立ち上がり、神田のダブルレッグも潰して上に! 立とうとする神田のサイドを奪って鉄槌を入れたところでゴングが鳴らされた。  立ち上がる神田は右目尻から出血。  判定はジャッジ1者が28-28ドローでマスト判定で神田を支持したが、2者が29-27でテムーレンにつけた。  神田はテムーレンに連敗。王座もかかった1回戦でベルトを手放した。新バンタム級王者テムーレンが、GP準決勝に進出した。 [nextpage] ▼第12試合 GLADIATORバンタム級GP1回戦 5分3R〇竹本啓哉(ALIVE)[1R 3分40秒 アームロック]×ジェイソン・マルガリョ(DYincredible Fighting and Fitness Center/フィリピン)※竹本が準決勝進出へ  32歳の竹本は、2020年2月に神田とのバンタム級王者決定戦で王座獲得も、2021年9月の釜谷真との防衛戦で、計量に失敗。試合はリアネイキドチョークで一本勝ちもタイトルを剥奪されていた。その間、手塚基伸と福島啓太に判定負けし、辛酸をなめたが、江田こうすけ塾長、笹晋久との接戦をいずれもスプリット判定勝ち。2023年1月にはコンバット柔術マッチで江木伸也をリアネイキドチョークで下すなど、勝ち星を積み上げてGP出場権を得た。 「積極的に海外選手を招聘して下さるGladiatorの中で日本人の強さを見せつける覚悟です。強さが試される試合になると思いますが、きっちり極め勝ちます。対戦相手のマルガリョ選手はサブミッションでの勝ちが多いようですが、『柔の発祥地』のグラップリングを存分に味わって帰ってもらいます。西日本の選手を積極的に使ってくれるGladiatorで強さを示す事で、西日本の若手選手達に希望を与えたいです」と意気込みを語る。  対するマルガリョは、MMA11勝6敗の28歳。2017年3月にトップノイ・キラウムに判定負けも、以降4連勝。2019年3月のBRAVE CFフィリピン大会では元ONEファイターのラックス・デララを判定で下し、2019年11月からUAE Warriorsに参戦。トレント・ガーダムに3R TKO負けとシャミール・マゴメドフに判定負けで2連敗を喫したが、URCCとWFCで2連勝。2023年2月の前戦ではハビエル・アラオイにギロチンチョークで一本負けしている。  ロランド・ディ門下でジョン・オルニドの同門となるマルガリョはボクシングベースでレスリング、柔術を習得したウェルラウンダー。世界のフィーダーショーレベルの戦いを経験し、日本でキャリアの再構築に挑むことになる。 「フィリピンでは国際戦を戦う機会を得ることはとても難しいから、今回のGladiatorのオファーにはとても感謝している。タケヤは優れたグラップラーだけど、MMAにはパンチもキックもある。多くの武器を僕らは持っている。サブミッションオンリーではないし、試合はスタンドから始まるものだ。僕はタケヤ・タケモトを倒せる。彼のパンチとキックは本当に遅い。グラップリングのために使っているんだ。そこも研究している」と竹本戦に自信を見せる。  機材トラブルのため、ケージ上で待たされた両者。  1R、モヒカンカット、サウスポー構えの竹本が先に中央に出ると右のスピニングバックフィスト。かわしたマルガリョは右を突く。竹本は遠間から低いシングルレッグで組みつくと引き込んで崩してすぐに右で脇差しボディロック。左で小手に巻いたマルガリョを後方に投げてテイクダウン。  マルガリョの右手首を掴んで左足でピンする竹本。さらに左手首をコントロール。ハーフから左オーバーフックのマルガリョの右腕を掴み、ストレートアームバー狙いから足を抜きサイドに。  そこで上体を起こしたマルガリョに腕をクラッチして再び回して寝かせた竹本は腕十字に切り替えて腕を伸ばす。脇下に挟んで鉄槌の竹本は万歳して身体を起こしたマルガリョに横三角に入れて前転させて鉄槌を入れながらアームロックで極めた。  竹本はバンタム級GP準決勝進出。組み合わせはどうなるか。
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