R3SASUK(C)GONG KAKUTOGI
2023年12月2日(土)、修斗初進出となる豊洲PITにて『プロ修斗公式戦 MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH』(ABEMA配信)が開催された(※昼の部・女子修斗『COLORS Produce by SHOOTO』はこちら)。
プロ修斗公式戦 MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH 速報
▼メインイベント・第7試合 修斗世界フェザー級チャンピオンシップ 5分5R
〇SASUKE(王者/マスタージャパン東京)65.6kg
[3R 1分07秒 TKO] ※パウンド
×田中半蔵(挑戦者・同級5位/FUN'S)65.7kg
修斗世界フェザー級王者のSASUKEは、『ROAD TO UFC 2』でのTKO負けからの再起戦。2022年の『RTU1』でイー・ジャーに投げられた際に手を着き負傷したSASUKEは、そのままチョークで一本負け。10月の『RTU』のワンマッチで判定勝ちで再起を遂げると、2023年3月の修斗では飯田健夫をバックエルボーで沈め、2R TKO勝利を収めた。2023年5月に『ROAD TO UFC 2』に再挑戦し、キム・サンウォンと対戦。2Rに右ストレートを被弾し、パウンドアウトでTKO負け。今回は約半年ぶりの再起戦にして、修斗世界王座2度目の防衛戦となる。
会見でSASUKEは、田中を「経験豊富なファイターで勝負どころを分かっている選手。かなり切れ味のあるストライカーというイメージだったんですが、チームメイトの結城大樹選手もロイベ・ネト選手も要所要所で組まれてやられているので、スキルも高い、決して侮れない相手。僕のチームにも強い40代がたくさんいるので、ほんとうに40歳、侮れないないなと思っています」と警戒。
「でも、しっかりチャンピオンらしくアグレッシブに戦って、5Rありますが、みんなが退屈しないように、最後はみんなが立ち上がって手を叩くような試合をしたいと思っています。プレッシャーはまったく無いです。僕の気合いと心意気を見てもらえたら嬉しい」と、王者らしくアグレッシブに戦うとした。
対する田中は、2019年11月のPANCRASEで新居すぐるにスプリット判定勝ちも、2020年10月に透暉鷹に判定負け。その後、主戦場を修斗に移し、2022年5月の福岡大会で約5年振りの修斗参戦。結城大樹に判定勝利し、ランカーに返り咲きとなった。倒れずに相手を制圧する王道スタイルで41歳となった今でもその強さを示す。2023年5月にはロイベ・デ・オリベイラ・ネイトをテイクダウンで削って勝利。修斗復帰2連勝で王座挑戦権を得た。
会見で田中は、「SASUKE選手は柔道出身で足技が上手くて、一発があるので、そこを警戒したいと思います。初めての5Rなのでしっかり5Rをかけて戦いたいと思います。年齢的に衰えている部分もあると思いますが、技術的にいまが一番ノッっているのでそこを見てもらいたです。これが最後のチャンスだと思って、SASUKE選手にしっかり勝って、修斗のチャンピオンになります」と、力強く戴冠を宣言している。
SASUKE「ぬるい試合にはしないです。チャンピオンの力を見せつけて、しっかり叩き潰します。以上です」
田中「15年前に修斗でデビューして、他団体も渡り歩きながら、ようやくここにたどり着きました。明日は自分の集大成になると思うので、しっかり勝って福岡にベルトを持って帰りたいと思います。よろしくお願いします」
1R、サウスポー構えの田中は右前手を出しロー。喧嘩四つのSASUKEも前手を突き、右後ろ廻し蹴りを当ててで、田中の左の蹴りを掴んで前に。右で差し返す田中は下組みに変えてシングルレッグも潰すSASUKEはヒジ。ブレーク。右を当てるSASUKEは首相撲ヒザを連打し倒してパウンド! ホーン。
2R、左前蹴りを関節に当てるSASUKE! 田中もその入りに得意の右前手を合わせて、左ミドル。田中の右の蹴りを掴んでテイクダウンはSASUKE。ヒジを打つと、腰に足をかける田中も鉄槌を返す。しかし足を外して背中を着かせたSASUKEは金網まで田中を運び、中腰でパウンドをまとめる。
3R、右の三日月蹴りを効かせたSASUKEはさらに右ヒザで田中をダウンさせると、亀の田中に強いパウンドを連打! レフェリーが間に入った。3R1分07秒 TKO勝ちで、2度目の王座防衛に成功!
ケージの中でSASUKEは、「前回、5月、ROADTOUFCで負けて不甲斐ない結果に終わって、そこからすべてを変えて戦いだけのために尽くしてきました。ほんとうに苦しいことだけしかない毎日で、どうしたら報われるだろうかと考えてきました。でもここに立っていられるのは、みんなのおかげで、マスタージャパンのみんなが言葉をかけてくれて、チームじゃなくて家族のようで…ありがとう。パトスタジオのみんなもありがとうと思っています。明日TORAOで福岡からマスタージャパンの3人が出ます。繋げました。これからもSASUKEならびに修斗をお願いします。ありがとうございました」と語った。
試合後、SASUKEは、距離感を大事に田中の右前手と左の蹴りを警戒していたことを明かし、「1Rと2Rに三日月を効かされてイラっとしちゃって、三日月で腹を効かせちゃおうと思いました」とフィニッシュを語った。
また『ROAD TO UFC』以降、会社を辞めて、「無職になりました」と貯金を切り崩して格闘技一本に絞ったことを告白。「特に変わったのはフィジカル面。減量方法も変えて、フレームを残しながら体重落としたので、減量幅が大きくキツいけど、戻してもパフォーマンスがついてきた」とその成果を語り、今後について「修斗のフェザー級の最多防衛記録を作りたい」こと、さらに「海外再挑戦」を掲げた。
【写真】試合後、SASUKEはMOBSTYLES田原代表からプレゼントされたというスタジャンを羽織ってのチャンピオンベルト姿を披露。