▼セミファイナル 第9試合 フェザー級 5分3R
〇田中半蔵(日本/同級世界5位/FUN`S)65.7kg
[判定3-0] ※29-28×3
×ロイベ・デ・オリベイラ・ネイト(ブラジル/同級世界8位/EVOLUCAO THAI)65.4kg
初来日となった今年の開幕戦で衝撃を与えたロイベ・デ・オリベイラ・ネイトが再び来襲。2023年1月には“遠州の用心棒”の異名を取るハードパンチャー加藤ケンジを鋭く重い打撃でTKOに葬り去っている。今回からベストウェイトであるフェザー級に階級を上げタイトル獲りへ本格始動となる。
対する田中半蔵は、2022年5月の福岡大会で約5年振りの修斗参戦。結城大樹に判定勝利し、ランカーに返り咲きとなった。倒れずに相手を制圧する王道スタイルで41歳となった今でもその強さを示すベテランがいよいよタイトル戦に向け、久々の関東圏登場で過酷な国際戦に挑む。
3月の後楽園ホール大会で行われた世界フェザー級チャンピオンシップでは、王者・SASUKEが指名挑戦者・飯田健夫をバックエルボー一撃で仕留める衝撃的な決着で幕を閉じている。防衛を果たしたSASUKEは再び「ROAD TO UFC」への挑戦が決まり、フェザー級新章が始動。王者SASUKEが不在の中、修斗フェザー級に新風を吹き込むのは、ベテランか、侵略者か。
1R、サウスポー構えの田中は左ロー。オーソのロイベの左の蹴り終わりにダブルレッグテイクダウン。フルガードのロイベに田中はインサイドで細かくパウンド。ロイベは蹴り上げから立とうとするが、その足を掴みすぐについて行き立たせない田中。ロイベは下から田中の脳天にヒジを突く。
2R、力まず左ミドルを当てる田中。さらに左の前蹴り。ロイベは大きな左を打ち返すが、そこにカウンターのダブルレッグテイクダウンは田中! 横に寝かせて細かく削る。下のロイベはケージで腰を切って腕十字へ。両手をロックしている田中はヒジを抜くとロイベも立ち上がり。田中をミドルを突く。
3R、ロイベの入りにアッパーは田中。田中の入りに右ヒザを当てるロイベ。詰めるロイベに田中は前手の右フック、左の蹴り。詰めるロイベは跳びヒザで入るが田中も右回りでかわす。
判定は3-0(29-28×3)でテイクダウンを軸に主導権を握った田中が勝利した。