▼第11試合 BOMライト級(61.23kg)王者決定戦 3分5R
〇レンタ・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイプロモーション/WMCインターコンチネンタル&WPMFインターナショナルライト級王者)61.0kg
判定3-0 ※47-46×2、48-46
×羅向(ZERO/NJKF&WMC日本ライト級王者)60.9kg
※レンタが新王座に就く。
試合開始前に前王者・梅野源治からチャンピオンベルトの返還が行われた。
1R、右ミドルとローを蹴っていくレンタにサウスポーの羅向が左ストレートをヒットさせる。一瞬腰を落とすレンタに羅向が左右で畳みかけ、ダウン寸前かと思われたレンタが右ショートを当てて羅向に尻もちをつかせる。すぐに羅向が立ち上がったためダウンにはならなかったが、続く打ち合いでレンタが右フックで今度はダウンを奪った。
2R、羅向は左ストレートから打ち合いを挑んでいくが、レンタは右ミドルをしっかり蹴り、羅向の左をかわして右フックを打つ。ヒジを互いにヒットさせる。終盤、羅向が勝負をかけて打ち合いに行くが、回り込もうとしたところへレンタの右フックをもらってこの試合2度目のダウンを喫する。
3R、右ミドルを多用するレンタに羅向は飛び込んでの左ボディを何度も繰り出す。これを嫌がったか、レンタはフットワークを使って回り込み始める。羅向は前へ出ていくがレンタを捉えられず蹴られる展開が続く。
4R、羅向が足を止めての打ち合いに行くとレンタも下がらず足を止めての打ち合いに応じ、場内がどっと沸く。その後も羅向は打ち合いを仕掛けるが、レンタは右を返しつつ右ミドルを蹴っていく。ヒジも互いに出す。前に出る羅向は手数も出すが、レンタが的確に当てている印象。
5R、羅向が左ボディを打てばレンタは右ミドルとローを返す。逆転を狙って前へ出続ける羅向だが、レンタの前蹴りと右ミドルに阻まれる。羅向の強打やヒザもヒットするが、レンタのパワーのある蹴りが目立つ。羅向が追い、レンタが迎え撃つという展開のまま最後まで進み、2度のダウンを奪ったレンタが判定勝ち。新王座に就いた。
レンタはマイクを持つと「羅向選手、凄く強かったです。またいつかライト級トップを懸けて戦いたいと思います。来年またBOM福岡大会を開催して欲しいです。僕もBOMの王者として出場したいと思います。本当は梅野源治選手とこのベルトを懸けて戦いたかったんですが、僕が王者になったので僕の世代からもムエタイ界を盛り上げて行けるように頑張ります。このベルトが欲しくて戦ってきました。僕よりもこのベルトが欲しい人がいて、それはお父さんで、何も誕生日にプレゼントしてないのでこのベルトをプレゼントしたいと思います」と、父にベルトを捧げると語った。