▼第2試合 SB日本ヘビー級 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R ※ヒジあり
×坂本優起(シーザージム/SB日本ヘビー級2位)
判定0-3 ※27-29、26-29×2
〇関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)
関根は山梨学院柔道部出身。卒業後、静岡県警で機動隊や暴力団担当の刑事を務め、ボンサイブルテリアジムでブラジリアン柔術を習得。柔術で全日本選手権、アジア選手権など様々な実績を残し、2009年に40歳でMMA転向。身長175cm、体重115.0kgの破格の体格を武器にDEEPやONEで戦績を重ね、現在はRIZINを主戦場とするベテランファイター。前戦は2023年6月のRIZINで上田幹雄にTKO負けを喫した。
所属するボンサイ柔術では元SB世界スーパーライト級王者・鈴木博昭と共に汗を流し、「SBのOFGルールに是非トライしたい」との本人のアピールを受けてSB初参戦が決定した。柔道の投げはもちろん、立ったままでのサブミッションなどSBルールならではの攻撃に期待したいところ。
迎え撃つ坂本は、2009年11月にプロデビュー戦を行い敗れたものの、その後は12連勝をマーク。2013年4月には鈴木悟を破り、SB日本スーパーウェルター級王座を奪取した。2015年2月には長島☆自演乙☆雄一郎、6月にはT-98を破るなどSB中量級のエースとして大活躍したが、2015年後半からは黒星が増え、2020年12月に一気に階級を上げてヘビー級に転向。6連勝を飾ったがマウンテンRYUGOに判定負け。2021年10月には韓国で無差別級トーナメントに挑み、2勝して優勝した。12月にはRISEの南原健太と対戦し、ダウンを先取するも逆転TKO負け。2023年4月のシリーズ第二戦でSB初となるOFGマッチに挑戦し、遊笑を相手に惜敗。今回、過去最大の重量、過去最強といってもいい関根と背水の陣で対戦する。戦績は38勝(8KO)20敗。
なお、この試合は負けた方がリング上で坊主になる“カベジェラ・コントラ・カベジェラ”(敗者髪切りマッチ)として行われる。
1R、関根の右ローに左を合わせた坂本、関根は“効いてないよ”のポーズ。関根がタックルに入ると坂本はヒジ、関根は持ち上げてのボディスラムを狙うが坂本の足がロープに引っかかる。何とか投げたがこれはシュートポイントにならず。組んでくる関根に右フックを見舞う坂本。関根が組むと坂本はロープを背にして投げを防ぐ。関根のタックルに坂本がフロントチョークの体勢に入るもこれはブレイク。離れると坂本の右フックがヒットする。
2R、関根の左目上が切れてドクターチェック。再開後、右を連続ヒットさせる坂本に関根が組み付いてバックドロップ風の投げとなるが不十分。左目から流血する関根は右フック。組み付くと強引に投げる関根だが手が滑って不十分に。しかし、坂本が右フックを放ったところに関根の右ショートアッパーがヒットし、ダウンを奪う。その後も関根の右フックが強烈にヒット。
3R、右アッパーを打つ坂本にワンツー連打を返す関根。組み付くとバックドロップ、これは見事に決まりシュートポイントに。さらにバックに回ってのジャーマンスープレックスを繰り出すがこれは不十分。坂本は右フックで逆転を狙いにいくも、関根の右フックフルスイングをもらってバランスを崩す。最後は疲労の色が見えた関根だが、最終ラウンドを終えると雄叫びをあげた。
判定はダウン、シュートポイントを奪った関根の勝利となった。関根はラウンドガールの肩を抱いて満面の笑みを浮かべ、記念撮影に収まった。
「SBファンの皆様、こんばんは。今日はRIZINファイターではなくプロレスラーとして伝統あるSBのリングに上がりました。もっとMMAのリングと違ってこのリングめちゃくちゃ固いんですよね。一発でKO出来るかと思ったあめちゃめちゃ苦しそうだったけど立ち上がってこんなにボコボコにされちゃったよ。彼の健闘を称えて…」と、髪切りを取り消そうとしたが、背後ではすでに椅子とシートが用意されており、「用意されてるじゃないですか!」と関根も驚く。