▼第3試合 53.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
〇佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ名古屋/SB日本バンタム級王者)
TKO 2R終了時 ※レフェリーストップ
×翼(TARGET/RISEスーパーフライ級5位)
佐藤はトリッキーな動きから繰り出す蹴り技を得意とする、SB中部地区を代表する選手。2021年12月には伏見和之と激闘を繰り広げ、4R KOで初代SB日本バンタム級王者に輝いた。2023年6月のOFG戦でサンチャイ・TEPPENGYMをKOし、現在5連続KO勝ちと勢いに乗る。兄は元DEEPストロー級王者のカン・サトー。
サウスポーの翼は2019年11月に流血戦を制してジャパンキックバンタム級王者となり、デビュー以来9戦無敗を誇っていたが、2020年11月にWBCムエタイ日本統一&NJKFバンタム級王者の一航に判定で敗れ初黒星。2022年2月にジムを移籍してRISEに初参戦すると鳩にKO勝ちを収めたが、続く3月は京介にKO負け。7月には溜田蒼馬を2RでKO。10月に花岡竜との対戦を迎え2R負傷判定ながらも下馬評を覆す勝利。12月にSBとの対抗戦で佐藤執斗に初回KO負けを喫し、2023年は7月に長谷川海翔にも初回KO負けと連敗中。戦績は11勝(6KO)5敗1分。
前述の通り両者は昨年12月のSBとRISE合同興行で対戦し、佐藤が初回でKO勝ちしているが、翼の強い再戦要求を受けて今回の一戦が決定したという。OFGマッチだけに、さらに前戦以上の激戦が予想されるリマッチで佐藤が返り討ちか、それとも翼がリベンジなるか。
1R、序盤から両者はスピードのある蹴りと左右フックの応酬。佐藤がサイドキックからの左右フックで優勢かと思われたが、翼はもらいながらも前へ出て左右フックを当てていく。しかし、ロープを背負った佐藤が右フックでダウンを奪う。さらに打ち合う両者は全く手を止めずパンチを繰り出す。終盤、翼がボディへヒザを突き刺し、佐藤の動きが止まった。
2Rも左右フックをフルスイングする佐藤に翼はワンツーと佐藤よりコンパクトな左右フックで打ち合う。両者とも被弾するが、前へ出る翼の勢いが徐々に優っていき、佐藤はダウン寸前に追い込まれるも右フックで佐藤がダウンを追加。それでも前へ出て打ち合いに行く翼。佐藤は被弾しながらも左右フックのフルスイングとコンパクトな右を織り交ぜる。前に出てパンチを繰り出す翼に佐藤の右フックがヒットし、膝を着く翼にダウンが宣告される。ここでレフェリーがストップ。両者全く手を休めないノンストップの打ち合いに場内からは大きな拍手が送られた。
激闘を物語る顏の佐藤だったが「先ほどの第2試合とはまた別の種類の激闘をお見せできたかなと思います。こんな顏で言っても何ですが、まだ全然大丈夫です、行けます。SBは今年これで終わりですが、いつでもどこでも誰とでもやるので年内オファーを待っています」と年内にもう1試合やりたいとアピールした。